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S4-22 19日目:灯台に秘められた真実 [ソーサリー4:王たちの冠]

勇気を出してその人物に近づく。
「ごきげんよう。」そいつが声を掛けてくる。「それで、君はここで何をしている?」
「あんたは何者だ?」
そいつがお辞儀をする。「私は光の管理者だが、それより、そちらがここにいることの方が謎だ。なぜなら、この塔の下層は1匹以上の思考ヘビのねぐらになっていて、通りすがりのよそ者がぶらりと入ってこれるはずはないんだがね。」
「ヘビなどいなかったが。」
「そんなことはない。」管理者が答える。「思考ヘビはほとんど目に見えないが、その先端は実に鋭く、大抵は酷く空腹なのだよ。」
「あんたは間違っている。塔は崩壊していた。」
そいつが辺りを見回して肩をすくめる。「そんなことはないだろう。」彼がとがった顎に手をやる。「概して、これは全く思いがけない状況といえる。」
「2つ3つほど質問させてくれ。」
「いいだろう!」そいつがやや驚きながらも応じる。
「俺がこの塔に入った時、ここは廃墟だったんだ。」君が説明する。
管理者がフードを被った頭でうなずき、いくらか興味を持った様子で考え込む。
「その言葉に真実味があるのは注目に値する。」彼がささやく。「だがそんなことがあるとは思えぬ。ヘビをここに呼び寄せて、そちらの主張を確認すべきかもしれぬな。」
管理者のしゃべり方はどこか妙だ。まるで会話の順番がずれているかのようだ。
「俺はこれに似た灯台を以前見かけたことがある。」彼に告げる。
「これはバクランド全土に建てられた大灯台の最後のものだ。」管理者が語る。「あれらは全てレンズなのだよ。集光し、焦点を合わせ、届ける。集めて届けるのは光だけではないがね。」
「時間を集めるんだな。」
「そう、その通り。」
「あれら灯台がバクランドを破壊したんだ。」
「確かにそうなるだろうな。」管理者が落ち着き払って答える。「灯台は徐々にかの地の未来を奪っていき、我が主、大魔法使いへとそれを送り届けるのだから。」彼がうなずく。「主は不死を望んでおいでだ。それは叶わぬが、並外れた長寿であれば不死に匹敵するものとなる。」
「奴は邪悪なんだ、倒さねばならない。」
そいつが肩をすくめる。「おそらくな。私はそのような判断をする立場にないが。」
管理者が君にうなずく。「私は計算を再開せねば。」彼が告げ、君がうなずいて返答する。「そちらが私の塔を無事に上ってこれたのなら、帰りもまず問題なかろう。」


【感想】
灯台の管理者なる存在が登場、これまで断片的に得られた情報を補足してくれます。やはりイシュタラを破滅させて現在のバクランドのようにしてしまったのは、大魔法使いの仕業と言えそうです。当初はS3-84にあるように、天災を防ぐために建設したのかもしれませんが、現在の大魔法使いがそれを悪用したと考えられます。
というのも実は、ゲームをクリアしても、ティンパンやカリアンマといった第3部に登場したイシュタラの町を破壊したのは主人公だという扱いが最後までされています。でも、かの地は主人公が訪れた際にはすでに荒廃していたので、光の管理者がここで語った通り、大魔法使いが不死を求めて時間を吸い上げ続けたせいだと考えた方が整合性があります。
別の選択肢で、何故大魔法使いに仕えるのか尋ねた場合、彼は「誰かに仕えるのは正当な行為だ、そちらと同様に。」と答えてきます。善悪には無頓着なようです。いや、そこは拘ろうよ。
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