SSブログ

S4-140 24日目:暴かれた悪事 [ソーサリー4:王たちの冠]

ナッガマンテは君をプリーシャーの方へ引きずっていき、そこに入れようと君を持ち上げた。
機械内部の悪趣味な壮観さを目の当たりにする。目立った弱点も逃げ場も見つからない。目の前の光景が君を恐怖に陥れる。
ナッガマンテが君を定位置に固定する。だが奴は、君の片手が自由であることを見逃したままだ。
球が君の上にやって来て、だんだん降りてくる…。
「YOB!」
荷物から巨人の歯を引っ張り出し、地面に投げて呪文を掛ける。
すると、歯から一条の煙が立ち昇り、そこからそびえ立つ巨人が足を踏み出した!
実体化した巨人が低い部屋の中で前屈みになる。
君が助けを求めて叫ぶと、巨人は腕を伸ばし、一撃でプリーシャーを破壊した。
ナッガマンテが鞭を振り回したが、巨人はやすやすと掴み、部屋の奥の壁に投げ飛ばした。奴はそのままぐにゃりと潰れた。

仕事を終え、巨人が姿を消す。
うなりを上げていた機械は今や静かになり、君は束の間の平穏を得た。
テーブルの上に鍵の束を見つける。ちょうど手の届く距離だ。
指先を伸ばして、テーブルの鍵を自分の方に引き寄せる。そして、震える指の間に鍵束の輪を滑り込ませる。
自由な方の手でもう一方の手を解放してから、今度は両足に取り掛かる。
それから無人の部屋を見回す。壁には邪悪な見た目の器具が、それが使われた遺体とともにずらりと掛かっている。
壁沿いには棚も並んでいる。中を探ると、オーガが所有していた幾ばくかの金貨が見つかった。
奴は薬草や包帯を熱心に収集していた。ブリムベリーの搾り汁の瓶が数本と、シクロフラックスの薬草が一服分ある。
シクロフラックスは、かつてシャムタンティの壁のすぐ外のカントパーニ近辺でよく使われていた薬草だ。丘の不潔な大気に対する抵抗力を持つため、村人やサイトマスターが好んで食べていた。だが、厳しい冬が2,3回訪れた結果、それはすっかり全滅したのだった。
ここにあるものは貧弱な見栄えをしているが、この薬草にとても優れた薬効があるのも事実だ。
すぐに食べてもいいかもしれないと思ったものの、結局君はブリムベリーの搾り汁だけ持っていくことにした。

拷問官の備品で欲しいものは全て目を通した。
続いて、テーブルや作業台を眺める。だが、特にこれと言ったものはない。気を引くものではないか、趣味に合わないものばかりだ。
一つだけ目に留まったものがある。作業台にピン止めされた、2枚の透き通った緑色の皮だ。
近づいてもっとよく見てみると、それが何であるのか君は気付いた。ミニマイトの羽根だ。胃がむかむかしてくる。
君はその場をすぐ後にした。


【変化点】
・金貨:117→122枚
・-巨人の歯(1回分)
・+ブリムベリーの搾り汁(5回分)

【感想】
シクロフラックスは体力の最大値を5点も増やしてくれるのですが、あまりに強力過ぎるし、原作にも登場しないので敢えて無視。
S4-96でミニマイトのジャンに羽根がなかったのは、ナッガマンテの仕業だったようです。仇はとったぞ!
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム

S4-139 24日目:拷問機械を披露される [ソーサリー4:王たちの冠]

拷問官長ナッガマンテは自分の仕事に大いに誇りを持っている、と君はすでに聞いている。奴のうぬぼれは冷酷さと同じくらい強いのだ。
「聞いてくれ。」君が言う。
「ああ、聞いてやろう。お前が悲鳴を上げ始めたらな。」奴が遮る。棚からある道具を取り上げ、君の近くで見せびらかす。それは先端に鋭い鉤の付いた小さいナイフだった。「これが何のためのものか分かるか?」
「俺を屈服させることはできんぞ。」
「どいつもそう言うんだ。」奴が答える。
「もっと酷い状況も潜り抜けてきたんだ。」
奴が動作を止める。「ほとんどの連中はここで空威張りをするものなんだがな。確かに、お前はもっと悲惨な目に遭ったのかもしれん。言ってみろ。」
君は自分の旅について、王たちの冠の部分は省いて長々と語ってみせた。ナッガマンテは笑い、面白がった。明らかに、君の話を全く信じていない。
「昔話を掘り起こすのが好きなのか?」奴が首を振る。「大したもんだ。」
君が話し続ける。
「お前は中枢大学にも行ったのか?」奴が少し後ずさる。
「そこには偉大な力があった。」
奴が君を見つめる。「魔法使い、なのか、お前は?」
「ただ勇気があっただけだ。」
奴が少し考え込む。「いいだろう。」奴がうなずく。「多分お前はこれが気に入ると思う。」ナッガマンテが残忍な外見の機械の方にのしのしと歩いていく。それは革ひもと鎖に覆われた岩の厚板だった。その真上には、あらゆる型の危険な代物が巨大なクモのようにぶら下がっている。
「俺のカワイ子ちゃんさ。」奴が言う。
気を確かに持って、その機械の足の部分を注意深く観察する。それは木と金属で覆われているが、そこかしこで生きた肉が脈を打っているのが見える。機械の腕は、魔法のエネルギーでブーンとうなっている金属と骨でできた球につながれている。
「プリーシャーだ!」ナッガマンテが声高に叫ぶ。
「それは何をするんだ?」時間を稼ごうと話を続ける。
「こいつはとてつもない機械だぞ。人に襲い掛かって、飲み込むんだ!それから、球の部分から死体が吐き出されるって寸法さ。それとも、中で何をするのか知りたかったのか?」
君は手かせを外そうとあがいたが、相当な力を込めてもその金具は壊せなかった。ナッガマンテは歯をなめながら満足げに見物している。
奴は君を縛っている鎖を壁から外すと、ぐいと引っ張った。君は無様に大の字に転がったが、その時、君の片手が自由になった。
機械の方に引きずられながらも、君は片手を素早く隠した。


【感想】
ここで登場した拷問装置「pleasher」ですが、さっぱり意味が分からず。装置の説明も同様。もーええ加減にせえよ、このドS野郎!(←奴のSの発音がおかしい意味も込めて)
Screenshot_20201007-203413.jpg
↑チンプンカンプン
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム

S4-138 24日目:拷問官長ナッガマンテに囚われる [ソーサリー4:王たちの冠]

悪臭でほとんど吐きそうになりながら、アーチの戸口を屈んで通り抜ける。
乾いた血が壁や床に飛び散り、部屋中に身の毛もよだつような拷問具が散乱している。
部屋の中央に立っているのは、腰の曲がった醜悪なオーガだ。歯を見せてニタリと笑うその顔には、おびただしい傷跡が走っている。ボロボロの黒いフードを被り、鞭を手にしている。
「俺の贈り物を楽しんでくれたか?」もつれた舌で奴が尋ねる。
「何のことだ?」ぽかんとして君が尋ねる。
「ふむぅ。」奴は明らかに君の返事にいら立っている。「お前が間抜け野郎じゃないといいんだがな。それじゃ面白くないぜ。」
「あんたがナッガマンテか?」君が尋ねる。
得意げに奴が胸を反らせる。「いかにも!」
「ここはどんな場所なんだ?」君が尋ねる。
奴が君を見つめる。「知らんのか?」彼が言う。「まあいい。それで、お前は何者だ?」
「商人だ。」君がきっぱりと告げる。「だがもう行くよ。」
「おいおい、」彼が言う。「最初に少しここを紹介させてくれ。」
「それは楽しめそうだ。」君が答える。
嬉しそうに奴がうなずく。「それがいい。だが、実際にやってみせる方が俺は好みでな。」
そう言うと奴は、君が反応できる前に棍棒で君を殴り倒した。視界が薄れていく中、奴の満足げな含み笑いが聞こえてくる。「さあ、お楽しみだ!」

