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S4-9 18日目:フーフボーンの村人と交流 [ソーサリー4:王たちの冠]

焚火に近づいて、フーフボーン達と一緒に座る。彼らはオレンジと焦げた木の香りがする肉を分け合っている。
君は持ち運んでいた生魚の包みを解くと、火にくべて焼いた。いい匂いで空っぽの腹がぐうぐう鳴る。だが、焼き魚は日持ちするから、今は取っておくことにする。
次に君は、席を詰めて彼らの肉を分けてもらった。肉は脂が滴る大きな塊で、オレンジの香りがする甘い照りがかけられている。小さな穀物の入った器に入れられたそれは、とても食べ応えがあった。
火が穏やかにくすぶる。
フーフボーン達は外界の存在に有頂天で、君の冒険談をしきりに聞きたがった。盲目の貴人ズィーターの薄暗い廃墟や、評議会のいかめしい会議室について話すと、彼らは熱心な顔つきで君を囲んだ。
広漠とした旅の物語も話してやる。イルクララ湖と、そこでの恐るべき水の大蛇との戦い等々…。
彼らは明らかに君の話の半分は信じていないようだったが、それにもかかわらず冒険談を楽しんでいた。君が話を終えると、彼らは物欲しそうに山の向こうを眺めた。
「大魔法使いについて何か教えてくれないか?」君が尋ねる。
山羊人間の一人が肩をすくめ、別の一人が笑う。「奇妙な噂がマンパンから流れてきたよ、旅の人。実に奇妙な噂がね。」
「教えてくれ。」
「マンパンは衛兵どもが切り盛りしてるって、商人や貿易業者が吹聴してるんだ。大魔法使いは姿を全く見せない、と。」
「連中は何故だと言っている?」
山羊人間がもう一度肩をすくめる。「奴はもう死んでいるんじゃないかって。もしまだ生きているなら、1000歳は超えてることになるらしい。でも誰に分かる?奴がマンパンの外に出たことがないことだけは確かだろうけど。」
彼らに言えるのはそれで全部だった。
君は再び立ち上がり、村を見回した。村は狭い。住民は100人もいないだろう。


【変化点】
・現在/最大体力:12/17→14/17(食事)
・食料:6→10(焼き魚)

【手掛かり】
・大魔法使いは死んでいるかもしれない:大魔法使いは死んで久しいという噂がある。

【感想】
生魚を何日も持ち歩いて、焼いた後もまたテイクアウトOKという、ゲームならではの食料錬金術。賞味期限切れの鮮魚を調理して復活させるスーパーの闇事例に近いものを感じます。
それにしても、『原始肉のオレンジグレーズ 雑穀を添えて』が旨そう。
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伝説の勇者

飛魚を手に入れてから1日くらいしか経っていないような…それでも保存手段も無いのに生魚を持ち歩いたら痛むでしょうけど。
カーレやバクランドの話は確かに楽しめそうですが、原始的な生活をしている彼女らに、評議会のような都会的な用語や内容が理解できるんでしょうか。
大魔王が姿を見せていない…ずっとホワイデに憑依しているんでしょうか。あの影武者らしき魔法使いが何やってるのかも気になりますね。
僕はあの魔法使いは大魔王の人間態で、人間態の体から大魔王の本体である黄泉の国の悪魔が分離してホワイデに憑依し(つまり人間態は抜け殻状態)、主人公が牢獄塔に入った際にホワイデから抜け出して元の体に戻ったと考えていたんですが、最近買ったAFF2版ソーサリーでは「大魔王に仕える妖術師の一人」と書かれているんですよね…
by 伝説の勇者 (2019-07-07 22:55) 

teamtomtom

S3-89で手に入れたイルクララ湖の魚は1日前なのでまだ新鮮でしょうが、S3-33で拾った魚は6日前なのです。絶対何か湧いてる…。
確かに原作では、あの魔法使いの口ぶりからすると、大魔王とは別人っぽかったですね。
by teamtomtom (2019-07-21 07:29) 

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