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S4-147 24日目:ジャンを牢獄から救い出す [ソーサリー4:王たちの冠]

広い階段の最下部にたどり着く。まるでここに住むあらゆるものがあり得ないほど巨大であるかのように、階段は塔の空間の多くを占めている。
閉じた扉が2つ3つほどあり、新たな部屋に通じている。
扉を眺める。どれも太古の代物だ。
咬み千切られたものもある。そこに何者が住んでいるのかはグレッドが知るのみだ。それを知ったところで君に利することは何もないだろう。

階段を上るのは骨が折れ、君はすぐに段数が分からなくなった。窓も扉もなく、君の進捗を図るすべが何もない。
まるで一歩進むごとに、塔が地面に向かって螺旋状に沈んでいるかのようだ。

しばらくして、頭上に扉が見えてきた。塔の内壁にあるそれは牢獄のようだ。
最大限に警戒しながら、曲がりながら上っていく階段を前進する。
その重い扉には見覚えがあった。以前君が囚われた牢獄だ。
狭い鉄格子が目の高さにあり、その反対側には鍵をぶら下げる鉤がある。まず間違いなく、囚人を嘲るためだ。
だが、今はその鉤には何も掛かっていない。
牢獄の中を覗く。
案の定、そこにはミニマイトがいた。小さい円を描いてグルグル歩き回っている。少なくともまだ生きている。
鉄格子に口を寄せてささやく。「ジャン!俺だ!」
「誰?どうせ拷問官だろ?」小さい声が返ってくる。目も上げていないのは明らかだ。
「君を外に出すために来たんだ。」君がきっぱりと宣言する。
「やっぱり拷問なんだ、」彼が決めつける。「また別の悪夢か。」
荷物から鍵を取り出し、鍵穴に差し込んで回す。
歯車が回って扉が横に滑って開く。
「悪夢じゃないさ。」ニッコリと微笑んで告げる。
牢獄の暗闇の外へ、ジャンがパタパタと走り出てくる。信じられないといった表情で君を見つめる。
「アナランド人、本当にあんたなのかい?」
君はただ微笑んだ。「もう自由に行っていいよ。」
ジャンが半笑いで君に尋ねる。「それで、どこに行けばいいの?」
「一つ提案があるんだ。」
「あいつに会いに行くつもりなんだろ?」ミニマイトが言う。「あんたには僕が必要だよ。」
「その通りだ。」君はミニマイトをすくい上げると、慎重に財布の中に入れた。

階段はまだ上へと続いている。
「薄暗いね。」ジャンがつぶやく。「でも少なくとも、どう行けばいいかあんたは知ってるだろ?」


【変化点】
・+ミニマイトのジャン:ミニマイトのジャンの羽根は、ボロボロで哀れな状態だ。

【感想】
ZEdループの直前に入手した鍵で、ようやくジャンを救出!ここから、前回とは違う結末へ向かうことになります。
 目指す場所とは まだ見ぬ運命
 近づいて来る 決戦のとき~♪
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↑ジョジョ第3部でディオの館に潜入する時のような緊張感!
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