しばらくの間、全てが静かで平和だった。
君の母親が頭をなでて子守歌を歌いながら、優しく語り掛けてくる。「お眠り。」彼女がささやく。「今は起きなくてもよいのです。私と一緒にいなさい。」
もちろんこれは夢だ。だがいい夢でもある。時として、夢は現実より心地よいものなのだ…。

君は意識を回復した。今いる部屋は拷問具で散らかり、ゾッとするような光景だ。それに、君の両腕は鎖で壁につながれている。
傷跡のあるオーガが、足を引きずりながら歩いてきてお辞儀する。
「お前が言ったように、」そいつが告げる。「このナッガマンテ様はマンパンの拷問官長なのだ。ようこそ、お前があの侵入者だな。俺がきっと証明してやろう。お前のはらわたから読み取れるといいのだがな。」


【感想】
ナッガマンテのセリフはカーレの水夫以上に訛りが酷く、訳すのが超大変でした。surprise→shurprise、you→yoush、indeed→indeesh、little→lishle、excellent→eshelent、entrails→enshtrailsなどなど。
<Screenshot_20201007-203805.jpg>
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム

S4-137 24日目:罠の張られた通路 [ソーサリー4:王たちの冠]

すくっと立ち上がる。君は今、両側を高い壁に囲まれた狭い廊下に立っている。
急に要塞の雰囲気になった。管理し尽くされ、荒々しい感じがする。建物は、中央の塔の外側にキノコのように配置されている。
ここにはほとんど人がいない。マンパンは多くの人々が住んでいるが、大魔法使いの聖域に近づくほど、一般人は少なくなり、衛兵が多くなるだろう。そして、この場所のありふれた残酷さは、さらに増していくだろう-今から君は蜂の巣に踏み込もうとしてるのだ。

廊下は右に伸びているが、左には低い鉄の扉がある。町へ下る背後の扉は、鍵が掛かったままだ。
東の壁の向こうから、太陽が顔を出してきた。
柵をよじ登って戻るわけにはいかないので、左の扉か右の廊下のどちらかを選ぶしかない。その前に、目を閉じてキツネの精霊に祈りを捧げる。

左の石壁にはめ込まれた金属扉の前に立つ。これを打ち壊すことは想像もできない。
扉には凹みやひっかき傷がある。以前誰かが扉を壊そうとしたのだ。だが、どれもこちら側に向かってくぼんでいる。あたかも、何かが扉の内側から逃げ出そうとしたかのようだ。
おそらく幸いなことなのだろうが、扉は固く閉じられている。
鍵を差し込んでみるが、どれも合わない。
扉には目の高さに鉄格子がはめられ、そこから肉の焼ける濃厚な匂いが漂ってくる。向こう側の廊下は、要塞の壁に挟まれて視界から消えている。
鉄格子に目をあてがうと、すぐに何者かが指を突っ込んできた。目を激しく瞬きさせ、君がパッと飛び退く。
「そこにいるのは誰だ?」扉越しに声が告げる。
「お前は何者だ?」
「俺が最初に聞いてるんだ。」むっつりと声が返ってくる。
「俺を中に入れろ!」
「何故だ?」
「興味があるんだ、」君が答える。「この中に何がある?」
「ほう、知りたいというのか?」声が応じる。「ならば大歓迎だ。」
機械がギシギシ回る音が聞こえてくる。やがて、カチッと音がして、扉が自動的に開いた。短く、広い廊下が目の前に現れる。だが、衛兵の気配はない。
「そこに誰かいるのか?」
返事はない。君と話していたのが誰であれ、姿を消してしまった。

慎重に歩を進める。
廊下には何も見当たらないが、もしかすると壁にはたくさんの罠が仕込まれているかもしれない…。
念のため、左の壁に沿って進む。
半分まで来た時、巨大なフレイルが秘密の隠し場所から飛び出してきて、廊下の右半分を遮るように揺れ動いた。
廊下の突き当りの低いアーチの向こうから、やかましい笑い声が響いてくる。


【変化点】
・現在/最大体力:7/19→12/19(祈り)

【感想】
この罠は原作でもおなじみ。ということで、奥にいるのはあの拷問野郎です。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム

S4-136 24日目:正面から堂々と内郭に乗り込む [ソーサリー4:王たちの冠]

夜半を過ぎ、静けさと冷気が訪れる。
広場から2,3ヤード離れたところで、衛兵どもが道路を封鎖している。連中は近くの小屋の軒先の下に立ち、鋭く注意を払っている。そのうちの2人は猟犬を繋いだ鎖を握っている。
少し時間をかけて塔を注視するが、身震いを禁じ得ない。それはマンパンが建てられた山の頂上を平らにした場所にそびえている。塔の頂上には小部屋がある。あそこからの眺めは、高地ザメンを完全に一望できるに違いない。
道は広く見通しがいい。片側は岩がせり出し、もう片方は低くなっている。身を隠す場所はない。
衛兵の一人が君を一瞥し、前に進み出る。
そいつがうなる。「何か用かい?」衛兵が鋭く言う。
「何故そんなにたくさん衛兵が詰めている?」君が尋ねる。
「お前のような輩を通さないためだよ。」女がきっぱりと答える。
背負い袋から召喚状を取り出し、衛兵に見せる。
彼女は疑わし気にそれを見ていたが、やがて顔を上げた。「それで、何故司令官はあんたに会いたがってるのさ?」
「貴様には関係ない。」
衛兵は顔をしかめ、もう一度紙に目をやったが、結局それを突き返してきた。「いいだろう。道なりに行けば彼に会えるよ。でも、自分が断頭台の露となっても驚かないことだね。」
書類を荷物に戻す。まず間違いなく、この衛兵は実際には文字を読めなかったのだ。

北の道を上り続ける。
チラッと後ろを振り返る。誰も君を追ってこないし、注意を払う者もいない。
坂道は黒い岩の尾根の辺りで曲がり、壁の張り巡らされた野営地へ向かっている。
その時、道を見下ろす2,3の狭い窓から、ビーズのようなバードマンの目が君を見張っていることに気付く。
もう戻れない、上り続けるしかない。

途中で夜が明けた。一晩中起きていたため、体力が落ちてしまった。

道は、柵にはめ込まれた小さい木の扉で行き止まりになった。見たところ、衛兵はいない。
扉の取っ手を引っ張る。施錠されている。
柵の止め金具に足を掛けて、身体を引っ張り上げる。
少しの奮闘の後、難なく向こう側に飛び降りることができた。


【変化点】
・現在/最大体力:11/19→7/19(徹夜)

【感想】
S4-90で入手した召喚状がなくても、変装や魔法でさほど苦労せずに切り抜けられます。柵の扉の鍵は、今回のルートで避けた建物(ヴィックが訪問中!)に落ちていますが、これもなくても問題なし。つまるところ、ザル警備。大魔法使いがスローベンドア以外を信用しない理由も分かるような気がします。
Screenshot_20201007-201019.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム

