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S2-81 9日目:ヴラダの賭博場に入場 [ソーサリー2:罠の港街カーレ]

建物の間を抜けて分岐点にたどり着く。左手はごった返した市場のような場所へと通じている。一方、右手には道がもう少し続いている。
分岐点の中心には青銅の巨像がそびえ立ち、その足元には壺らしきものが置かれている。
左手の道の少し先には、『ヴラダの賭博場』と書かれた看板のある戸口が見える。
みすぼらしい身なりの生き物が数匹、階段の辺りにたむろしている。中に入っていく連中は上機嫌だが、出ていく者は陰気な表情をしている。
像に目を移す。その見た目は巨大かつ野蛮で、棍棒を携えている。足元の壺は金貨で満たされている。これはカーレに幾多に存在する神の一人で、金貨は崇拝している神への供物を意味しているに違いない。だが、通り過ぎる生き物達は誰もお金を投げ入れようとはしていない。
さあ、行動の時だ。

ヴラダの賭博場に行くことにする。長い建物の下に入ると、そこは人々と煙で一杯だった。誰もおしゃべりをせず、ただサイコロの音だけが、垂木の付いた天井に雷のようにひっきりなしにこだましている。たまの歓声や悪態がその雰囲気を乱している。
扉のそばには換金所があり、ゲームのテーブルは大広間の外側にある。テーブルの1つから大歓声が上がる。

換金所に立ち寄ると、スヴィンの女性が賭博用のチップを扱っていた。彼女が君に微笑みかける。
「いらっしゃいませ。」ワニが小鳥の真似をしているかのような低い声で彼女がささやく。「何かお入りかしら?」
「どんなゲームをしているんだ?」君が尋ねる。
女性が笑う。「他に何があって?」彼女が答える。「スウィンドルストーンよ。やり方はご存知?」
「教えてくれ。」何か情報が得られないかと期待しながら、君が答える。
「いたって簡単よ。」彼女が答える。「二人でサイコロを振って、互いに出目を隠すの。それから数字を宣言して、数字をどんどん高くする。誰かが嘘をついていてそれがコールされて見破られれば、その人はサイコロを1つ失う。もしサイコロが全部なくなったらゲームは負けよ。」
「どのくらい賭けたらいいかな?」君が尋ねる。「ここは初めてなんだ。」
「あら、」嬉しそうに彼女が話す。「ここヴラダの賭博場は新参者は大歓迎よ。持ってるお金を全部渡してちょうだい。店内では本物のお金は許可されてないの。ここを出る時に持ってるチップを換金してあげる。つまり、あなたが勝っていればということよ。簡単でしょ!」
有り金を全部渡す。スヴィンの女性が、まるで数を数えるのが苦手であるかのように、ゆっくり入念に金額を数える。それから色とりどりのチップを寄越してきた。すでに持っている分と合わせると、全部で50枚だ。
「楽しんでね!」ゲーム会場の方を身振りで示しながら、彼女が愛想よく声を掛けてくる。

娯楽場に入場する。あらゆる種族や人種が2つの長椅子の両側に座り、ゲームを始め、戦い、チップを交換し、席を替えている。ある種、一心不乱に無言で繰り広げられる荘重なダンスのようだ。
老人、白髪混じりの水夫、不機嫌な宿屋の主人などがゲームを待ちわびている。
テーブルは賭け金と使うサイコロの数によって、異なる区画に分けられている。悲しげな表情の連中は賭け金の高いテーブルから低い方へと移り、厚かましく大胆な連中は逆方向に移動している。
賭け金2枚のテーブルには先ほどの老人と水夫が陣取り、宿屋の主人は10枚賭けるテーブルで順番待ちだ。


【変化点】
・金貨:37→0
・チップ:13→50

【感想】
挿絵ではルーレットをしているシーンが描かれており、原作では実際にそれで遊べたと思いますが、アプリ版ではスウィンドルストーンのみとなっています。
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コメント 1

A-Bomber

>挿絵ではルーレットをしているシーンが描かれており、原作では実際にそれで遊べた

そうです。実際に使うのは、ページの端ですが
by A-Bomber (2019-10-31 22:58) 

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