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S4-29 19日目:解除の呪文らしき巻き物を渡される [ソーサリー4:王たちの冠]

「何が君達をここに縛り付けているんだ?」
「古い呪文よ、」少女が言う。「たった一つの単純なね。」
「誰が唱えた?」
フィルドリックが咳払いする。「年老いた誰か、じゃない、遥か昔の誰かだ。玄関を横切って唱えられた拘束の呪文が、霊魂を建物内に封じている。」
「その時、あんたもいたのか?」
「ああ、そうだと思う。呪文が唱えられた時、俺は生きていたような気がする。この子がどうだったかは覚えていないが。」
少女がその場でくるりと回る。「誰にも分かりっこないわ。」
「あんたは信用できないな、フィルドリック。」
「そんなことはどうでもいい!」突然、彼が絶叫する。「俺はあんたに出ていってもらいたいだけだ!」

少女が手招きして、君とフィルドリックを大部屋に案内した。
君が彼女についていくと、フィルドリックは悪態をついてぶつぶつと独り言をつぶやいた。記憶の糸をたどっているのだろう。
大部屋に入ると、少女はさっき君が気付かなかった古びたかごを指さした。かごの下の方に、かび臭い巻き物が詰め込まれている。
「これは何だい?」
「あんた、のろまなの?」急に冷たい声で彼女が命じる。「これは呪文よ。さあ手にとって!」
巻き物を拾い上げる。年月を経てひび割れているが、まだ読める。それには、宿にかけられた拘束の魔法に対する対抗呪文が簡潔に書かれている。君ならたやすく唱えられそうだ。
「フィルドリックが2,30年前にあの覚え書きを書いた後、私が呪文を写したの。」少女が言う。「古い方は使い物にならなかったし、間違った言葉で書いてあったから。」
フィルドリックが次第に興奮してきた。
「その元の呪文はどうやって手に入れたんだ?」
「ある旅人が残していったわ。」彼女が言う。
フィルドリックが首を振る。「それは道理に合わない。対抗呪文は対象となる呪文に合わせて作らなければならないのに。それは誰かが作ったに違いない。でもそれが誰か思い出せない。」
「それが何か問題?」少女がきつく言う。「いいこと?呪文はちゃんと働くわ。私達のために使ってちょうだい。」少女が君の腕を引っ張ろうとしたが、彼女の指は君の肘を通り抜けた。
「それが効き目があると、どうして分かるんだ?」君が尋ねる。
少女が丸い眼窩を君に向ける。「きっとそうなの、間違いないわ。」
呪文に視線を落とす。そこには星座しか書かれておらず、どんな星がそれを形作っているのかも、どんな意味があるのかも記述されていない。本当に何らかの効果があるのだろうか?
「これは引き受けられないよ。」君が少女に告げる。
フィルドリックがほっと安堵する一方で、少女が口をとがらせる。口の端が顎まで垂れ下がっている。
急に部屋が冷えてきた。


【感想】
ここでフィルドリックが、最初に「Someone old」と言ってから、「Someone long ago」と言い直しています。死者は知性が曖昧になっている模様。
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S4-28 19日目:青年の幽霊現る [ソーサリー4:王たちの冠]

「君は誰のことを話しているんだ?」君が尋ねる。
「友達のフィルドリックよ。」彼女が言う。「彼ならどこかこの辺にいるわ。私よりもっと長く眠っているけど、心配しなくていいから。」
「地下倉庫で俺が見つけた腕は君のかい?」君が尋ねる。
少女はぎょっとしたようだ。「私はあんな所に埋められたの?酷いわ。火葬することもできたはずなのに。」
「君はどうして死んだんだ?」君が尋ねる。
「ああ、恐ろしくて二度とは口に出せないわ。」言葉とは裏腹に、彼女が明るく答える。
「フィルドリックも死んでいるのかい?」
「ええ、そうよ。すっかりね。私が死んだ後に彼も死んだのだと思う。」
「それはどのくらい前なんだ?」
彼女が鼻にしわを寄せる。「答えにくいわね。うんと昔よ。浮かれ騒ぐ人や旅人で宿が一杯だったのは覚えているけど、それは私が死んだ後だったかしら?そうだったかも。」
「あの覚え書きには、この場所には悪霊が憑りついているとあった。」彼女に伝える。
「あれは嘘よ、その部分以外はね。」少女が答える。「憑りついているのは本当。でも私達は恐怖の存在なんかじゃないわ。それでね…、一つお願いしてもいいかな?」彼女の耳からミミズが頭を出す。
「いいよ、」君が応じる。「叶えられないかもしれないけど。」
「まあいいわ。」真剣な表情で彼女が答える。「でも簡単なことなの。私はここに長い間閉じ込められてきたけど、あなたなら私を自由にできるはずよ。」

その時、宿のフロントから声が響き渡った。「そこで止めろ!」
2人目の幽霊が広間に入ってきた。彼は体格のいい青年だ-あるいは、だった。今やボロボロになったフード付きのローブが身体の輪郭にまとわりついている。腕の肌は、服の所々と同じように、擦り切れて下から白い骨が覗いている。
「立ち去れ、」彼が君に向かって叫ぶ。「二度と戻ってくるな!ここに留まると死を招くぞ!あの覚え書きを読まなかったのか?」
「くだらない、」少女が鋭く言い返す。「この人間なら私達を助けられるのに。自由になれるのよ!」
少女を無視して、フィルドリックが君を冷たくにらむ。「間違いを犯すな、ばか。今ここを立ち去るのが最善なんだ。」
「どうして俺を出ていかせたいんだ?」
「死者と生者は出会うべきじゃないからだ。」
少女がくぼんだ目をぎょろりと回す。「そうやって、人間を怖がらせて追い払ってばっかり!私は人間と話したいのに、あなたは彼らを追い出すんだから。」
「それは本当なのか?」
フィルドリックがうなずく。「そうだ、でもそれは彼女が助けを求めるのを止めるためだけだ!彼女はひどくここを出たがっているが、俺達はそんなことをしてはいけないんだ!」
「私達を助けてよ。」大きな眼窩を君に向けて、少女が懇願する。
フィルドリックが首を振る。「駄目だ、駄目だ。あんたはここを離れろ。俺達は死者だから、あんたは俺達を怖がるべきなんだ。」


【感想】
第2の幽霊が乱入。ここまでは一見お笑いのようですが…。
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S4-27 19日目:少女の幽霊現る [ソーサリー4:王たちの冠]

廊下からざっと見たところ、奥の部屋は個人的な寝室のようだ。
だが中に入ると、そこには暴力が振るわれた形跡があった。
先ほどの大部屋と違って、家具は粉々に壊れ、所有物がそこら中に散らばっている。半分になった鏡が枠にまだ納まっているが、その木片は床に落ちている。
全く手つかずなのはベッドだけだ。苔むしたシーツの上には一片の覚え書きがある。
曇った鏡を覗き込む。この旅がどれほど君を老けさせたのか気付かされる。
その時、肩越しに何かがちらっと映る。何かが動いた?
さっと振り向くが、何もいない。
次に、椅子の足を手に取りながら、めちゃめちゃになった家具を眺める。
どこか恣意的に壊したように思える。乱闘ではこんな風にはなるはずがない。むしろ、誰かが直接家具を壊したかのようだ。
ベッドから覚え書きを拾い上げて読んでみる。

 恐怖だ!恐怖に包囲されてしまった。この宿は悪霊に憑りつかれたのだ。逃げねば。
 このメモを読んだ者はわしの忠告に従うのだ。逃げろ!今すぐに!

