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S4-115 22日目:猛進する雄羊の石像 [ソーサリー4:王たちの冠]

どんどん走り寄ってくる雄羊に対し、勇気をもって平静を保つ…。
その背中に飛び乗ろうと、化け物の背中を掴む。
だが無駄な結果に終わった。きれいに飛び越える代わりに、そいつが頭と背中をよじって君を蹄で打ちのめしたのだ。
君は空中で何回転かしてから地面に叩き付けられた。雄羊の動きはギクシャクしてぎこちないにもかかわらず、その速さは凄まじい。
床の上でふらついていると、化け物が轟音を立てて反転したのが聞こえてくる。
吐き気を催しながら立ち上がる。単にこの部屋に入ったというだけで、君は自分の運命を決めてしまった。これは今や、君の生命を懸けた戦いとなったのだ。
歌で雄羊を眠らせられることは知っているが、そこではたと気付く。ディンタインタは何を歌えばいいか教えてくれなかったではないか。普通の歌でもいいのだろうか?
雄羊に立ち向かいながら、カーレの神殿で歌われていたスランの讃美歌を歌う。
だが、化け物は歯牙にも掛けず突進してくると、君を突き飛ばした。急いで逃げたお陰で、あやうくメロンのように頭蓋骨を砕かれるのだけは免れる。
息をついて、何か他の歌を歌おうとする。
雄羊に向かって、今度はマンパンの兵士が教えてくれた悲し気な歌をしっかりと歌う。終わることのない務めの歌や、肩の荷がようやく下りた時の安堵の歌を。

すると、化け物の頭はすぐにうなだれた。
眠れぬ雄羊はギクシャクと足を折り畳むと、床に座り込んだ。
しばらくは目を閉じなかったものの、やがて頭を垂れると、そいつは初めて長い眠りについた。

この隙に付け込んで、君の役に立ちそうなものを求めて部屋中を探ることにする。部屋の一隅には、骸骨の砕けた肩に掛かったままの古ぼけた背負い袋がある。
袋を開けると、コンパス、ブリムベリーの搾り汁、1本の鍵が見つかった。まさにこの部屋の鍵だろうか?全部もらうことにして、袋は脇に投げ捨てる。

だが今や、歌の効果はもう消えてしまったようだ。雄羊が立ち上がり、蹄を踏み鳴らしている。先ほどよりも怒っているようだ。
そいつはドンと床を踏み付けると、そのまま突進してきた。
身をかわそうとするものの、時間がなかった。瞬きする間もなく雄羊が迫り、君を奥の扉まで押しやった。扉の中央に割れ目が走る。
君が意識を保とうと躍起になっていると、そいつは距離を取ろうと部屋の中を大きく弧を描いて駆けていった。また突進する構えだ。
先ほど手に入れた鉄の鍵を取り出す。だが鍵穴にうまく挿せないほど指が震えてしまう。
雄羊はもうすぐそこだ…。


【変化点】
・現在/最大体力:19/19→17/19(雄羊の突進)→15/19(雄羊の突進)→12/19(雄羊の突進)
・+コンパス
・+ブリムベリーの搾り汁(1本)
・+鉄の鍵

【感想】
S3-61のディンタインタのヒントは確かに不十分でしたが、スランの讃美歌はさすがにあり得ないですね。他には、主人公の故郷の村の子守歌やエッフェ寺院の詠唱歌も選べます(どれも不正解)。
雰囲気的にもここはPEPの塔ですが、対抗呪文となるSAPで、歌と同様に眠らせることもできます。
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コメント 2

青蓮

こんな恐ろしい状況下でスランの讃美歌を選ぶteamtomtomさんに拍手です。

数話またいで情報を得るほどの存在なのに遭遇場所の微妙さに原作との差が高低差ありすぎて(以下略)とか、歌を聞ける場所と塔との妙な距離間とか、例によって色々思う所はあるのですが、この塔を司る魔法・PEPの象徴として眠れぬ雄羊が選ばれたことには、なるほどと思いました。
第四作は何度もプレイしてこの塔もほぼ毎回訪れていますが、いつも半端なく緊張するのは流石眠れぬ雄羊、と一応フォローしておきます(笑)。
by 青蓮 (2021-06-07 04:21) 

teamtomtom

あそこでスランの讃美歌という選択肢を出すセンスがあるのに、何故眠れぬ雄羊をこんな場所に配置してしまうんでしょうね。大魔法使いが衛兵を信用しないのは分かるとしても、雄羊は原作同様そばに置いておいて欲しかったです。こんな頼もしい番羊は他にいないのですから。
とはいえ、アプリ版でもこのシーンはそれなりに詳細な描写がされていたので、第3部の地の大蛇みたいに注力されている印象は受けました。
by teamtomtom (2021-06-20 18:29) 

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