S4-135 23日目:ホワイデの恐れが現実に [ソーサリー4:王たちの冠]

テントの外に出ると、露天商の女が君の肩を叩いた。「どうだいご友人、」彼女が言う。「石はあんたに宇宙の神秘を明かしてくれたかい?あんたの感覚を惑わしたり、魂を満たしてくれたりしただろ?」
「いかにも。」
「そうかい、そうかい!」彼女が君の背中をどやす。「皆にあんたの体験を話してやんな!良い一日を!」
市場に戻ることにする。

広場に向かって歩く。
突然、群衆の間に動揺が広がる。人々が叫びながら指差す。
見上げると、空に翼が広がり暗くなってきた。バードマンだ。
隠れる場所を求めて周囲を見回し、ある建物の角の後ろに屈み込む。マンパンの人々は恐慌に陥り、あらゆる方向に逃げ惑っている。

バードマン共が、今や無人と化した市場に着地する。
それから敷石の上を行進し始めたが、君の方には向かってこなかった。代わりに、占い師ファーレン・ホワイデの建物に入っていく。
しばらくの間、全てが静まり返る。君は身体を低くしたまま、聞き耳を立てた。
建物から弱々しい悲鳴が聞こえてくる。
頭を低くした状態で見守る。それ以上何も起こらない。
とその時、その建物の藁ぶきの屋根が外側に吹き飛んだ。
そこからバードマンが飛び立つ。ぐにゃりとしたファーレン・ホワイデを両爪で掴んでぶら下げている。
バードマン共は旋回して、内郭の塔の方へ消えていった。
さあ、どこへ行こう?

広場の北側は、魔法使いの尖塔へ続く広い坂道が大部分を占める。道の両側に並んだ衛兵が、近寄り過ぎた者を誰彼構わずにらみつけている。
近くのさらし台をチラッと見る。今は無人になっている。
騒がしい市場は相変わらずの活況だ。

夜が更けてきた。
さらし台にぶらりと立ち寄る。その向こうには絞首台がそそり立ち、首つり縄が微かな風に揺れている。
さらし台を眺める。囚人はいない。夜間は牢屋に連れ戻されるのだろう。それは頑丈な木製で、タールのようなものが塗られて黒々している。鍵はいたって単純だ。こんなもので長い間捕えておくのは、この要塞では無理じゃないだろうか?
ここから広場に戻ることも、警備の厳しい坂道を上ることもできる。


【感想】
S4-133で予言者ホワイデが恐れていた”それ”とは、主人公と会話することで(やはり予言者の)大魔法使いに目をつけられ、捕縛されてしまう自分の未来のことだったようです。
WS000345b.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム

S4-134 23日目:神秘の石に誓って [ソーサリー4:王たちの冠]

テントの中は薄暗く窮屈だ。片側には箱が山積みされ、布が被せられている。
秘密の石はテント中央のテーブルの上に置かれている。他におかしな点があるとすれば、よりご利益がありそうに見せるため、石を棚に乗せていることだろう。石の外見はあまりパッとしない。片手で運べる程度の薄汚れた岩だ。
ところが、君が近づいていくと、石は台の上でガタガタとぐらつき始めた。
やがてテントに声が響いた。「アナランド人!」
なじみのある声だ-だがそんなはずはない。バクランドの隠者、シャドラックの声音なのだ!
「シャドラックなのか?」
「ああ、わしじゃよ。また会えて嬉しいぞ。」彼がまた笑う。「曲がりなりにも、ようやくな。」
「何があった?」
「わしの魂の一部をこの岩に繋ぎ止めた。窮余の策じゃ。」
「何故そんなことを?」
「大魔法使いの暗殺者にわしの洞窟が見つかってしもうた。外に引き出されたわしは、はりつけにされた。今もまだわしの身体はそこで衰弱しつつある。じゃが、わしは身体の一部を石や木に投影できるでな。」
「あんたの仇はきっと取る!」
「それはありがたいが、お主は老いぼれの厄介ごとなど忘れて、自分の使命に集中するのじゃ!冠がなければ、わしの苦難など旧世界の被るそれに比べれば霞んでしまうわい。」
「あんたはどうやってマンパンまでたどり着いたんだ?」
「巡り合わせじゃよ、幸運か悪運かは何とも言えぬが。元々わしの洞窟近くを通る者はあまりいないのじゃが、外の娘が通りがかった時は狂喜したものよ。わしはすぐに娘に話し掛けた。その商売のやり方を理解したわしは、自分を古代の工芸品と信じ込ませ、マンパンまで持っていくよう勧めた。作り話をすっかり信じた彼女は、わしを拾い上げると、村々を巡って回り道をしながらここまで来たというわけじゃ。道中、退屈な助言や予言を強要されはしたがな。」
「何か手を貸せることはないか?」君が尋ねる。
「お主を手伝うことだけがわしの望みよ。もはやただの岩に過ぎぬが。」まるでため息をつくかのように、石の色味が鈍くなる。「じゃが、わしがマンパンについて知っておることはどれも、それ以上に気を重くしよる。」
「どうすれば冠の力に打ち勝てる?」君が尋ねる。「どうすれば大魔法使いの元まで安全にたどり着けるんだ?」
「その唯一の道はスローベンドアを突破することじゃ。扉を開けよ、さすれば大魔法使いは倒せる。」
「この町について何か助言してくれないか?」君が尋ねる。
「マンパンの町には千もの魂が囚われておる。奴が彼らを雇うことなど滅多にないにもかかわらず、皆服従を強いられてな。ここの連中は、岩の溝を伝う雨水のように、人生をさ迷っておるのじゃよ。」
君がうなずくと、岩はガタガタ震えてしばらく沈黙した。
「済まんな、アナランド人。もう話を続けるだけの力が残っておらぬ。」最後にささやく。「わしの身体はもう駄目じゃ。魂をこの岩に繋ぎ止めるのも、限界となった。よいか、眉に唾を塗って用心せい。それに、これは知っておいてくれ。わしは、お主を誇りに、思っておるぞ。」
岩は静かになり、シャドラックの声も聞こえなくなった。


【感想】
原作同様、シャドラックの魂と会話するシーンです。今回の選択肢以外にも、中枢大学や大魔法使いの有力な配下について尋ねる等ありますが、彼の命が残り僅かなこともあり、全部は聞き出せません。シャドラックよ安らかに、そして大魔法使い許すまじ!
jotaro.png
↑燃えたぎる復讐心!
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム

S4-133 23日目:威勢のいい露天商 [ソーサリー4:王たちの冠]

「俺を占ってくれ。」君が要求する。
ホワイデが首を振る。「言うつもりはない。俺に言わせないでくれ。」
「何故だ?」
「察してくれないか。」そう告げると、彼は口を真一文字に閉じた。まるで、自制しておかないと言葉が飛び出してしまうと心配しているかのようだ。
「お前は替え玉なんだろう?」奴に言ってやる。
彼が首を振るが、まだしゃべろうとしない。
「一つ質問に答えてくれないか?」君が尋ねる。
彼がブンブン首を振る。
「スローベンドアを抜けるのは可能なのか?」
ホワイデが両手で耳を覆う。「頼むから俺に何も尋ねないでくれ。あんたの発言全てが”それ”を明白にしてしまうんだ。」
「これに答えてくれたら行くさ。」
彼が首を振る。「分からないのか?俺はただの占い師じゃない。」彼がつぶやく。「大魔法使いは未来を予言する。それどころか、物事が起こる前に全て知ってしまう。もうすでに、何もかもお見通しなんだ。彼からは逃れられない。」
ホワイデが床を見つめる。「もう行ってくれ。」彼がポツリと告げる。「たくさんの人が俺を待っているから。」
ここにいても明らかに何の益もない。不快で取るに足りない人物を後に残し、再び建物の外に出る。君が外に出ると、列が前に進んだ。