背後から甲高い声がした。「でも、それは嘘なんだから。」
ぱっと振り返る。だが誰もいない。
それでも再び声がした。今度は廊下からだ。「彼は午後を丸々使って、それを書き上げたのよ。」幼い女の子の声のようだ。
「姿を現せ。」君が呼ばわる。
「私はここよ。」広間から返事が、そしてくすくす笑いがした。「鬼さんこちら。」
部屋から動かず、剣の辺りに手をさまよわせながら様子を見る。
何も起こらない。
「まだそこにいるの?」声が尋ねる。「こっちに来て欲しいのに。今までずっと話し相手がいなかったんだから。」
これ以上めぼしいものはないし、この部屋を出るしかなさそうだ。

部屋を出て廊下に戻る。
そこには女の子が立っていた。身体の前で腕を組んでいる。肌は生気がなく、緑色を帯びている。片方の目は失われており、髪の毛はわらのようだ。
君を見上げて微笑む。だが息をしている様子はない。
少女の幽霊が、足から足へ体重を移して踊る。「この状態だと何かを書くのはとっても大変なのに、それでも『彼』はあえてそうしたの。それくらい彼は頑固ってこと。家具の方はもっと楽だったみたい。私も少し手伝ってあげたわ。」
君を見つめる彼女の、瞳のない方の眼窩からミミズが這い出てきた。それは彼女の顔をずるずる這いずると、今度は耳の穴に入っていった。
君が幽霊に遭遇したのは彼女が最初ではないが、カーレの北門で会った時のロラグよりも状態は良くない。


【感想】
さらにホラーな展開。
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S4-26 19日目:埋められた片腕 [ソーサリー4:王たちの冠]

それは一本の腕だった。地面に埋められてキノコが生えていたのだ。
思わず君はそれを放り出した。

感情を抑え切れず、また近寄って眺める。手はほぼ腐った状態だ。ねばつく肉の部分だけがキノコに覆われ、残りは乾いている。
誰がこれをここに埋めたのだろう?身体の残りの部分はどこにあるのだろう?
梯子のところに戻るが、先ほど壊してしまっていたのに気づく。もう踏み段は残っていない。君はここに取り残されてしまったのだ。
「ZIp!」
緑色の金属の指輪にツキがあることを当てにしながら、身体の周りに星をまとう。指にはめた指輪が大蛇の目のように光を放つ。
身体がねじれていき、君は目を閉じた…。

一瞬の後に、君は元いた階上の床に立っていた。
地下倉庫から脱出でき、ほっと安堵のため息をつく。

なおも廃屋の探索を続ける。
大部屋の朽ちた扉に手を触れると、それはすぐに開いた。木の表面から、不快な水がじくじくと染み出している。
部屋の中には多くのベッドがあるが、壁に寄せられて積み上げられている。衣装入れの鍵が壊され、蓋が開いている。
最初に衣装入れに注意を向ける。木片と土以上のものは見つからなかった。昔のとある時点で打ち壊されたであろう鍵は、そのひしゃげた形のまま錆びている。
腹這いになって、積まれたベッドの下を覗く。
マットレスからわらがこぼれ出ている。ネズミの巣と思われるぼろ布の山もある。
そんな汚物の中に、瓶が一本転がっている。
脆いわらの中から瓶を掴み取る。光の下で見ると、火酒だと分かった。どんな類の宿がこの瓶を売るというのだろう?
立ち上がって、上着に付いた積年の埃を払い落とす。
瓶の栓を緩める。ピリッと鋭い刺激臭でむせて咳き込んでしまう。これほど年月がたったにもかかわらず、まだ酒気が残っているとは、蒸留の質が高かったに違いない!
慎重に火酒を味見する。舌を凍てつく氷の上に載せて引きずったかのような感覚がしてくる。少し触っただけで舌が火花を発しそうだ。これは強力な代物だ!
栓を戻して荷物に加えから、いったん広間に戻る。


【変化点】
・+火酒(1本)

【感想】
ここはちょっとしたホラー場面ですね。掘り返してみたら片腕発見、慌てて脱出しようとしたら梯子は壊れていて、地下に取り残された状態…。実はキノコを食べる選択肢もあったりします。おえー。
とはいえ、遥か昔に埋められた腕がまだ腐敗したままとは考えにくく、ちょっと設定に無理があるような。
「What kind of inn sells potions of Fire Water?」という辺り、火酒は普通に売買されるものではないということ?それなら入手しにくいのも道理ですが。
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S4-25 19日目:ヴァリケッシュと名乗る女性 [ソーサリー4:王たちの冠]

「fAR!」
地面に座って水晶の球を取り出す。頭上の天体を探り、呪文を束ねる。すると突然、君はどこか知らない場所にいた…。

ここは酒場だ。しかし、今はきちんと整っている。2,3人の旅人がテーブルに着いて飲み物をすすっている。扉が開くのが見え、びしょ濡れの若い女性が入ってきた。
宿の主人がお辞儀をする。「ひどい夜でしょう?要塞へ行かれるので?」
彼女がうなずく。「ええ。あそこで学ぶつもりなの。私の名前はヴァリケッシュよ。」
君はそのままじっと耳を澄ませた。
「これはこれは、さようでございますか。」若い女性に片手を回しながら、主人が快活に答える。「ここには途中で多くの方が立ち寄るんです。ほとんどの方は戻ってこられませんが、そんなことはお気になさらず。さあ入っておくつろぎ下さい!明日の朝早くにご出立されれば、日の入り前にはあちらに着きますよ。」
女性がシチューの器を受け取った時、光景は消えた。これは過去の繰り返しなのだろうか?それとも幸せな未来の話なのだろうか?

ここを立ち去ることもできるが、玄関から奥に進んで広間を探索することにする。
奥には何部屋かあったが、そのほとんどが潰れており、入れそうなのは一番近い2つだけだった。一方は一人用のベッドがあるだけの小部屋だ。
空っぽの広間を見渡し、床に取っ手を見つける。地下貯蔵庫の類に通じている落とし戸だろうか?
君が落とし戸を開けると、それはきしみ音を立てた。かびの臭いが立ち昇る。
梯子を下りると、君の足元で踏み段が折れ、半ば落ちるような形になった。光が天井のひび割れから漏れ込んでくる。
暗がりをじっとうかがう。床は土の地面で、キノコが生えている。そして隅の方には、何と一本の木が生えているではないか!
木の高さは君の顎にようやく届くといったところだが、枝には2,3個の小さなリンゴが実っている。その中で食べられそうなものを一つもいで、荷物にしまい込む。
キノコは床一面に生えている。薄暗がりの光を反射して輝いているが、よく見ると微かに淡い光を放ってもいる。
とある隅っこに、ひと際密になって生えている箇所がある。そばでしゃがんで、2,3個ほど掴んでみる。思ったよりしっかりと地面に根付いている。少し引っ張ってみたものの抜けない。
キノコの集団を掴んでぐいと引っ張ると、一塊になって出てきた。それは全部同じ何かから生えている。
引っ張り続けて、その大元となっているものを掘り出す。
それは青白く不規則な形をしており、泥と湿気でぬめぬめしている。腐敗臭が鼻をつく。
泥を落とすと、臭いはさらに増した。表面を覆うキノコをそぎ落としていく。そのたびにキノコは地面を弾んで転がっていった。
そしてついに、君は自分が持っているものを判別できた。


【変化点】
・食料:9→10(リンゴ)

【感想】
アプリ版のエンディングには実に多くのパターンが用意されているのですが、この女性は出番こそ少ないものの、かなり重要な立ち位置で登場します。今回のリプレイでも「ifルート」として扱うかもしれません。
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S4-24 19日目:廃墟の酒場を探索開始 [ソーサリー4:王たちの冠]

