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S4-149 24日目:王たちの冠の呪縛を打ち破り、フランカーを解放 [ソーサリー4:王たちの冠]

「dIm!」
君が呪文を唱える。
だが詠唱が完了しても、その効果は表れなかった。それでも、束の間フランカーがふらつき、打撃を受けたかのように脇へよろめく。
それから回復すると、彼は片手を壁についた。「あんたを生かしたままにはできん、」奴がつぶやく。「できないんだ。」
「NAp!」
呪文を唱えるものの、まるで魔法が完成しなかったかのように、それは消えてしまった。
一方のフランカーには、困惑した様子が見て取れた。何かが間違いなく彼に起きているのだ。驚愕に満ちた探るような目つきで、彼が君を見つめる。
それでも、その両目はゆっくりと再び曇っていった。
「YAZ!」
呪文が完成すると、暗殺者が急に行動を止めた。自分自身を奮起させようとするかのように、ゆっくり目をしばたたかせている。

「友よ、」少し間があり、それから彼がため息をつく。「俺はあんたを殺すところだった。」
「お前は冠に支配されていたんだ。」
フランカーが怒りで目を細める。「大魔法使いにはこの償いをきっとさせてやる。」彼は息をつくと、頭上の戸口を指差した。「塔の天辺にいる。あのウジ虫野郎は丸腰だ。たやすく殺れるだろう。」
そのまま押し黙ったフランカーが先を歩いて、踊り場を進む。

塔を巡る廊下をたどり、以前訪れた図書室の入り口まで来た。
ここには戸口があるが、石壁がはめ込まれている。まるで誰かが戸口を埋めてしまったかのようだ。
妙だな。どこにもジャンの気配はない。どこに行ってしまったのだろう?
フランカーの方に振り向く。「これは何だ?」
「分からぬ。俺は図書室を通り抜けて、あんたの所までやって来たんだが。」彼が額を掻く。「よく思い出せない。」
君もここを通ったことがある。それにもかかわらず、やはり思い出せないのだ。
「その前は、俺は塔の外壁をよじ登った。」フランカーが説明する。
「そうやって塔の天辺まで行ったのか?」
フランカーがうなずく。「大魔法使いに会った。奴が言ったことはやはり思い出せないが。」
「そこで冠のパワーがお前に降りかかったんだろう。」
彼がうなずく。「おそらくそうだ。だが、あんたが自由にしてくれた。」
壁を叩いてみる。硬い石の感触がする。
だがある石だけは、君が叩くと微かな音がするではないか!
その石を2回叩く。柔らかい音が聞こえてくる。
次に、廃塔の地下室の壁に書かれていたように、手のひらをくっつけて祈るようなしぐさで、両方の小指で壁に触れる。
すると音はどんどん大きくなり、やがて壁が消えた…!


【変化点】
・現在/最大体力:11/23→10/23(魔法)

【感想】
王たちの冠にどの魔法で対抗すればいいかは、サイトマスターの軍曹の最期の助言に加えて、大魔法使いとの最初の対面で本人がバラしてしまっています。もっとも、その時大魔法使いは、3つとも同時には対抗できないので事実上無敵とのたまっていましたが、FOFの塔の書き付けから原理的に対抗は可能であると裏取りしていたので、今回のフランカーの解放は主人公の地道な情報収集が実を結んだ結果と言えます。
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かずお

四部クリアまでもう目と鼻の先…なのかな?確か一度クリアされたのが5年前でしたね。シリーズが進むにつれ、同じゲームかな?と思う程展開が違う様子。自分が手に持つゲームブックがガイドにならない!と。

年内に決着されるのかな?と不安になる大ボリュームですが最後までお付き合いします。
by かずお (2021-11-26 23:44) 

teamtomtom

かずお様
第3部までは、ある程度原作の面影があったのですが…。何はともあれ、ギリギリ年内に一応の決着をつけました!
by teamtomtom (2021-12-31 23:19) 

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