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S4-158 25日目:一気にシャムタンティの丘まで舞い戻る [ソーサリー4:王たちの冠]

ワシがいたと思われる空間を通り過ぎ、どこまでも落ちていく。フランカーも一緒だ。
助けを求めて彼の方に視線を走らせる。だが、彼もできることは何もない。マントに隠した秘密道具など、今は役に立たないのだ…。

突然、頭上で慌ただしい動きがあり、君は肩を爪で掴まれた。
「助かった!」ジャンが悲鳴を上げる。
彼の言う通りだ!君は見事掴まえてもらったのだ。隣にはもう片方の爪に掴まれたフランカーがいる。この偉大な鳥は君達を落としはしないだろう。
身体がゆっくりと空中に持ち上がっていく。今君は空を飛んでいるのだ!
ワシは空高く舞い上っていく。
「アナランドへ!」君が叫ぶと、ワシが鳴き声でそれに応じる。
ついに、ようやく帰途に就くのだ、無傷なままの王たちの冠を携えて!

アナランドへの旅は目が回るほど迅速だ。ワシは休むことなく、空高く飛び続ける。
背負い袋をしっかりと握り締める。中にある冠の重さはほとんど感じられない。

アルグバッドの火口を飛び越える。
真っ黒な火口から立ち昇る噴煙が空に達した時、煙が顔や身体の形を取った。踊ったり跳ねたりしながら宙を飛び交い、声が風に乗って流れてくる。
亡霊達はそのまま空を昇っていく。彼らがどこに行くのか、君には知る由もないが…。

バクランドの荒れ地もカーレの城壁も次々と飛び越え、再びシャムタンティの丘が見えてくる。
「ところで教えて欲しいんだけど、」ミニマイトが尋ねる。「どうしてワシはあんたをマンパンまでさっと運んでくれなかったのさ?」
「マンパンはバードマンで守られているから、」君が答える。「ワシはすぐに見つかってしまうよ。」
「でも姿を消せるだろ。それとも地表近くでしか姿を消せないとか?」
「あれは光によるただの錯覚に過ぎないんだ、」君がうなずく。「本当に姿が見えないわけじゃない。あれが魔法だったら、君の周りでは効かないだろうし。」
「でもまだ分からないなあ、」ジャンが続ける。「せめて、もうちょっと近くまで運べたんじゃないの?カーレを越えるくらいは。」
「ワシはアナランドを守る役目も負っていたんだ、」君が答える。「深刻な襲撃が予期されていたから。」
「それを言っちゃお終いだって。」
だが、君がジャンをやり込めようとしたちょうどその時、ワシが急に体勢を傾けた。会話が中断し、君達は方向転換していく…。


【感想】
原文では、ワシは主人公の両肩を掴んだものの、フランカーには言及されておらず、いつの間にか助かったことになっていました。なので今回は、ワシが主人公とフランカーを別々の爪で掴んだことにしました。
また、ジャンの疑問は読者の疑問でもあります。このプロットのほころび、無理やり取り繕った上、最後はうやむやにした感がにじみ出ています(笑)。個人的には、原作同様ピーウィット達に運んでもらう方が、大魔法使い亡き後のマンパンとの和解を予感させていいと思うのですが。
ちなみに、S4-84で倒したカートゥームですが、その後ZEdを使って時間が巻き戻されているので、この時間軸では存命中です。大魔法使い亡き後のマンパンは、彼がリーダーとなって人間達をまとめ、ピーウィットがバードマン達をまとめたのかもしれません。
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↑冠奪還の陰の功労者!
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