建物の扉に近づく。鍵は掛かっていないが、枠が歪んでしまい、わずかな隙間を残して開かなくなっている。
2階建ての高さがあり、タイルを並べた屋根は所々崩れている。正面扉は小さく、大きな瓶ガラスの間に設けられている。かつては間違いなく立派だったのだ。
金属製の金具が扉の上の壁から突き出ている。看板が掛けられていたのだろう。
扉の隙間から、埃っぽい暗がりを覗き見る。明らかに、長らく打ち捨てられたままだ。
隙間に指を差し込んで引っ張り開けようとするが、歪んだ枠とその下の地面の間でつかえてしまい、1インチたりとも動かない。
「SIX!」
魔法を紡ぎ出すと、5体の複製が君の背後から進み出て半円状に並んだ。
全員で隙間に指を入れて引っ張る。ガタピシと激しい音がして、扉がゆっくりと開いた。埃と淀んだ空気が建物の暗がりから漂い出る。
一人、また一人と、君の複製が消えていく。
曲がった扉の枠を越えて中に入る。テーブルがぽつぽつと置かれた大広間が見える。床板の間から草が突き出ている。屋根は隅の方で崩落し、折れた梁にはツタが絡みついて、長いカウンターまで垂れ下がっている。
カウンターに歩み寄るが、遥か昔に斧で割られた樽がただ並んでいる。それでも瓶の棚は無事のようだ。
ここは宿だったに違いない。しっかり踏み固められた道のそばにあることから、旅人がよく行き来していたのだろう。
だが、荒廃してから長い年月が経っている。テーブルの上に取っ手のとれたマグがある。
部屋を横切って、狭苦しい通路が通っている。
棚を見渡す。ほとんどの瓶はワインか異国のエールだが、一つだけ君の目を引くものがあった。火酒だ!
だが、瓶は他のものと同様、すっかり空だ。
部屋の隅とがれきの山にざっと目を走らせる。朽ちた紙片と2,3枚の硬貨が目に入る。
髪は年月を経て脆くなり、文字もかすれている。かろうじて2,3行だけが読めた。

 手招き亭にようこそ、魔法使い殿、ここは要塞までの最後の憩いの場所ですぞ。
 1杯のエールが付いた温かい食事が銅貨2枚、パンとチーズが銅貨1枚となります。

この値段が妥当だとは到底思えないが、君が通り道で見つけた灯台はもう廃墟と化したので、この場所を建て直せないのが残念だ。
次に、身体を屈めて硬貨を拾い上げ、つぶさに調べる。ひどく薄い銅貨だ。緑青が出ている。片面には、爪を突き出して捕食する鳥の簡素な絵が描かれ、もう片面には、いかめしい顔つきをしたワシ鼻の女性の横顔が刻まれている。
肖像画の縁に沿って文字が書かれているが、これは君には理解できない言語だ。単に古代のものだからだろうか?それとも遠くの地からもたらされたのだろうか?だが、これまでの旅の中で、こんな硬貨もこの女性の肖像画も見かけたことはなかった。


【感想】
古き良き時代には、なかなか快適な宿だったようです。
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S4-23 19日目:最後の灯台を破壊 [ソーサリー4:王たちの冠]

灯台のそばに戻る。光の管理者が疑わしげに君を見つめる。
マンパンの中央塔へと向かう光線の軌跡を眺める。これが大魔法使いの活力の源なのだろうか?
灯台を止める何らかの方法を探す。それが大魔法使いの計画に打撃を与えられるのか、誰か知っているのだろうか?
だが何も見つからない。それに、破壊するには灯台はあまりにも大き過ぎる。
だが、これが邪悪な魔法使いの弱点ならば壊すしかない。君は剣を掲げると、青水晶に斬り付けた。
管理者が止めようと駆け寄るが、もう手遅れだ。君の剣は宝石を打ち壊した。
一瞬の後、光が明滅し、それとともに足下の床が消え失せた…。

凸凹した階下の地面に手荒に叩き付けられる。
起き上がり、もう一度階段を上ろうとするものの、今度は踏み石が崩落しており、引き返すしかなかった。

廃墟を後にして、塔の外に戻る。
この距離からでも、トロールの死体から酷い臭いが漂ってくる。

崖を上る道を行く。太陽が空に昇るにつれ、風が出てきた。
ここで道は二つに分かれている。一つは山際をくねくねと曲がり、もう一方は粉々になった木の橋がある西の方へ続いている。

西へ向かう道をたどる。マンパンから離れる方向だ。
壊れた吊り橋がほんの一跨ぎ先で峡谷の空中にぶら下がり、その踏板が峡谷の底に落ちている。
安堵のため息をつく。先を急がねば。

落石や倒壊した岩盤に注意を払いながら、山崩れの起こった斜面に沿った道を進む。ここはかつて大きな道路だったはずだが、とっくの昔に廃れてしまったのだ。
真昼間なので暑いが、ぐずぐずしている暇はない。

山腹を回り込む道を行く。
ついに、道は廃墟となった建物の外で行き止まりとなった。その向こうにはただ岩があるのみだ。


【変化点】
・現在/最大体力:14/17→12/17(落下)

【感想】
リプレイ中の現時点では、この最後の灯台を破壊するか否かで展開がどう変わるのかは未検証です。そのままにしておくと大魔法使いが倒せないとかだと、ある意味面白いのですが、果たして?
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S4-22 19日目:灯台に秘められた真実 [ソーサリー4:王たちの冠]

勇気を出してその人物に近づく。
「ごきげんよう。」そいつが声を掛けてくる。「それで、君はここで何をしている?」
「あんたは何者だ?」
そいつがお辞儀をする。「私は光の管理者だが、それより、そちらがここにいることの方が謎だ。なぜなら、この塔の下層は1匹以上の思考ヘビのねぐらになっていて、通りすがりのよそ者がぶらりと入ってこれるはずはないんだがね。」
「ヘビなどいなかったが。」
「そんなことはない。」管理者が答える。「思考ヘビはほとんど目に見えないが、その先端は実に鋭く、大抵は酷く空腹なのだよ。」
「あんたは間違っている。塔は崩壊していた。」
そいつが辺りを見回して肩をすくめる。「そんなことはないだろう。」彼がとがった顎に手をやる。「概して、これは全く思いがけない状況といえる。」
「2つ3つほど質問させてくれ。」
「いいだろう!」そいつがやや驚きながらも応じる。
「俺がこの塔に入った時、ここは廃墟だったんだ。」君が説明する。
管理者がフードを被った頭でうなずき、いくらか興味を持った様子で考え込む。
「その言葉に真実味があるのは注目に値する。」彼がささやく。「だがそんなことがあるとは思えぬ。ヘビをここに呼び寄せて、そちらの主張を確認すべきかもしれぬな。」
管理者のしゃべり方はどこか妙だ。まるで会話の順番がずれているかのようだ。
「俺はこれに似た灯台を以前見かけたことがある。」彼に告げる。
「これはバクランド全土に建てられた大灯台の最後のものだ。」管理者が語る。「あれらは全てレンズなのだよ。集光し、焦点を合わせ、届ける。集めて届けるのは光だけではないがね。」
「時間を集めるんだな。」
「そう、その通り。」
「あれら灯台がバクランドを破壊したんだ。」
「確かにそうなるだろうな。」管理者が落ち着き払って答える。「灯台は徐々にかの地の未来を奪っていき、我が主、大魔法使いへとそれを送り届けるのだから。」彼がうなずく。「主は不死を望んでおいでだ。それは叶わぬが、並外れた長寿であれば不死に匹敵するものとなる。」
「奴は邪悪なんだ、倒さねばならない。」
そいつが肩をすくめる。「おそらくな。私はそのような判断をする立場にないが。」
管理者が君にうなずく。「私は計算を再開せねば。」彼が告げ、君がうなずいて返答する。「そちらが私の塔を無事に上ってこれたのなら、帰りもまず問題なかろう。」


【感想】
灯台の管理者なる存在が登場、これまで断片的に得られた情報を補足してくれます。やはりバクランドを破滅させたのは、大魔法使いの仕業と言えそうです。当初はS3-84にあるように、天災を防ぐために建設したのかもしれませんが、現在の大魔法使いがそれを悪用したと考えられます。
というのも実は、ゲームをクリアしても、ティンパンやカリアンマといった第3部に登場したバクランドの町を破壊したのは主人公だという扱いが最後までされています。でも、バクランドは主人公が訪れた際にはすでに荒廃していたので、光の管理者がここで語った通り、大魔法使いが不死を求めて時間を吸い上げ続けたせいだと考えた方が整合性があります。
別の選択肢で、何故大魔法使いに仕えるのか尋ねた場合、彼は「誰かに仕えるのは正当な行為だ、そちらと同様に。」と答えてきます。善悪には無頓着なようです。いや、そこは拘ろうよ。
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S4-21 19日目:半壊した塔を探索 [ソーサリー4:王たちの冠]