商売に精を出す露天商のそばを通りがかる。「摩訶不思議な秘密の石を試さないか?」彼女が声を張り上げる。「石がしゃべったり、予言したりするんだから、驚くこと請け合いだよ!」
彼女に近づくと、すぐに君の方を向いた。「何と、この世の不思議に理解のあるご仁のおいでだよ!果たして彼は、どんな魔法でも解き明かせない神秘を体験してくれるのでしょうか?」
「これは何なんだ?」
彼女が自慢げに言う。「秘密の石は信じられないほど珍しい工芸品でね、何か月も前にある洞窟の奥深くで見つけたんだ。人語を話せる世界で唯一の石だよ。でも魔法じゃない。旧世界では滅多にお目に掛かれない異質な力が働いているのか、一流の魔法使い達が調べたけど、どいつも困惑してお手上げさ!」
「あんたはどこの出身なんだ?」君が尋ねる。
「第8スラムだよ。」彼女が答える。「でも噂じゃ、あたしの家族はかつて旧世界中を旅した偉大な旅商人だったとか。そんな旅が想像できるかい?」
「もちろんできるさ。」
彼女がうなずく。「だろうね。あんたを見た瞬間に分かったよ、そんな冒険を歓迎できる人種だって。」彼女が傍らの石を意味ありげにコツコツと叩く。
「幾らだ?」
「大特価、金貨2枚で入れるよ!格安だろう?ただみたいなもんさ!たったの2枚、そう2枚ですごく楽しめるし、頭はすっきり、人生が変わる体験ができるんだから!」
代金を支払うと、露天商は礼を言ったが、その目はもう君を通り過ぎていた。「この勇敢なご仁は、神秘と不思議の体験を選んだよ!さあ、彼に続くのは誰だい?」


【変化点】
・金貨:119→117枚

【感想】
ホワイデに替え玉疑惑を問い詰める選択肢があるのには笑えました。
あと、この露天商の売り文句が、これでもかというようなマシンガントーク。訳すのしんどいんですけど。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム

S4-132 23日目:下マンパン一の占い師、ファーレン・ホワイデ [ソーサリー4:王たちの冠]

テントの連なりに戻り、今度は占い師の館の外の長い列に加わる。列の怪物達は驚くべき辛抱強さで自分の番を待っている。
君の前の怪物は、長い金髪と2本の鉤状の歯が突き出たホブゴブリンだ。
「この建物の中には何があるんだ?」
「あんた知らないのかい?それなのに、どうして並んでるのさ?」
「だから教えてくれ。」
「占い師のホワイデだよ。でも、あんたはまだ一度も入ったことがないんだね。」彼女が不思議そうに首を振る。「とんでもなく長い列の一番最後に並んだっていうのに。」
「ホワイデと言ったのか?」
「そうファーレン・ホワイデ、下マンパンで一番当たる占い師さ。」彼女がしゃべりながら笑うと、歯が脇から覗く。「知ってるのかい?噂くらいは聞いてるんだね。」
「この列は動いているのか?」
「もちろん動くさ。」彼女が答えてから顔をしかめる。「多分だけど。」彼女が皮膚を掻く手を止める。「もういいかい?あたしゃ静かに待ちたいんだけど。」

ひたすら待つ。痩せた化け物が妙な半笑いを浮かべて建物から出てきた。次のドワーフが中に入る。

列を抜け出し、石造りの建物の扉へ向かって歩く。君の抜けたところはすぐに詰められた。
ウッドゴーレムが君を止める。「貴様、自分が何をしてるか分かってるんだろうな?」
「待つ価値があるかどうか確かめたいんだ。」
「ああ、その価値はあるぞ。」ウッドゴーレムが答える。「俺はこれで13回目だ。」
君はそいつを脇に押しやると、建物の中にぶしつけに割り込んだ。驚いたことに、列をなして待っている連中は何の反応も示さない。

君が低い建物に入った時、入れ替わりでブラックエルフが出ていった。
中は空っぽのようだ。だがすぐに、扉の背後にうずくまる不格好な人影に気付く。手には壺をしっかり握っている。
「そこで何をしている?」君が詰問すると、そいつは壺を降ろした。
「済まない、」恥ずかしそうに彼が言う。「あんたが来るのが見えたから。あんたはトラブルの元だと俺は知ってるんだ。」
「あんたを傷つけるつもりはない。」君が告げても、彼は首を振るばかりだ。
「それは嘘かもしれないじゃないか。」彼が答える。「あるいは、まだ俺を傷つけてないだけかもしれない。先が見えるのは厄介でしかない。いつだってトラブルが訪れるのが見えてしまう。」
「あんたがファーレン・ホワイデか?」君が尋ねる。
彼がうなずく。「そうだ。下マンパンで一番の占い師だ。でも実のところ、わししかいないんだよ。他の者は皆…、あまり名が知れてなくて。」
「あんたは本当に占い師なのか?」
悲し気に彼がうなずく。「残念ながら、そうなんだ。」ため息をついて付け足す。「もう行ってくれないか。」


【感想】
こんなところに彼がいました。アプリ版製作者にとってはお荷物なのかも。それよりも、ウッドゴーレムって会話できるのか…。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム

S4-131 23日目:最強の剣は高嶺の花 [ソーサリー4:王たちの冠]

次は武器屋に立ち寄る。商人は極端に痩せた男だった。横を向いたら見えなくなりそうなくらいだ。
「ようこそ、友よ。」彼が声を掛けてくる。「ここの軍隊がうちの商品をほとんど買い付けてしまったから、売れるものが少ししかないんだ。」
「あんたはマンパンの出身じゃないのか?」
「もっと安全な交易路があるのは知ってるさ。」商人が言う。「でも若く勇敢だった俺は、大魔法使いが武器に結構な金を払ってくれるって聞いてね。」商人があいまいに手を振る。「軍隊の新設か何か知らないけど。それで俺はここに来たんだ、そしたら…。」彼が肩をすくめる。
「何があった?」
彼が通りすがりの衛兵を目にして声を低くする。「陰険なナイロックの奴は半分の額しか払わなかったんだ。しかも俺を壁のこっち側に置きざりにしやがった!でも俺に何ができる?もし俺がここを出ようとしたら、まず間違いなくバードマンが空から襲ってきて一巻の終わりになるだろう。少なくとも、自分が困窮していることは分かっている。俺があんたにしてやれることが、果たしてあるかどうか。」
「ナイロックというのは?」
彼が荒々しい音を立てる。「大魔法使い公認の商人さ。あの女があらゆる取引を牛耳ってるんだ、俺達のためじゃなく、マンパンのために。」そう言うと、彼は群衆の方に手を振った。「衛兵どもは塔の周りで野営している。俺が思うに、ナイロックの関心は軍隊を仕立てることなんだろう。」
「軍隊だって?」
「ああ、そうさ。誰と戦うつもりなのかは知らないけど。連中が言うには、壁の外の者は皆死んだのだとか。」彼が言う。「さて、あんたは何か買ってくれるのかい?それともクラッタマンの婆さんのように、ペチャクチャしゃべってるだけか?」
「何がある?」
「俺の見立てじゃ、あんたは手練れのようだから、一般兵が引っ掛かるような代物であんたの時間を無駄にするつもりはないよ。この広刃の剣は、そうだな…金貨15枚いただこうか。そして、俺が持ってる最高の剣はこのカトラスなんだが、代金は金貨600枚だ。もちろんこの金額じゃ俺から実際に盗んだも同然だが、そうは言ってもこの場所の他の者もそうしているからな。」
「それは高過ぎだ。」
彼が首を振る。「この剣はあんたがこの要塞で入手できる最高級品だ。俺はナイロックのせいで衣食にも事欠いている。びた一文まけられないね。」
「それにしても、600枚だぞ!」
「これは普通のカトラスじゃない!」商人が文句を言う。「刃こぼれしないし、重さも完璧なんだ。手から落としたり滑ったりもしない。標的を外すこともない。あんたを無敵にしてくれるんだ!」ここで彼が、口から溢れた唾をぬぐう。「実に立派なものさ、分かったか?」
「もっと俺に得をさせてくれ。」
「友よ、今朝ある獣人が値段のことで気が動転して、まさに売ろうとしているその剣で俺を脅してきた。マンパンでしつこく値切るとどうなるか、色々教えてやってもいいんだぜ。」
もう十分だ。「じゃあな。」商人にうなずく。
彼がうなだれる。「そうかい。また来てくれよな。」


