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S4-150 24日目:因縁の図書室を再訪 [ソーサリー4:王たちの冠]

図書室に入る。これで二度目だが、最後に見た時よりも随分ましな状態になっている。
本棚が壁に立ち並び、本が机の隅にきちんと積まれている。
無造作に一冊引っ張り出して題名を調べる。『12の召喚方法』とある。
もう2,3冊見てみても、どれも魔法に関する本ばかりだ。大魔法使いの個人的な収集品を見つけたのだ。
ミニマイトが暗殺者を見上げる。「それで、仲直りしたのかい?」
「共通の目的があるんだ。」
「そりゃ良かった。」ジャンが言う。「僕ら3人で一緒に戻ろう、その方がぴったりさ。」
「ここから先に行く道を見つけたかい?」
「それが、まだなんだ。」あちこち覗いて回りながら、ジャンが口をとがらせる。
図書室は静まり返り、どこも埃だらけだ。まず間違いなく、ここには召使いも来ていない。大魔法使いのためだけの場所なのだ。
ひとところにこれ程魔法の書物が置いてあるのを、君はこれまで見たことがなかった。詠唱の技に関する全ての綴り、発音の異形や詳細までがそっくり収められた、あらゆる魔導書の蔵書だ。
フランカーがレンガを一つ一つ整然と叩きながら、壁に沿って歩いている。
「何かないか?」
フランカーがただうなずく。
本棚へ向かい、書名をなぞって指を走らせる。
『認識の中の認識』という本を取り出して開く。その中身は込み入った図からなっていた。
行から行へ目で追っていくうちに、芸術性の裏に隠された意味や引用に鋭く気付けるようになった。まるで何が隠されているか君が分かるように、本が教えてくれたかのようだ。
さらに図を追っていくと、自分の鼓動さえ聞こえるようになってきた。

そのまま読み進めていくに従い、小さな鼻毛、風の中にそびえる塔の石の微かな軋み、上階で誰かが物書きをする物音、要塞の地下の岩の間を流れる川などが意識に入ってきた。

やがて眠気が襲ってきて、ほとんど倒れそうになった。
それでも読み進めていくと、目が回り始めた。

ようやく本から目を上げた時、君の目は以前なかったはずの、部屋の奥の別の扉に据えられた。
「あっ、あの扉だね、」ジャンがうなずく。「分かった、あそこから出よう。」
その前に、食事をとりながら休憩することにする。


【変化点】
・現在/最大体力:10/23→12/23(食事)
・食料:7→5

【感想】
前回来た時は悲惨な死を遂げましたが、今回はもうそのループから抜け出しています。
ここで食事をしても本当は1食分しか減りませんが、フランカーにも分けてあげたことにして2食分減らしました。ジャンはパンくずやチーズの欠片で十分。
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