道は上りも下りも続いているが、君を待ち受けているかのような塔へ向かうことにする。
朽ちた塔の崩落したブロックの中に踏み込む。悪臭がする。
立ち止まって、粉々になった空間を見回す。ここはかつて立派な建物だったらしく、石造部分には彫刻の名残りがあるが、それも今は全てひっくり返ってしまい、野ざらしになっている。
かつては偶像や彫像が置かれていた壁の壁龕や、上階へと続く螺旋階段も、今は半壊している。
辺りを見回すと、石の下敷きになった何か黒いものが目に入った。折りたたまれた布だ。
引っ張り出してみる。布は厚くて重く、きちんと真四角にたたまれている。布地越しに太い何かが中にあるのが分かるが、いずれにせよ重くはない。
布地を広げると、その真ん中には結び目付きの短いひもがあった。
最初、そのひも-登攀には短すぎ、何かを結ぶには太すぎる-の使い道は見当がつかなかったが、布に注意を戻した時、これが何なのか閃いた。僧服とベルトだ。
見たところ、だぶだぶの袖と重々しいフードが付いたワンピースになっており、虫食い穴もない。これなら着れそうだ。
君は素早く僧服をまとって変装した。これで僧侶として通用するだろう。

塔の高さの半分まで伸びる階段を上る。
2つ3つほど踊り場を過ぎると、階段は終わっていた。塔の屋根全体を吹き飛ばしたのと同じ力で刈り取られたのだ。
君の体重で崩れないよう、一歩ずつ慎重に階段の端に歩み寄る。
3歩目で止まる。壊れた階段の端は一段向こうだ。

一歩、また一歩と、なおも上っていく。
背後の階段を振り返ると、何故かそこには無傷のままの階段があった。また前方に目をやると、やはり垂木しか見当たらない。それでも君が進むたびに、階段が次々と現れてくるのだ。

一歩ずつ塔の螺旋階段を上り、ついに存在するはずのない屋根に設けられた落とし戸にたどり着く。
落とし戸を押し開けて、塔の屋根の上に出る。
君の髪をなびかせながら、風が頭上を吹き抜けていく。眼下の道を歩いていた時にはなかった塔の天辺に、君は立っているのだ。
以前見かけた真鍮の灯台がここもある。空中に弱々しい魔法の輝きが見える。
一見したところ、灯台は完全な状態のままのようだが、今は光を灯していない。

落とし戸をくぐり抜け、屋根を横切って、大きな真鍮の灯台の先端が突き出ている塔の端へ向かう。
端から身体を乗り出すと、驚いたことに、塔の下の部分がそこにはなく、廃墟と瓦礫があるだけだった。それにもかかわらず、足下の厚板は十分堅固でしっかりしている。
台地に開いた深いクレーターの方を眺める。それは血を流す傷口のように、シューと音を立てる黒い噴火口によって裂け目ができている。
この不快な場所は、向こうに横たわるマンパン要塞を建てるための石切り場だったに違いない。
そのマンパンそのものが、心臓を芯から凍えさせるほどの威容で地平線を覆い尽くしている。最も高い建物は、大きな窓が一つついた塔-大魔法使いのいる小塔だ。
振り返って灯台を見ると、非常に微かではあるが、筒の先から光がこぼれ出ているではないか。光線がまだ働いているのだ。
その光は極度に細く集光されており、どこか遠くの何かに向かって照射されている。
光線を目で追うと、君にはすぐに分かった。マンパンの中央の塔に向けられているのだ。
灯台から後ずさりした時、背後から咳払いが聞こえた。
「誰かいるのか?」君が誰何する。だが返事はない。

灯台の目の部分に移動する。まばゆい青水晶が先端にはめ込まれている。
水晶に触れると、癒しの快感が血管を駆け巡った。君が後ずさりしても何も変わった様子はない。
重い灯台を動かそうと試みるが、バクランドにあった他の塔とは異なり、こいつはしっかりと固定され、マンパン要塞の中央塔に向けられたままだ。
灯台から歩み去ろうとしたちょうどその時、ローブをまとった人影が明かりの背後の陰から進み出てきた。


【変化点】
・現在/最大体力:8/17→14/17(青水晶)
・変装:なし→僧侶

【感想】
明るい時間帯に塔を探索した時のみ、変装用の僧服が見つかります。
謎深き灯台、その真実が今ここに明かされる-。
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S4-20 19日目:塔の番人トロールに苦戦するも撃退 [ソーサリー4:王たちの冠]

朝になり、再び立ち上がる。
道を上っていくと、すぐに急勾配になった。片手を常に岩壁に置いて身体を安定させなければならない。
大きな岩を乗り越え、木の根を掴みながら上り続ける。
前方に石の塔が見える。太陽が地平線からのぞく。

上るに従い、道が高台の頂上に達した。道から少し外れたところに塔が建っている。廃墟のようだ。
塔にはなじみがある。君がバクランドで目にしたものに近い様式で建てられているのだ。だがこれは半ば倒壊している。ほぼ真ん中から上が、剣で斬られたかのように失われてしまっている。

塔の入り口に向かっていくと、戸口に影がよぎった。その姿は前屈みで酷く醜い。ここはトロールのねぐらになっているようだ。そいつはまだ君に気付いていない。
その怪物を観察する。そいつは崩壊した塔の内部を歩き回っている。ある石の塊から別の地点まで行ったり来たりする様は、命令されたもののように思われる。
君が近づくと、トロールの両眼がギラリと光り、君を捉えた。それから日差しの中にのしのしと踏み出してきた。
奴は君よりも少なくとも頭一つ分は上背があり、肩は出口を塞ぐほどもある。そいつは大きく吠えると、君を十分押しつぶせそうなほど大きい盾に重い剣を打ち合わせた。途方もなく強く凶暴な敵だ。
「dIm!」
星を見上げながら魔法を紡ぎ出すと、混乱の魔法の効果が表れた。トロールの眉毛が寄せられ、やや困惑した様子が伺える。奴を少しだけ倒しやすくなったと言えるが、それでもこういった愚鈍な怪物を混乱させるのは至難の業だ。

<第1ラウンド>
トロールがつまづきながら前進してきた!まだ剣の届く距離の外だが、奴は分厚い小盾の後ろに身を隠している。君は野蛮な攻撃に備えつつ、奴の防御を崩そうと剣を構える。
君が剣を振るうと、奴の盾から破片が飛んだ。奴は盾を掲げようとして、自分の顎を打ってしまう。

<第2ラウンド>
君が防御態勢に入る。トロールは盾を掲げて君の周りを回っている。
奴が目を細める。

<第3ラウンド>
目に入った髪をどかそうと奴が立ち止まる。その機会を捉え、君は正確で強烈な攻撃を打ち込む。奴は素早く反応したが、身体を屈めた際に危うくひっくり返りそうになった。
トロールの盾がぴくぴくと動く。

<第4ラウンド>
君はいったん退いた。トロールは盾に隠れたまま、視線を地面に落とす。

<第5ラウンド>
塔の入り口に目をやり、攻撃を続ける。身体を伸ばして、奴の頭上に剣を振り下ろす。剣を持ち上げようとして、奴がうっと声を漏らす。明らかに、自分の剣で喉を刺してしまうのを恐れているのだ。奴は盾で君の攻撃を受け止めた。
奴が大声でわめき始める。

<第6ラウンド>
攻撃の機会を捉え、剣をひるがえして柄で殴る。衝撃でよろめく奴に剣を繰り出すも、奴は素早く身体を反らせた。
トロールが剣を握り直そうとして、もう少しで剣を取り落としそうになる。

<第7ラウンド>
迅速な動きで距離を詰めて剣を突き刺し、気合の入らない相手の攻撃を弾く。トロールはよろめいて倒れたはずみに、危うく自分で自分を刺しそうになった。
奴は剣を持ちなおそうとして、取り落としそうになっている。

<あまりにグダグダなので、途中の戦闘描写は省略>

<第15ラウンド>
この戦いは間違いなく君の勝利だ。前に出て剣で突く。奴はパニックになり、地団太を踏んで聞き慣れない言葉で悪態をついた。
トロールが後ずさる。

<第16ラウンド>
圧力を掛け続け、剣で繰り返し攻撃を加える。身体を回転させて斬りつけた最後の一撃が、トロールの首をはねる!