【感想】
このカトラス(+6)、暗殺者の剣(+4)伝説の剣(+4)を上回る強さを誇ります。そういえば、昔々「クロちゃんのRPG見聞録」という本に、”+6ソード”にまつわるエピソードがありました。強過ぎる武器はゲームバランスを崩壊させるという逸話です(笑)。
ナイロックは原作では性別がいまいち分かりませんでしたが、アプリ版では女性です。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム

S4-130 23日目:思い出の品を売る行商人 [ソーサリー4:王たちの冠]

市場には大きなテントが2つ3つと、石造りの建物も幾つか建っている。自分のテントに神秘と不思議が待ち受けていると声高に触れ込んでいる行商人もいる。とある隅では、石の建物の外に怪物達が長い行列を成している。
ほとんどの小屋はありふれたものだ。ぞんざいな造りの家事道具や、ちゃちな装身具といったところだ。実際のところ、売り子の数の割には商品が少な過ぎる。
それでも露店をぶらついていると、自分の商品を誇示する武器屋と、布の上に一風変わった商品を広げたへっぴり腰の行商人が目に留まった。

君が近づいていくと、行商人はにっこり笑って、毛布の上に並べた雑多な品々を手で示した。欠けた陶器類、なまくらのナイフ、中身のない額縁などだ。男は年寄りではないが、過酷な生活のせいで老けて見える。
「がらくた、廃品、そして記念品だよ!」彼が声を張り上げる。「お目が高いお客さん向けだ!」
「あんたはどこの出身だ?」
「元々はイルクララ湖畔の出なんだが、それも随分前のことだ。若い頃に放浪し、ここに流れ着いたってわけさ。で、ここで人生を終えるんだ。」彼が肩をすくめる。「本当はそんなこと望んじゃいないんだがね。」
「どうやってこういった品物を入手したんだ?」
彼がしなびた花を指差す。「これは眠っているウェアウルフの後ろポケットにあった。このにかわは謎解き大会である男から勝ち取った。そしてこの鏡は太古の沼の木に引っ掛かっていたやつだ。」
「随分な冒険をしたんだな。」男をじろじろ観察する。
「若い頃は色々やったものさ。引っ張りだこの踊り手だった時は、持ち前の手練で47人の子供の親になったんだぜ。」男の奇抜な発言に、君は薄ら笑いを浮かべてうなずく。
「それで、何か買ってくれるのかい?」彼が尋ねる。
がらくたをじっくりと眺めると、2,3個ほど役に立ちそうなものが見つかった。
「こぼさないようにしてくれよ!」君がにかわの瓶を持ち上げると、行商人が言ってくる。「そいつは金貨15枚だ。」
男に金貨を手渡す。
もう行くことにする。行商人はウィンクすると、君の旅の安全を祈ってくれた。


【変化点】
・金貨:134→119枚
・+にかわの瓶(1回分)

【感想】
思い出補正があるとはいえ、にかわ一瓶が金貨15枚とはボッタクリやろ!それにしても、この男の発言はどこまでが本当なのやら?
Screenshot_20210619-204020.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム

S4-129 23日目:今度は隊長に雷撃をお見舞いする [ソーサリー4:王たちの冠]

出口へ向かって駆けていくと、そこには衛兵隊長が武器に手を掛けたまま君を待ち受けていた。不思議な輝きはまだ彼女を取り巻いている。
「LAW!」
星座を旋回させて身体の周囲に配置する。自分の魔法防御が消えて無防備になると、彼女はたじろいで後ずさった。
薄暗がりの中、君の正体を見抜いた隊長がしかめっ面をする。「貴様だな、見つけたぞ。」彼女がつぶやく。
「ZAP!」
魔法を唱えて、電気エネルギーを手のひらに溜める。
そこから放たれた稲妻は、あやまたず隊長に命中した。もはや魔法で守られていなかった彼女は、たちまち絶命した。
最後の衛兵が駆けつけてきた。だが、君が隊長の死体を前にしているのを見るなり、武器を落としてあっという間に退散した。
奴が仲間を探しに行く間、一息つけるだろう。
隊長の剣を拾い上げる。立派な長剣だ。荷物に加えることにしよう。
彼女のポケットも探る。ブリムベリーの瓶が見つかった。これも助けになるだろう。
彼女が着ていた隊長の制服は、傷みが少なく大きさも近かったが、これはそのままにしておくことにした。
次に倉庫を探ってみる。だがボロ布の山があるだけだ。ここは事務所でもなければ、持ち主が滞在したり働いたりする場所でもないのだ。物置として使われているだけの、流通ネットワークの一部に違いない。

再び通りに出る。
崩壊した建物や倒れた家々の間を抜けて進む。かつて町にはもっと多くの人々が住んでいたようだ。その後、生活が段々と衰退していったのかもしれない。
廃墟を越えていくと、騒がしい市場の小屋やテントが見えてきた。
太陽が傾き始め、空気が徐々に冷えてくる。

市場の端にたどり着く。そこでは商人や小屋がひしめき、さながら町の縮小模型のようだ。カーレの市場とは比べるべくもないが、活気であふれている。少なくともマンパンにおいてさえ、人々は日々の生活を送る必要があるのだ。


【変化点】
・現在/最大体力:17/19→11/19(魔法×2)
・長剣(+2)
・ブリムベリーの搾り汁(1回分)

【対抗呪文】
・LAW⇔mAG

【感想】
見事にS4-79での借りをそっくり返してやりました!主人公とこの隊長は、野球で今話題になっている二刀流みたいなもの。そんな好敵手の彼女に敬意を表して、隊長服はそのままに。奪った方がゲーム的には有利なのですが。
20181231-3.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム

S4-128 23日目:魔法を使う衛兵隊長に再び遭遇 [ソーサリー4:王たちの冠]

