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S4-6 18日目:崖の小道でコレタスの書き置きを発見 [ソーサリー4:王たちの冠]

朝起きて、眠いままもう一度辺りを見回す。近くの焚火跡にある石に、奇妙な引っかき傷を幾つか見つけた。爪のある生き物が付けたのだろうか?
ちょうどその時、マンパンの塔そのものがもろに君の目に留まった。他の屋根や小塔がひしめく中から、挑戦的に抜きん出ている。
ここからでは詳細は不明だが、窓ガラスでチラチラ明滅する光が見えているのではないだろうか?中で大魔法使いが椅子に座って見つめ返しているような気がしてならない。
不吉な塔が目を反らさせようとしてくるが、それを断固として拒絶する。君は茶色がかった灰色の山腹にある、同じ色のしみに過ぎない。誰も君を見つけられるはずがないのだ。
2,3分後、バードマンの3人組が爪に何かを掴んで小塔から運び出すのが見えた。連中の姿が要塞の下層に消えていき、君は目を反らした。

再び、今いる場所に注意を向ける。小さな岩や塵が散在している。隅に、氷のように冷たくなった古い焚火跡が残されている。
背負い袋から矢を取り出して、焚火跡をつついてみる。だが、興味深そうなものは何も出てこない。誰かが何年も前に火を焚いたのだろうが、風で飛ばされなかった炭が2,3個あるのみだ。
引っかき傷は、4つの改行と明瞭な『M』の文字がむき出しの岩の表面に刻まれていなければ、よくある岩の摩滅と見間違えただろう。
だが、残りの文字はすり減るか泥に埋もれるかしており、岩に指を走らせれば文字があることは分かるものの、読めなくなっている。
アナランドからの伝言の紙を使い、古い焚火跡から炭を拾い上げて岩の表面をこする。
やがて、文章が判読できるまでになった。
  『この忠告を心に留めよ!
   マンパンが…呪い…
   わし、コレタスはかつてそこに赴き…
   …うめきの橋…
   …おぬし自身の魂を大事にせよ…』
コレタスの名前は、以前バクランドを旅した際に聞いたことがある。君は正しい道をたどっているに違いない。コレタスはうめきの橋の番人なのだ!
旅を続けようと立ち上がる。道が手招きしている。

切り立った岩壁が君の右手に伸び、一方左手は奈落へ向かう急斜面だ。くねくね曲がる道に沿って進む。この場所には一向に晴れない陰気さがある。2,3羽の鳥が物悲しげに鳴いている。道が急に狭まるたびに、君は壁にぴったりと張り付かねばならなかった。
角を曲がってから、突き出た崖の所で少し立ち止まる。道はぬかるみに変わり、蹄の跡が付いている。
足跡は、以前君が洞窟の外で見かけたものとそっくりだ。ここに山羊人間がもっといるのだろうか?

坂道を上り続ける。背負い袋の下が汗ばんでくる。
曲がり角に差し掛かったところで、砂利のようなザラザラした声がした。「止まれ!」
見上げると、半ば人間で半ば山羊の姿をした2人の人物がいた。洞窟にいた者と同じように、胴体は逞しい人間のものだが、それを支えるのは毛深い山羊の脚だ。短くて太い角が額から突き出ている。
その2人の女は槍を構えて、君の手の届かない頭上の岩の端に立っている。


【手掛かり】
・コレタスとうめきの橋:君は、隠者コレタスが守護するうめきの橋を渡るマンパンへの道を教えてもらった。

【感想】
マンパン要塞とコレタスのうめきの橋がチラチラ登場、否が応にも期待が高まります。
WS000032.JPG
↑現時点では、大魔法使いはまだ主人公に気づいていない模様。
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伝説の勇者

鳥男達が運んでいるのって、まさかジャン?
原作では単に書かれているだけだったコレタスの警告が、アプリ版では探偵のごとく紙と炭を使って調べるというのが細かいですね。
そういえば、コレタスの警告発見とシーサテュロスとの出会いの順番、原作とアプリ版では逆なんですね。
by 伝説の勇者 (2019-06-16 22:14) 

teamtomtom

ザメン山地といえば、崖っぷちのくねくね道。原作で、落石から逃れようと「ZIP」を唱えたものの、あえなくゲームオーバーになったのはほろ苦い思い出です。現実世界では、ユンガスの道や王の道が有名どころ。
バードマンが運んでいるモノは、おそらくジャンでしょうね。アプリ版でも彼は塔の牢屋にいるのですが、やはり脱出は一筋縄ではいきません。
by teamtomtom (2019-07-08 23:07) 

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