立ち上がって心の平静を取り戻す。トロールは完全にこと切れている。
奴の身体を素早く探るが、ゴブリンの歯を紐に通したお守りが首に掛かっているのが見つかっただけだ。
紐を引きちぎって歯をもぎ取る。


【変化点】
・現在/最大体力:12/17→14/17(睡眠)→13/17(呪文)→10/17(戦闘)
・+ゴブリンの歯(1本)

【感想】
このトロール、攻撃力もさることながら、体力と防御力が非常に高く、「dIm」を使ったとしても長期戦を余儀なくされます。「mUD」でズブッと沈めるのが正解。
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S4-19 18日目:最後の白日夢から覚めて [ソーサリー4:王たちの冠]

マンパンに戻る長い旅路を思い、君の心は沈んだ。
それでも気を取り直して、海を背に無人の海岸へ戻る。
この浜辺から出る道があるはずだ。そうすれば、あのワシに乗ってマンパンに戻れるかもしれない。

薄暗い洞窟の入り口に向かう。中では、しょっぱい雫が石から滴っている。高波が洞窟内に押し寄せたに違いない。
洞窟の壁は不規則なギザギザの形をしている。千年もの間、打ち付ける波と断層でずれた岩によって造られたのだ。あちこちにある凍り付いた石の窪みの奥で、水晶の鉱脈がきらめいている。
岩壁を登るすべがない。踵を返して、再び海岸の日差しの中に戻る。

浅瀬の中を歩く。海岸を回り込む道があるかもしれない。
だが、その望みは薄そうだ。海は南にどこまでも続いているのだから。君は再びここに囚われてしまったのだ。
その時、何者かの声に引き寄せられ、君はどんどん深みへと進んでいった。風が強まり、波が高くなる。海の水が君の胴の回りに打ち寄せる。
やがて波が君に覆いかぶさり、頭上から照らす星の光が君を捉えた…。

気付くと、君は石だらけの峡谷に戻っていた。あれは現実だったのだろうか?
だが手には一本の金色の髪の毛を持ったままだ。
頭を振って記憶の光景を振り払うと、もう一度周囲に目をやる。
さあ、移動する頃合いだ。

岩場を這うようにして下っていくと、草が地面を覆うようになった。
暗くなってきた。休息が必要だ。どこか安全に休める場所を見つけた方が良さそうだ。

峡谷を下り続ける。まだマンパンの方角に向かっているつもりだが、こうも低い場所にいては確信が持てない。
進むに従い、岩の斜面がなだらかになり、草と灌木の茂みが散在するようになってきた。
月の光が全てを覆う。周囲を見回しても、役に立ちそうなものは見つからない。

ひんやりとした時間帯に、砂埃にまみれながら歩いていくと、樹木の茂みに出くわした。高地ザメンに点在する、棘のある種類だ。あそこなら静かに休めるだろう。
月が暗い空をゆっくり横切っていく。
谷は下りながら前方にまっすぐ続いているが、右手には岩の斜面を遠くまで上っていく道がある。
今晩はここで眠ることにする。横になり、悩み事を忘れようと努める。

夜の残りは夢の光景で埋め尽くされた。
君はどんどん落ちていった。どこまでもどこまでも、下へ下へと…。
ジブジブがあらゆる方向から現れ、ほどんど目を飛び出さんばかりにして、君の両側を跳ね回りながら駆け抜けていく。
その間中ずっと、東の方から笑い声が遠く聞こえてくる…。


【感想】
何とか、高地ザメンまで戻ってきました。女神様の髪の毛がなければ、実際に起こったこととは到底思えないでしょう。
しかも、時間巻き戻しを使うと見れなくなるイベントは、実はこれだけではなかったという。気付くのに相当時間がかかりました…。
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S4-18 18日目:女神リーブラの加護 [ソーサリー4:王たちの冠]

「俺は一度だけあなたに助けていただきました、」君が答える。「前にここの崖で。でも…、」
「まだ理解していないのですね。」彼女が答える。「でもすぐに分かるわ。マンパンに入った時に理解するでしょう。あそこは呪われた場所で、魔法陣やナイフで守られていますが、要塞の壁は単なる石壁以上のものなのです。」
「つまり、あなたは中に入れない、と?」
「その通り。でもあなたはその代償をまだ理解できていないかもしれません。アナランド人、あなたがこれまで歩んできた間、私もあなたのそばを歩いていたのですよ。私はあなたに白日夢-あなたの選び得る選択肢-を与えてきました。そして夢から起きたあなたは、今度は別の道を歩いていったのです。」
「俺は散々夢を見てきたけれど、決していい夢ではなかった。」夜ごとに現れた恐怖の記憶に身震いしながら、君が答える。
「私が話しているのは白日夢のことです。」女神が答える。「何事もなかったかのように消えるまでは、現実として存在する夢についての話なのです。」
彼女が織り機の杼を縦糸に通す。「でも、これ以上はできません。いったんマンパンの壁の内側に入ってしまえば、あなたの未来は再びかけがえのないものとなるのです。」
女神の言葉が君の心で恐怖の鐘を鳴らす。
「どういう意味なのか教えてもらえないでしょうか。」敬意を込めてお辞儀をしながら尋ねる。
「織布が織られ、解かれ、そして今度は違った模様に織られる。最後に出来上がる衣には、それが何度縫い合わされたのか表れはしないの。あなたの旅もそれと同じなのよ。」彼女が笑う。「でももしかすると、あなたは自分が今まで生きてこれたのは、単に強運だったからと思っているかもしれないわね。」
彼女は手を伸ばすと、黄金色の髪の毛を一本引き抜いて、君に手渡した。「いつこれを使うべきか、いずれ分かるでしょう。」
会釈して受け取る。ひときわ大きな波が海岸に打ち寄せて引くと、舟は傾いて流され始めた。女性はそれを止めようともせず、機を織り続けている。
「待ってくれ…!」君が叫ぶ。「俺はここからどうやって出ていけばいいんだ?」
だが、君の言葉は波間に消え、彼女は行ってしまった。


【変化点】
・+金色の一本の髪

【感想】
やや分かりにくいですが、アプリ版のゲームシステムの根幹にも関わる話をしてくれています。つまり、アプリ版の巻き戻し機能は、そもそも女神リーブラが主人公に見せていた白日夢のお陰であり、マンパン要塞の中に入ってしまうともう力が及ばないので使えない、ということのようです。個人的には改悪が多いと感じている第4部ですが、ここはかなり感心させられました。
リーブラはアプリ版ではほとんど出てきませんでしたが、ちゃんと見守ってくれていたんですね。しかも、途中でスロフに改宗しても見放したりしないとは。ありがたや~。
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S4-17 18日目:カクハバード海の海岸再び [ソーサリー4:王たちの冠]

峡谷の底に並ぶ重々しい岩石の間をぬって歩く。
夕方になるにつれ風が出てきた。すぐにまた暗くなるだろう。だが、ここには安全に休める場所などない。
その時突然、船酔いに似た吐き気が襲って来た。足元の地面が位置を変え、太陽が斜めに動く。
身体を安定させようとするが、その甲斐もなく倒れてしまう。世界が君のそばを通り過ぎ、あるべき場所から遥か遠くへすり抜ける。
女性の歌声が聞こえる。寄せては返す波の音にも負けない、優しい歌声だ。
これはどんな魔法だろう?