水上の道をたどり、高さはあるものの崩壊しかかっている壁にたどり着く。ここからマンパンの中郭に戻れる。
壁の向こうから奇妙な騒音が聞こえてくる。

町の繁華街へ戻る道を行く。この時間は日差しが強い。

道なりに進む。今や太陽は一番の高みに達した。
小さな通りや路地裏の迷路へと続く脇道に差し掛かる。

低い倉庫が建ち並ぶ狭い通りをこそこそ忍び歩く。ある建物の前では穀物の香りがする。
今は真昼間だが、要塞のこの場所はまだひんやりしている。
少し角を曲がった時、3人の衛兵が君の方に歩いてきた。1人は隊長クラスの装飾の付いた格好をしている。彼らが会話を中断し、君を注視する。
あの衛兵には見覚えがある。
君は扉が開いたままの近くの倉庫に慌てて駆け込んだ。

倉庫の中はやみくもに積まれた木枠で一杯だった。君を追い詰めようと衛兵どもが追ってくる。
君は積み上がった木枠の間を縫うように進み、暗がりを目指した。
隠れてから3人の様子を伺う。奴らは入り口で立ち止まり、君の姿を捉えようとしていた。
「あいつはまだここにいるよ。」隊長が言うと、他の2人は剣を抜き、布の山を探り始めた。隊長は入り口に立ったまま足を踏ん張っている。彼女の肌は微かな光を帯びて輝いている。魔法が働いているのだ。
出口に向かってそろそろと進む。だが、衛兵どもはすぐそばまで来ていた。君が慌ててその場から逃げようとした時、1人が声を上げた。「足跡があるぞ!」そいつが叫ぶ。「向こうのどこかからだ!」
君の隠れた場所に衛兵が集まってきた。隊長は入り口を離れようとしないが、残りの2人が段々迫ってくる。
胸が早鐘のように打つ。その時、君の耳に鎧の金具の音が聞こえた。ちょうど角の辺りに1人いる!
君は木枠の山を押して崩した。そいつが振り向いた隙にそこから立ち去る。
そこでもう1人の衛兵と出くわす。覚悟を決めて剣を構える。

<第1ラウンド>
唸り声を上げて衛兵が剣を掲げて突っ込んでくる。君をズタズタに裂こうというのだ!
そいつに警告する猶予はない。君がそいつの胸を貫こうとする一方、そいつは君を強引に後ろに押しのけようとしてきた。だが、勝ったのは君の方だ。
君の戦術をまねて、そいつが防御を固める。

<第2ラウンド>
次の攻撃を準備する。相手の心臓目がけて、狙いすました突きを繰り出す。そいつは剣を高く掲げていたため、まるで無防備だった。
衛兵がよろめく。奴は弱ってきている!

<第3ラウンド>
もう一撃加える。真っすぐ目を狙い、そのまま斬り伏せる!

類まれな速さで1人を片付けた。そいつの仲間が近づいてくるのが聞こえるが、これで逃げる時間が稼げた!


【感想】
久々の戦闘。
Sorcery! 4_Screenshot_2019.10.27_13.18.12.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム

S4-127 23日目:FOFの塔を最後に、中枢大学を去る [ソーサリー4:王たちの冠]

輝く力場の向こうを透かし見ると、部屋の中にテーブルとひと山の黄色い砂のようなものが判別できた。
滑らかな力場の表面を手でなぞる。完全に魔法によるものだ。力場のドーム特有の名状しがたい弾力性と計り知れない強度を備えている。
だが、これは何故こんなに大きいのだろう?それに、何故こんなに長く維持できるのだろう?しかも、これを唱えたのは誰なんだ?
この塔は明らかに呪文で守られている。
暗殺者の剣を抜いて、障壁に斬り付ける。だがあっけなく弾き返された。塔が君の攻撃を通すことはないだろう。
「mUD!」
星を眺めながら魔法を編み出し、塔の基部に砂をばらまく。
しかし、流砂は現れなかった。その代わり、力場が明滅し始め、それから煙を上げると、ついには消えてしまった。
やはり、あの力場はFOFの呪文によるもので、君のmUDの呪文が打ち消してくれたのだ!
今や塔は君に開かれ、止めるものは何もない。そうまでして守りたいものとは一体何だろう?

塔の中は質実剛健なたたずまいだ。中央にテーブルがあり、その上に1枚の紙が載っている。黄色い砂の山がテーブルの足の周りに盛られている。
紙には殴り書きがある。見習い魔法使いが書いたと思われる2,3の簡単な星の配置と、対抗魔法の技術討論の最初の部分だ。
そこにつづられた書き付けは中身に乏しかったが、その結論は興味深いものだった。

 対抗魔法は宇宙の真実であり、完全に証明されている。
 もし正しく見極められさえすれば、取り消されぬ魔法など存在しない。
 偉大なる工芸品そのものといえど、いったん徹底的に理解してしまえば、
 それに打ち勝つことも可能なのだ…。

さあ、もう移動する頃合いだ。
危険な池を越える飛び石を再び渡る。太陽が昇るにつれ、風が出てきた。

別の分かれ道に出くわす。西の低い塔は要塞の壁に組み込まれている。今出てきた北の塔には、すでに障壁が復活している。
どの道もうんざりして気が重くなる。どちらに行ったものだろうか?

塔と短剣のような控え壁の間を道はくねくねと曲がっていく。
そしてついに、始まりの地点まで戻ってきた。道はここで分岐し、一方は近くの塔-dImを司る-のアーチ状の戸口へ続いている。
ここはじっとしていたい場所ではない。


【変化点】
・-砂(1回分)

【感想】
上の本文にも書いた主人公の思いと重なりますが、中枢大学巡りはいまいち乗り気になれなかったので、なるべく少なく済ませました。攻略ルートが一本道だとつまらないですが、かといって寄り道させられるのも困ります。
今回は、金冠ワシに救出されて迷い込んだところ、搦手となる抜け道こそ見つからなかったものの、ZEdの解呪ができた上、スローベンドアの秘密も幾つか入手できて結果オーライ、という体裁にしときます。
Screenshot_20210612-180454.jpg
↑今回巡った塔の一覧
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム

S4-126 23日目:それは石ではなくROKだった [ソーサリー4:王たちの冠]

奥へ向かう道を探しながら進んでいく。
すると、戸口をぴったりと塞ぐように立つ像に出くわす。それはまるで扉へ駆け込もうとするかのようなポーズをしている。
像は中年の女性で、片手を宙に掲げ、顔は上を向いている。まるで、手を上げて今はもうそこにはない何かを調べているかのようだ。
像は絶妙な出来栄えで、まぶたやしわのある顔などは非常に精緻にできている。製作者はこれに長い時間をかけたに違いない。
だがちょっと待った。さっき、あの像は動かなかったか?
扉の上の一点を見つめるその像の視線を追う。そこには一つの記号が描かれている。
腕に鳥肌が立つ。
像を掴んで持ち上げてみるが、びくともしない。2,3分頑張ってみたものの、諦めて一歩後ろに下がる。
「fAL!」
呪文を唱える。だが、君の体重は変わらない。代わりに、像の石の肌がはげ落ち始めた。
驚いて目をみはる。まるで強い風が部屋を吹き抜け、像を粉々に引き裂いたかのようだ。
像からは次々と岩の粉が落ち、幾分緑がかった悪臭を放つ皮膚が石の下から見えてきた。
近寄ってよく見ると、それは死体だった。君は今、死体だらけの部屋にいる!
彼らはずっとこの姿勢のまま葬られていた。石像の展示室は、実は灰色の肌の展示室だったのだ。
死んだ男性は、そこにはいない子供を抱えようと膝を折っている。黒い瞳の女性同士が部屋を挟んで見つめ合っている。ある女性はしゃべろうと、半ば口を開けたままだ。
戸口はまだ死体が塞いだままだ。だが、石化が解けた今となっては、死体を動かすのはたやすい。
歓迎したくない仕事ではあったが、君はそれをぐっとこらえた。

