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S1-39 4日目:グランドレイガーとジャンの助力に感謝 [ソーサリー1:シャムタンティの丘]

酒場を出た君は、疫病の村へと戻る気の滅入る長い道のりを歩き始めた。
「本当にこんなことをするのかい?」ジャンが耳元でキーキー騒ぎ立てる。「あんたどうかしてるよ!」
君は彼の不平を無視して歩き続けた。
1時間後、雲の間に架かる長い橋と、谷の険しい斜面が視界に入ってきた。
「どこに行こうってのさ?あんたには使命があったと思うけど?」
「これは大事なことなんだ。」
「そうだけど、」ジャンが不機嫌そうに答える。「睡眠だってそうさ。」
君は何も言わずに歩き続けた。
数分後、突然ジャンが甲高い声で言った。「しっ。あれが聞こえるかい?」
「何が聞こえる?」
「僕達の後ろだよ。ほら。」
束の間息を止めたまま、じっと立ち止まる。ジャンは正しかった。何かが後をつけている。
「そこにいるのは誰だ?」君は誰何の声を上げた。
カサカサと音がして、人影が現れた。とても驚いたことに、それはグランドレイガーだった!彼の表情はやつれて悲しげだ。
「酒場を出たあんたがこの道を行くのが見えたんでな、」彼は言った。「若い愚か者がやろうとしていることがわしには分かったと思ったよ。それで、あんたを追ってきた。引き返そうとずっと思っていたんだが-、結局そうはしなかった。それで、今ここにいる。」
「あんたは俺を止めるつもりなのか?」
彼は首を振った。「いや、わしが代わりに行く。あんたはやるべきことがある。わしか?わしはもう老いぼれさ。この中の一人が疫病にかかるとしたら、それはわしでないとな。それに、わしらのうちの誰かが村人を救うとしたら、それもわしの手柄だ。英雄になれるチャンスはもう多くないからな。これを言いに来たというわけだ。」
「恩に着るよ。」
「感謝なんかしないでくれ。もう十分、良心の呵責から恥じ入っているんだ。」そう言うと、彼は君のそばを通り過ぎ、闇の中へと消えていった。

肩のジャンが君をつついてきた。
「何だい?」君が尋ねる。
「彼は信用できると思う?」
「俺は彼を信じるよ。」
「確信があるみたいだね。でも僕には分からない。」そう言うと、ジャンは突然君の肩を飛び立った。数フィート飛んでから、腕を組んで君を振り返る。「僕も行くよ。彼が言った通りのことを実行するか確かめるためにね。」口論を覚悟した様子で君を見つめている。
「ありがとう、ジャン。」
ほっと息をついて、彼がうなずく。「これは正しいことなんだから、やらなくちゃ。」それから彼は、羽音を立てながら暗闇の中へ飛び去った。
君はまた独りぼっちだ。
村人達は保護されることになるだろう。だが、君は彼らの感謝を受けるために留まることはできない。どこか眠る場所を探す時間だ。運が良ければ、明日にはカーレにたどり着けるだろう。


【変化点】
・精霊:サル→類人猿

【感想】
ここで彼をわざと挑発することもできますが(老いぼれの剣の腕じゃ俺を止められないぜ、的な)、その場合、グランドレイガーに一発殴られてのされてしまいます。昔取った杵柄とは、まさにこのこと。彼が疫病の村に向かってくれる点は同じです。もし彼に斧を返していたら、剣ではなく斧を持って現れていたのかは未確認ですが。
そして、なんとここでジャンと穏便に別れることができます!つまり、これ以降魔法が自由に使えるということ。これはデカい!もちろん、第4部で再会した時には、この後日談をぜひ聞きたいところ。
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伝説の勇者

原作ではただの意地悪な罠イベント発生地でしかなかった疫病の村に、救済の可能性を与えた上に、グランドレイガーに見せ場を与えるとはやってくれますね。
しかも強硬手段を取らなくてもジャンを追い払えるようにしてくれるとは。これはフランカー戦はもちろん、ガザムーンのイベントでも大きな影響がありそうですね。
そう言えばガザムーンの魔法って、害虫祓いも稲妻も、何故かジャンの防護霊気が通じませんでしたが、アプリ版ではそれに関するフォローはされているんでしょうか。
by 伝説の勇者 (2016-02-20 22:00) 

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