波が海岸に打ち寄せる。君は石の台の上に横たわり、まぶしい太陽を見上げていた。
ここは高地ザメンではない。ぞっとする感覚が君を襲う。これはどんな罠なのだ?どのくらい遠くまで飛ばされたのだろう?
星の力を集めようと腕を広げる。
「そのままじっとしていなさい。」優しく思いやりのある声がささやきかける。「ここでは自分の身を守る必要はないわ。」
「あんたは誰だ?」キョロキョロ見回しながら呼び掛ける。だが、海の向こうには何も見えない。
「私を覚えていないのですか?」優美に笑いながら彼女が答える。「少なくとも私達がどこにいるのか、あなたは知っているはずよ。」
波が君のブーツを洗う。前に進み出るよう、君を招いているかのようだ。
上着を引っ張る穏やかな風に従って歩く。やがて、君は自分がどこにいるのか悟った。
君は再びカクハバード海の海岸-アナランドからほぼ半日の場所-に立っているのだ。

浜辺に向かってザクザクと砂を踏む。輝く水面に、一艘の小舟が前後に揺れ動いている。舟には機織り機を持った女性が座っている。
「何故俺をここに連れてきたんです?」君が尋ねる。
「私達は長い旅路を一緒に歩んできたのですよ、」彼女が答える。「あなたは気付かなかったかもしれないけれど。でも、それももうじき終わるわ。」
「私はリーブラ、正義の女神です。あなたをここに連れてきたのは、警告を授けるためなのです。」彼女の声は悲しみで満ちている。「私はあなたを何度も救ってきました。ですが、もうこれ以上は手を貸してあげられません。」


【感想】
ここでまさかまさかの、S1-13以来となる、女神リーブラ様との再会!ここに来るためには、第4部開始からこの場面まで、時間巻き戻しを使わずにプレイする必要があります。巻き戻し機能に慣れてしまうとついつい使ってしまうので、これが意外と盲点になります。
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S4-16 18日目:スナッタキャットを呪文で召喚 [ソーサリー4:王たちの冠]

岩壁の間を奈落に向かって落ちていく。底がぐんぐん近づいてくる。あと数秒しかない!
「fAL!」
呪文を唱えると、君の体重はほんのわずかになり、君は緩やかに着地した。身体中の骨が揺さぶられたものの、息が詰まるほどではない。
体重が戻ってきて、足が徐々に地面にめり込む。

今君がいるのは峡谷の谷底で、ここまでどうにかまだ生き延びている。
峡谷の壁を調べる。数本の亀裂や摩滅した窪みがある。登攀を試みることもできるが、勾配は険しい。
周囲を見回すと、岩に混じって、2,3足の腐ったブーツ、凹んだ胸当て、打ち捨てられた身の回り品などがあるのに気づく。これらはどこから来たのだろう?
岩や小石をどかすと、答えが見つかった。この峡谷には、頭上の橋から転落して生き残れなかった冒険者達の砕けた骨が散らばっている。マンパンへ行こうと企てた者は君が最初ではないということだ。誰か成功したのだろうか?
だが、ここに留まるわけにはいかない。旅を続けるためには、上に戻る道を見つける必要がある。

峡谷の坂道をたどるが、すぐにこの道では外に出られないと悟る。どちらの斜面もほとんど垂直にそそり立っているのだ。
太陽が地平線に向かって傾き始める。橋のアーチの下をくぐる。岩壁が両側から圧迫してくる。
少しの間、登攀を試みるが、ここはあまりに急峻すぎる。岩肌は金属と同じくらい滑らかだ。
その時、君は小さな彫刻に気付いた。それは線状に並んだ点で、あまりに簡素なので、自然にできたものと見間違えそうになる。だが、その意味するところは明らかだ。
これは星座じゃないか。ロックデーモンを召喚する「ZOB」と同じなのだ。
反対側の岩壁には別なものが彫り込まれている。先ほどのものと同じだが、鏡に映したように対称になっている。
その呪文そのものは君の知らないものだが、スケイ、オービイ、バララスタの星から編み出されている。これらも同じ召喚の呪文なのだろうか?一体どんな怪物を呼び出すのだろう?
「SOB!」
呪文を唱え終わると、君の背負い袋でポンと何かが弾け、続いてシューという音が聞こえてきた。袋の口を開けると、スナッタキャットの歯が輝いているのが見える。
次の瞬間、それは空中に飛び上がって爆発し、長い爪を生やしたスナッタキャットが地面に降り立った!
手を伸ばしてなでてやると、そいつはゴロゴロと喉を鳴らして目を閉じた。途端に姿が見えなくなる。
「SOB」の呪文が、新たに魔法の呪文の書に書き加えられた。相反する「ZOB」とは、星の図形は一致するものの、左右が入れ替わっている。ロックデーモンを召喚する呪文は、スナッタキャットを召喚する呪文で無効化されるのだ。
だが歯の残りはもうないから、おそらくこの先役には立たないだろう。
岩の彫刻から目を反らし、道に戻る。ここから先は明らかに道がない。戻るしかない。


【変化点】
・現在/最大体力:13/17→12/17(呪文)
・-スナッタキャットの歯(1本)

【隠し呪文】
・SOB

【対抗呪文】
・SOB⇔ZOB

【感想】
なんと、ZOBの対抗呪文を発見!敵じゃないスナッタキャットは、ただの猫みたいなものですな。
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↑とても対抗できそうには見えない…。
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S4-15 18日目:コレタスの地縛霊を解放 [ソーサリー4:王たちの冠]

「冠について、あんたは何を知ってるんだ?」
コレタスがため息をつく。「わしもあれを探していた。遠い昔の話じゃ。わしがどうなったのか、お主はよく知っておろう。」
「あんたは生前どんな人間だったんだ?」この幽霊に幾らかの同情を感じられたらと思い、君が尋ねる。
「わしはかつて聖職者でな、」彼が言う。「お主のように使命を帯び、そして失敗した。他の皆もそうなるじゃろう。」
「何があった?」
「わしは奴らの集団に加わろうと、魔法使いの要塞を訪れた。じゃが、奴らはわしを雇おうとしなかった。大魔法使いはわしに呪いをかけた。二度とマンパンに入れぬよう、それでいてこの山から出られぬよう。よいか、もしお主が歓迎されておらぬなら、マンパンに入る手段はない。あそこはあらゆる希望から隔絶された場所ゆえ。」
「マンパンについて、もっと教えてくれないか。」哀れを誘う幽霊に尋ねる。
彼は肩をすくめたようだった。「わしは二度とそこに入れぬ。じゃが、今やそれが普通となった。誰もあそこに入れぬし、誰も立ち去れぬ。外庭の衛兵ですら、永遠にそこに留められたままなのじゃ。」
「大魔法使いはどこにいる?」
「開かずのスローベンドアの向こう、決してたどり着けぬ塔の中に。」
透けた手を上げて自分の顔に持っていく。マンパンへたどり着けなかった自分の失敗を悔やんで彼がぶつぶつつぶやいているうちに、橋のうめき声がどんどん大きくなっていく。
「あんたはここに憑りついているんだな。」
彼がうなずく。「ああ。だが、お主を行かせるわけにはいかぬ。それがお主のためになるんじゃ。」
「あんたは自分自身を許すべきだ、」君が答える。「あんたが何をしたにせよ。」
「わしはもう死んでしもうた!」コレタスが泣き叫ぶ。「無駄な存在なんじゃ!」
「無駄、無駄!」橋がうめく。まるで踏板が本当に言葉を発したかのようだ。
「俺を通してくれる見返りに、あんたに何かしてやれることはないか?」君が提案する。
「何もない!」彼が叫ぶ。「こんな惨めな有様で、わしに何が望めると?」
「あんたを自由にしてやれるぞ。」
彼が肌をかきむしるが、指は顔を素通りしていく。「この責め苦を終わらせられるのか?それならまさに、スロフ様ご自身からの祝福ぞ!」
「交渉成立だな。」
橋のささやき声が収まっていくのが聞こえる。だが、彼がうなだれると、再びうめき始めた。「じゃがどうよって?」彼が尋ねる。「そんなことができるのか?」
「俺は魔法使いだ。」君が答える。
「お主ではマンパンの魔法使い達には敵わぬ。」コレタスが苦々しげに答える。「ましてや、大魔法使いに敵う者などおらぬ。奴隷にされておしまいじゃ。」
君は暗殺者の剣を抜くと、橋の床板に斬りつけた。だが、効き目はない。コレタスは身震いしながら近くに漂っている。
君はもう一度振りかぶると、橋のロープを一刀両断した。束の間、あらゆるものがぐらつく。
君は奈落の底に落ちていきながら、橋が歓声を上げるのを聞いた。


【手掛かり】
・スローベンドア:大魔法使いの本塔は恐るべきスローベンドアによって守られている。

【感想】
やけに悲観的なコレタス、原作のイメージが台無しです。彼を説得したり「PEP」の魔法を使うなどして橋を無事渡り切ることも可能ですが、今回はあえて転落する選択を。
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S4-14 18日目:嘆きの橋の番人コレタス [ソーサリー4:王たちの冠]

前進を続け、峡谷に架けられた橋のたもとにたどり着く。ここからはしっかりした造りに見える。今や太陽は一番の高みに達している。
橋は平板で造られている。山のこの辺りは空気が乾いており、腐る兆候すらいない。
試しに足を置いてみると、板に触れた途端に微かに奇妙な音が聞こえた。
音は足を離すと止んだが、足をまた板に乗せると再び聞こえる。まるで橋がうめいているかのようだ。
移動する頃合いだが、思い切って橋を試す意思が君にあるだろうか?