さあ、道は開けた。
死体が背後から君を見つめる中、塔を後にする。

池を横切る道は、次の塔の外側で行き止まりになっている。
だが、そこに扉があるのに、それ以上前に進めない。微かに光を放つ不思議な障壁で囲まれているのだ。


【変化点】
・現在/最大体力:18/19→17/19(魔法)

【手掛かり】
・記号||:君は立像の塔で記号||を見つけた。

【感想】
主人公は何とか耐えてますが、正直これはトラウマものです[がく~(落胆した顔)]。逆に考えれば、これで死体を長期保管することも可能かも。ミイラより原形を留めてますし、鑑賞にも十分耐えうるはず。ROKの意外な使い道発見…、ってあかんわ!
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム

S4-125 23日目:いつの間にかBIGになる [ソーサリー4:王たちの冠]

自分の身体を調べる。特に変わりはない気がする。しかし、塔の方はそうではない。もう扉を通って外に出られそうもない。

じきに塔の大きさと身体が同じくらいになった。できる限り首を左右に振って、何か助けになりそうなものを探す。だが、何も見つからない。
これでお終いなのか?瓶に閉じ込められた蜂のように、塔に囚われてしまったのか?
祝福された槍を構えて、天井を支える。
塔の収縮が緩慢になってきたが、今度は槍が段々たわんできた。
2つの力が互いに競り合い続ければ、やがて緊張の瞬間が訪れるだろう…。

その瞬間が来た。爆発を予期して頭を覆う。
だが、砕けたのは槍ではなく、塔の壁の方だった!
塔は単なる石のアーチだけとなっていた。
槍を拾い上げて外に出る。
塔を後にすると、君にかけられた魔法が消えていくのを感じる。世界が再び広くなったのだろうか。いや、君が普通の大きさに戻ったという方がありえそうだ。

道に戻って少し歩く。まだ冷たいが新鮮な空気が少しそよぐ。
道は外壁に沿って続いている。雲が2,3個、空を流れていく。

次の塔に入る。部屋は様々な格好の像で一杯だ。冷ややかな沈黙が辺りを満たしている。ここは展示室の類だろうか?
さらに部屋の中に踏み込む。家具は見当たらない。埃から判断すると、長い間誰もここには来ていないようだ。
像で混雑しているせいで見通しが悪い。
像の間を行ったり来たりしながら、すり抜けて進む。
像の精巧さは尋常ではないほど凝っているが、そのポーズはごく平凡だ。顔は撫でられそうなほど柔らかく見える。誰が彫ったにせよ、類まれなる才能の持ち主だったのだろう。
順々に像を調べていく。老いた男性、若い女性、子供、表情も色々だ。希望、恐怖、困惑、あらゆる体験が収集されている。
幾つかの像は妙に日常的なものだ。ある者は、靴の下からはみ出て見える何かを拾おうと、身体を屈めた体勢をしている。
君が動くにつれ、像の目が君を追っているような気がしてくる。


【感想】
残念ながらアプリ版では、祝福された堅木の槍が活躍する場面はここだけですが、それにしても大した威力です。
Screenshot_20210605-154654a.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム

S4-124 23日目:WALで守られた塔で快眠 [ソーサリー4:王たちの冠]

下を見ないようにして、別のアーチを急いで渡る。東の方角が少し明るい。

今度の塔は人気がなく静寂に包まれている。唯一変わった特徴は、床を真っ二つに裂いた割れ目だ。君と向かいの扉とを分け隔てている。
割れ目は真っ直ぐで、割ったというよりは切り取ったという方が近い。まるで誰かが塔を中央で分割して、半分ずつに離したかのようだ。
それでも、ここは休息するのに十分なほど安全に思える。背負い袋を降ろして、固い床にもめげずに休もうと努める。
今日はまだ何も食べていなかった。リンゴを取り出して手早く食事をとる。
それから気持ちよく眠る。

朝になり身体を起こす。安心して休めたせいか、夢は見なかった。
無人の塔を横切り、割れ目の端にたどり着く。
またぐ前に立ち止まり、金貨を1枚取り出して、試しに部屋の向こうへ投げてみる。
それは割れ目付近まで飛んでいったが、そこで君には目視できない何かで跳ね返った。
金貨を拾い上げる。
「POp!」
天体を回転させ、身体の周りに形作る。見えない壁を爆破してやる。
玉石が輝き出す-、がそこで妙なことが起きた。玉石が粉々に砕け、塔の割れ目が消え失せたのだ。
塔は唐突に一体となった。君の破砕の呪文が、障壁の呪文を見事に打ち消したのだ!
割れ目の痕跡がないかと床を見渡しても、どこにも見当たらない。だがここを横切るなら急いだ方がいいだろう!

塔を横切って道に出る。振り返ると、さっきの割れ目が復活したのが見えた。

次の塔に入るとすぐに、魔力の存在が感じ取れた。直後にめまいがする。何かが起きつつある。
部屋を見回す。君が入った扉とその反対側の扉を除けば、部屋は空っぽだ。
だが、向かいの扉が刻一刻と小さくなっていくではないか。そして天井が君の頭上に迫ってくる。
部屋全体が網のように締まりつつある!


【変化点】
・現在/最大体力:14/19→16/19(食事)→18/19(睡眠)
・食料:8→7
・-玉石(1個)

【対抗呪文】
・WAL⇔POp

【感想】
WALのお陰か、久しぶりに悪夢を見ずに眠れたようです。悪夢とは少し異なるのですが、東西にある中枢大学エリアで塔の外で眠ると、極めて奇怪な夢を見る場合があります。そこで出会うGillusという化け物達が言うには、自分達はこの土地の記憶そのもので、主人公はBracの指導者Mucorの魔法によってこの夢の中に召喚されたのだとか。…本編との繫がりがさっぱり分かりません。一体何のエピソードなのやら。
Screenshot_20201007-183235.jpg
↑大魔法使い「見てるよ、見てるよ~。」
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム

S4-123 22日目:自分がSIXいる塔 [ソーサリー4:王たちの冠]

「何故お前は俺をだまそうとしたんだ?」
「どうしてだと思う?」ゴブリンが噛み付くように言う。「あんたが剣を振り回しながら部屋に入って来たから、俺は自分の身を守ろうとかつらを被ったんだ。あんたが実際に信じるとは思わなかったけどな…。」
君が距離を詰めると、奴は恐怖で縮こまった。
「俺は他の塔から逃げてきたんだ。」そいつが力なくかつらを取る。「こいつをどこで手に入れたかなんて聞かないでくれよ。」
ゴブリンを剣で刺そうと脅かしてやると、奴はひるんだ。呪文がなければ、こいつはいたって無力だ。
「殺さないでくれ。」奴が言う。「俺は何も知らないんだ。」最悪の事態を想像して、奴が立ちすくむ。
結局、そいつを見逃してやることに決める。
ゴブリンが平伏して君に感謝する。「あんたは優しい冒険者だ、」彼が言う。「あの噂は全部嘘だったんだな。あんたにお礼できるものは何もないんだが…、このかつらはいるかい?」
ゴブリンがかつらを脱いで君に寄越す。酷い臭いだ。
君がそれを拒否すると、奴は頭に戻した。「多分、その方がいいんだろう。俺はこいつがだんだんなじんできたし。」
部屋を探っても何も見つからない。ここは見事に空っぽだ。「ネズミなら時々見かけたけどな、」ゴブリンが言い添える。「でも他には何もない。」
それには何も答えず、取るに足らないゴブリンをその場に残して立ち去る。