橋の上に進み出ると、うめき声は大きくなった。それがしっかりと聞き取れた時、警句なのだと君は気付いた。「お主が冠を目にすることは決してない。」声が告げる。「お主の旅は無意味で、時間の無駄じゃ。」
「そこにいるのは誰だ?」君が呼び掛けるが返事はない。君は独りのままだ。声は君自身の心の中にあるだけなのだ。
「お主は無駄にここまで旅をしてきたのじゃ。」声が続ける。「お主の国はもう望みを捨ててしもうた。サイトマスターは大魔法使いに寝返った。冠は取り戻せぬ。」
「見つけてみせるさ!」
「あれを見つければ支配されてしまうぞ。」声が応じる。「お主はただの無力な魔法使いに過ぎぬ。お主の王が南の海を越えて逃げるため、大魔法使いを足止めしようと送り込まれたのじゃ。」
今や君の両足は橋の上にあったが、それ以上は進めなかった。立ち止まり、身体を支えようと手すりを握り締める。嘲りの言葉を受けて目まいがする。
目に見えぬ攻撃者の名を叫ぶ。「コレタス!」
こだまが山々に響き渡る。だがそれだけだった。
「コレタス!」もう一度叫ぶ。
すると、橋全体が震え、揺れてきしんだ。うめき声が怒りを帯びた唸りとなり、踏板の外側に一体の幽霊が姿を現した。
「いかにも、わしはここじゃ。」幽霊が言う。「わしに何か用か?」
「何故この橋は惨めな気持ちにさせてくるんだ?」
「この地全てがそうであろう、」幽霊が答える。「あらゆる場所がな。橋は真実を語っているのじゃ。」
幽霊ではあるものの、その姿は古風に見える。彼は歩きながら手探りしている。盲目なのだ!彼の眼は黒く塗りつぶされている。これはクリスタタンティの風習で、神の領域がよりよく見えるよう、かの地の司祭や呪い師は自ら目を潰すのだ。
「あんたの書き置きを読んだよ。」君が言う。
「読んだのか?じゃが、お主はそれに注意を払わなかったとみえる。旅人はこの道から先に行ってはならぬと、わしは警告したはずじゃ!」
「でも俺はただの旅人じゃない。」君が主張する。「王たちの冠を探しているんだ!」
彼の両目が驚きで大きく開かれる。それから、悲しげに頭を垂れる。「無駄なことを。」


【感想】
盲目になった経緯が変わるなど、コレタスの設定も色々と変更されているようです。でもこれは原作のままの方がよかったのでは…。
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S4-13 18日目:対抗呪文でロープの罠を解除 [ソーサリー4:王たちの冠]

再び道の近くまで戻ると、案内人はフーフボーン流の腕を広げる挨拶をした。「あんたがしてくれた知らせと語りに感謝するよ。でも、もう戻ってこないでくれ。あんたがマンパンのスパイに後をつけられて、俺達の村が見つかる危険を冒すわけにはいかないんだ。」
「俺がマンパンを破壊してやるさ。」
彼は微笑むと、もう一度腕を広げた。それから狭い道を上って姿を消した。

最後に少しだけ這い降りて、再び道に出る。太陽が照りつけてきて暑い。
振り返って、先ほど山に分け入った道を見つけようとしたが、数回入り口を間違えた挙句、擦りむいたり落っこちたりしただけだった。おそらく君は、フーフボーンが先導してくれたからこそ、あの斜面を上る信用を得られたのだろう。いずれにしても、風変わりな洞窟の村は今や手の届く範囲から失せたということだ。
道は崖っぷちに沿って両側に伸びている。

深い奈落を見下ろす険しい崖の縁に沿って歩く。峡谷の幅は広いが、その向こう側にマンパン要塞へと向かう曲がりくねった山道が見える。
1本のロープが峡谷の上の空中に張られ、その端が今いる道の上にきちんと巻かれて置いてある。
疑わしげにロープを眺める。峡谷のど真ん中で支えもなしにぶら下がっているのだ。
ロープを解いて引っ張る。手ごたえは信頼できそうだが、表面には違和感がある。ロープの反対側の端は、見えざる固定点から動かず、かなりしっかりと保持されているようだ。fIXの呪文でも使われているのだろうか?
表面が妙に滑らかでひし形の模様が描かれていることを除けば、撚りひもを束ねて端がほつれたごく普通のロープだといえる。
「HOW!」
呪文を唱えて、穏やかな魔法の声が君の耳に語り掛けてくるのを待ち受ける。
だが、声は聞こえてこなかった。代わりに、ロープを止めていた透明な固定点が唐突に消え失せ、ロープは谷間に落ちていった。
崖ににじり寄って目で追いかけるが、それは数秒で視界から消えてしまった。あれを保持していた魔法が何であれ、君の呪文で解除されたのは明らかだ。
これは対抗呪文だ!道を示す呪文は、固定の呪文を妨害するのだ。
奈落を見下ろす。ロープは見当たらない。底には、岩だらけの道が視界の向こうに続いているのが見えるが、ほとんどは眼下の霧に隠されている。
今いる道の先に目をやると、遠くに橋が見える。ロープは明らかに罠だったのだ。その場を後にして、橋に向かう。

少ししてから、頭上の斜面に何かが動く気配がした。見上げるものの、何も見当たらない。
フーフボーンがこちらの歩みを監視しているのだろうか?
手を振ってみる。2,3分してから、石ころが1個、君のこめかみに当たった。それが投げられたものなのか、単なる落石なのかは何とも言えない。
前方の橋はがっしりして頑丈そうに見える。今いる道から峡谷の反対側に架けられている。これがかつてマンパンへ向かう旅人がたどった道に違いない。
ここで時間を費やすわけにはいかない。


【変化点】
・現在/最大体力:14/17→13/17(呪文)

【対抗呪文】
・HOW⇔fIX

【感想】
行きの案内人二人は女性でしたが、帰りは男性です。
ロープの罠は、経緯こそ異なるものの、原作同様にHOWの呪文で看破できました。
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S4-12 18日目:フーフボーンの行く末 [ソーサリー4:王たちの冠]

村の北面に見張り台がある。そこからは、眼下の谷を見渡せる壮大な眺めが広がっている。
北の渓谷の向こうの山頂でバードマンが弧を描いて飛ぶのを眺めながら、しばらくそこに留まる。
一人のフーフボーンが君に加わる。「奴らは憎悪に満ちた、生まれながらに残忍な生き物だよ。」彼が言う。「だが、連中はマンパンの外の山脈に巣を作るという噂だ。」
「どんな鳥だって巣を作るさ。」
「俺達が山羊じゃないように、奴らも鳥なんかじゃない。バードマンは自分達の子供を作れないんだ。大魔法使いだけが彼らを生み出せる。」
辺りを見回して、君は急にその言葉の真実に気付いた。村のどこにも、幼児が一人もいないのだ。
「それなら、なぜ彼らは巣を作るのだろう?」君が尋ねる。
そのフーフボーンの男が首を振る。「分からない。それは謎だ。巣が卵を連れてきてくれると信じているのかもしれないな。何とも言えない。」
「シフーリからあんた達の種族のことを少しだけ聞いたよ。」
フーフボーンがもじゃもじゃの頭を振る。「俺達は種族だなんて呼べたものじゃない。俺達の最後の一人が死んでしまえば、その存在は永遠に消えるんだ。」そう言うと、彼は手のひらで自分の胸を叩いた。「心安らかに、旅人よ。」

村の端に向かうと、シフーリがパカパカと音を立てて追ってきた。長く重い槍で武装し、君に向けている。
「シフーリ?」
シフーリがしばし君を見つめ、それから槍をひっくり返して柄を先に向けた。
「祝福された槍だよ。」彼女が言う。「感謝の印として贈ろう。大魔法使いを取り巻く守りを貫く助けになるからね。」
「受け取れないよ、」君が答える。「あまりに高価だ。」
「お前さんにはその資格があるし、そうしてくれるだろう。」シフーリが答える。「ここでは金貨はほとんど役に立たないけど、大魔法使いの死は我らにとって計り知れない価値があるんだ。」
「ありがとう。」深くお辞儀をしながら、君が答える。「光栄に思う。」
槍を受け取り、背中に革ひもで縛りつける。確かに、しっかりした作りだ。
「さあ、お行き。」シフーリが告げる。「旧世界の神々がともにあらんことを。」
踵を返して出発する。衛兵が一人、君の後ろに付き従って、道を下ってきた。手助けなしでは急な道は転落の危険があるので、これはありがたい。


【変化点】
・+祝福された堅木の槍

【感想】
ここでフーフボーンには生殖能力がないことが判明しますが、これはS4-10でシフーリが語った話(マンパンから脱出したのは一部の者だけ)と矛盾するような気がします。マンパンを脱出した者以外はいったいどこから来たのか?という疑問が生じるので。フーフボーンは大魔法使いの魔法実験の産物なので、野生にはいないはずですし。
また、バードマンもフーフボーン同様に、大魔法使いの魔法の産物であるとのこと。あくまでアプリ版での設定ですが。
何はともあれ、敵地のすぐそばで友好的なフーフボーンと交流できたことは、主人公にとって幸運でした。いわゆる、ラストダンジョン前の村ですね。
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S4-11 18日目:ザメン高地の珍品を購入 [ソーサリー4:王たちの冠]

「いつもは誰と取引を?」君がやや戸惑いながら尋ねる。
その貧しそうな生き物が微かに肩をすくめる。「あんたが初めての客なんだよ。」そいつが告げる。「でもいつの日か、俺は本当の交易所を開きたいんだ。」
かごの中を覗き込む。この生き物は奇妙な取り合わせの商品を揃えている。あるものは高い価値がありそうだが、その他は値打ちのないものばかりだ。ほとんど商店の猿真似といった感じだ。
かごには殴り書きでラベルが貼られている。安物のかごの最初の商品には金貨6枚、次のものには金貨12枚とある。高価な商品のかごは空っぽだが、そばに1本の槍が立て掛けられている。
安い方のかごに入っているガラクタを掘り返し、うさん臭いガラス瓶を取り出す。中身は透明な液体だ。
栓を取ろうとすると、フーフボーンに止められた。「それは火酒なんだ、」彼が言う。「空気にさらすとあっという間に蒸発してしまうから、飲むなら買ってからにしてくれ。」
年代物のコルク栓がまだしっかりしていることを確かめてから、火酒を背負い袋に加え、金貨を6枚手渡す。
かごに残った商品を眺める。
オレンジ色の埃がかごの隅っこに溜まっている。君が尋ねると、フーフボーンはそれが売り物だと請け合った。「細かい琥珀の粉さ、」彼が言い張る。「鉄さびより上質なんだ。もしそれをどう扱うのか知っているなら尚更ね。」
「で、その方法とは?」
彼が肩をすくめて答える。「俺は魔法使いじゃない。」
オレンジ色の石の粉を小袋に注意深く注いでから、商人に支払う。
残りの商品を眺めるが、君の興味を引くものはかごの中には何もなかった。
槍を手に取ると、商人がうなずいた。「それは祝福を受けた堅木の槍でね、」彼が言う。「ほぼ壊れないといっていい。それに実際のところ、うんと値が張る。」
「幾らなんだ?」君が尋ねる。
「金貨70枚。」商人が答える。
「それは法外じゃないか!」君が断言すると、相手は肩をすくめた。
「ぼったくりはこんなもんじゃ済まないよ。でも気にしないでくれ。買ってくれなくて結構。」
「これでもう十分だ。」商人に礼を言って立ち去る。

若者達が泥の中で遊んでいる。彼らは年長者よりも毛深い。4本の脚を全て使っている者もいる。
彼らはこれから人間らしくなるのだろうか?それとも大魔法使いの仕業で、若い頃は単に山羊により近いだけなのだろうか?


【変化点】
・金貨:92→74(買い物)
・+火酒
・+オレンジ色の岩の粉

【感想】
ここでついに火酒が登場。何だったら、第2部のドワーフ地区の店で出してくれればいいのに。
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S4-10 18日目:シフーリの心遣い [ソーサリー4:王たちの冠]

大きめの小屋の外に座っているシフーリに近づき、お辞儀をする。
「ようこそ。」彼女が言う。「くつろいで過ごしておくれ。」
「ここでどうやって生き抜いているんだ?」君が尋ねる。「あそこから少し離れているだけのこの地で。」
シフーリが肩をすくめる。「これが我々の持つ全て、ささやかな帝国なんだ。」彼女が遠くに目をはせる。
君は初めて、彼女の眼が霞んでよく見えないことを悟った。「目が見えないのか?」
「まだ見えるけど、」シフーリが答える。「年々見えづらくなってきてね。我々は皆創り出された生物だけど、生き続けるようにはできていないのさ。」
「マンパンに行ったことがあるのか?」
シフーリが不愉快そうに蹄をもぞもぞと動かす。「かつてはマンパンにいたよ。少なくとも我々のうちの何人かは。そこから脱出したんだ。」
「それなら、砦に入る方法を知っているんだな?」
「お前さん向けじゃないね。」彼女が首を振る。「壁の崩落した部分を登って、自由への道を這い降りたんだ。我々の種族には一番頼りになる蹄が備わってるけど、それでも何人かは転落して命を落としたんだから。」
「あんた達は大魔法使いの囚人だったのか?」
「そんな類だね。」
「でも今は自由なんだろう?」
「今まで大魔法使いが気づかなかったか、それとも気にも留めていないのか。いずれにしても、束の間の平安だよ。」
フーフボーンの秘密が何であれ、彼女がそのことを話したくないのは見て取れる。そこで、君はその話題から離れることにした。
「バードマンについて何か教えてもらえないか?」君が尋ねる。
「残忍な生き物だけど、少しは望みがあると思う。」彼女が答える。「連中は強いよ、いずれは大魔法使いの支配力から逃れるほどにね。」
君はうなずくと、背を向けてその場を後にした。
「最後に一つ、」君が歩み去る前に、彼女が声を掛けてくる。「もし大魔法使いを見つけたなら…、」
「伝言があるのかい?」
「そんなところさ、」彼女が告げる。「…躊躇なく殺しな。」
そう言うと彼女は、答えを求めて遠くの地平線の方へ視線をさまよわせた。

一人の痩せたフーフボーンが岩壁にもたれて立っている。彼のそばには、2,3個の壊れた荷造り用のかごが置かれ、中にはガラクタが入っている。
君が近づいていくと、彼は片手を上げて挨拶してきた。
「ごきげんよう。」
商人がうなずく。「これが俺達の商品だ。」彼が言う。「少ないと思うかもしれないけど、何個かは興味を持ってもらえるんじゃないかな。」
広場の向こうからシフーリの声がした。「このご仁は公正に扱うんだよ、ラハン!我らの種族にとっての友人なんだからね!」
商人がうなずく。


【変化点】
・精霊:キツネ→ゴリラ

【感想】
ここで彼女に根掘り葉掘り質問して、フーフボーンが大魔法使いの実験の産物だったことまで聞き出してしまうと、彼女の心証を悪くしてしまいます。一方、心証が良ければ、シフーリが商人に声を掛けたタイミングで、精霊が変わるようです。
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