別の道を急ぐ。想像よりも空中高く渡されている。夜の空気が冷たい。

君が塔に入ると、壁に等間隔に位置する全く同じ外見の扉から、5つの人影が同時に入ってきた。
その姿はどれも君自身と瓜二つだ。
戸口の安全な所から様子を伺うと、他の何人かは君と同じ動作をしたが、一人は足早に部屋を駆け抜け、別の一人は片手を上げて挨拶してきた。
そいつに挨拶を返す。別の一人は向かいの扉から出ていき、別の二人は部屋の真ん中に進み出た。
「KIN!」
頭上の天体に手を伸ばし、呪文を創り出しながら鏡を掲げると、鏡がキラキラと輝き始めた。
だが、それ以上何も起こらず、次の瞬間には部屋にいた人物は皆姿を消していた。
対抗呪文だろうか?つまり、自己複製の呪文は鏡像の呪文によって打ち消されるのだ。

塔はすっかり空っぽになった。4つの幻影の扉は消え去り、君が入ってきた扉とその反対側の扉だけが残された。ここには他に何もない。


【対抗呪文】
・SIX⇔KIN

【感想】
マンパン内はやり直しが自由にできないので、SIXの塔で自分と戦う選択肢もあり得るのかは確認していません。6つ巴の戦いはややこしそう。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム

S4-122 22日目:ゴブリンにgODの呪文で幻惑される [ソーサリー4:王たちの冠]

今度の塔の部屋は、一方の壁に木箱が2,3個立て掛けられているのを除けば空っぽだった。ぶ厚い埃が床を覆い、足跡は見当たらない。物置だろうか?
部屋に入ると、歩くたびに埃が舞い上がる。
部屋の空気が輝いている。突然、目が眩むほどギラギラした光に視力が奪われる。
攻撃されたのではないかと目をかばう。だが、代わりに穏やかな声が語り掛けてきた。
「恐れなくともよいのです。恐れるものなど何もありません。よく来ましたね。」美しく、穏やかで、懐かしい声だ。
「我が友よ。」声が続ける。「もちろん私が誰だか分かりますね。」
誰の声か理解した途端、君はひざまずいた。「女神リーブラ!」
「そう、私はリーブラです。」彼女が答える。「そなたを再び助けるために来ました。でもこれは大きな危険を伴います。話は手短に、そしてすぐにここを立ちなさい。」
リーブラの慈愛が君に訪れる。少なくともこの瞬間は、真の安心を感じられる。
彼女が君の欲求を感じ取り、にっこりと微笑む。「何を望むのです?」彼女が尋ねる。
「どうしても一つお尋ねしたいことがあります。」一生懸命考えを巡らせながら、君が話し始める。
「何でしょう?」彼女が尋ねる。
「どうやってマンパンに入られたのです?」
「どういう意味ですか?」
「ここでは私に接触できないものとばかり思っていました。」君が告げる。「何か変わったのですか?」
「ええ、そうですね…。」リーブラがどもり始める。彼女の声は明らかに、先ほどまでの美しい調子ではなくなってきている。
急に光が消え、部屋の真ん中で立ち尽くすゴブリンの姿があらわになる。そいつは金髪のかつらを被っている。
そいつが両手を掲げる。「見た目と中身は違うのですよ。」
「今ははっきり見えるぞ。」そいつに言ってやる。
ゴブリンは息をのむと、そのまま押し黙った。
「お前は何者だ?」
ゴブリンが両腕を振り回す。「そなたはリーサ、いやリーブラの真の姿が分からないのですか?そなたの女神の奇跡に見惚れなさい…。」
奴は希望を込めた目で君を見つめたが、効果がないと知るや首を振った。「そうかい、分かったよ。もう忘れてくれ。」


【感想】
実のところ、すでに前例があるので、またリーブラがマンパン内に出現してもさほど不思議ではないのですが、さすがに頻度が多すぎて主人公も怪しんだということでしょうか。対抗呪文を使うまでもなく、相手の術を見破れました。
それにしても、金の装身具が必要なgODの呪文が金髪のかつらでも使えるとは、さすがにアプリ版は拡大解釈し過ぎなんじゃ?
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム

S4-121 22日目:dOCの塔で活力を取り戻す [ソーサリー4:王たちの冠]

真夜中になった。今度は何を目にすることになるのだろうかと思いを巡らしながら、次なる超自然的な塔に近づく。
塔の外は草が生い茂り、内部は更に密生している。床も壁もぎっしりと葉で覆われ、その葉も熟れ過ぎた実の汁が滴っている。紫色の液体が石の床に溜まり、そこから紫の蒸気が立ち昇っている。
ためらいがちに霧を嗅ぐ。甘ったるく、ほとんど腐ったような臭いがする。少しだけ吐き気を催す。
ちょっとしたジャングルともやを透かし見ると、部屋の向こうに扉があることが分かった。
数歩塔の中に踏み込む。一歩ごとに足の下で葉っぱや実が潰れる音がする。その度にかかとが汚れ、紫の霧が新たに立ち昇る。
進むに従い、甘い臭いがさらに鼻をつく。植物もさらにうっそうと茂っている。
密集する茂みの中を進み続ける。両側の石の間から草木が伸び、天井から蔓や茎がぶら下がっている。淡い光がおぼろげに部屋を包んでいるが、この密林にその程度で十分とは到底思えない。

今や塔の中央までやって来た。紫色の霧がひと際濃い場所だ。
屈み込んで藪の下を透かし見ると、石の床が見える。土から生えているようには見えない。魔法で維持されているのだ。
君の指が、床を走る傷を探り当てる。
それはたった一本の溝だったが、明瞭に刻まれている。近くの石には他に何も刻まれていない。
ここで深呼吸して、鼻と口に霧を吸い込んでみる。なんと、気分が良くなってきたではないか!
もう一度やってみるが、今度はそんなに気分は良くならず、むしろ匂いで幾分胃がむかむかしてきた。
ビチャビチャ音を立てながら向こう側まで歩く。不都合なことは何も起こらない。
扉に近づくと、茂みが再びまばらになり、空気の新鮮さも薄れてきた。
道をたどり、半信半疑で次の塔へ向かう。そこはどんな場所だろう?何の理由で建てられたのだろう?


【手掛かり】
・記号|:君は実のなる塔で記号|を見つけた。

【変化点】
・現在/最大体力:7/19→14/19(霧)

【感想】
幾分肩すかしな塔。これまでの塔が凶悪過ぎたとはいえ。
ここでなっていた実は、まず間違いなくブリムベリーのはず。呪文を唱えなくても大回復したのは、搾りたてで新鮮だったからでしょう。ジャビニーにもらった魔法の溶解液なんぞさっさと捨てて、代わりに搾り汁を詰めて持っていきたいくらいです。
Sorcery! 4_Screenshot_2020.10.03_15.28.04a.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。