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S4-156 24日目:大魔法使いを倒し、王たちの冠を奪い返す! [ソーサリー4:王たちの冠]

「どうか、」大魔法使いが繰り返す。「危害を加えないでくれ。わしはただの学者なんだ!」
奴の汗ばんだ額から冠をさっとむしり取る。「配下の軍隊を呼び戻せ。」
「わしにはやれん、どうすればそんなことができる?」大魔法使いが首を振る。「わしにどんな選択肢があった?諸王は補給を止めて我が民を飢えさせた。だから、わしらは東から荷馬車を連れてこねばならなかったのだ。その上、貴様はティンパンとバクランドを破滅させおった。貴様が冠を保管するなどあり得ぬ、それはここにあってこそ安全なのだ。」
「お前は自分の舌を銀メッキするために冠が必要なんだろうな。」フランカーが大魔法使いに言う。「だが、そんなもの俺が斬り落としてやる。」
「そもそも、塔をバクランドに建てたのはお前だろうが。」君が反論する。
「貴様がわしの選択肢を奪ったのだ。」大魔法使いがあえぐ。「わしがしたことは、元をただせば貴様が強要したのだ。」
「門を開けろ。ここの人々を解放するんだ。」君が大魔法使いに告げる。「さもないと、俺が彼らを自由にするぞ。」
大魔法使いがひたと君を見据え、少ししてから首を振る。「ああ、奴らはここを去るだろうとも。わしには行軍準備の整った軍勢があるからな。」奴の声は溺れた人間の額と同じくらい冷ややかだ。「実際、わしは開門するつもりだ。連中はわしのために進軍する、冠があろうとなかろうと。」
もう十分だ。君は剣を振りかぶると、一撃で奴を斬り伏せた。

「時間の無駄じゃなかったよね?」微かに身体を震わせながら、ミニマイトがポツリと言う。低く祈りをつぶやきながら、フランカーがうなずく。
これからどうしよう?そう思案しながらほとんど無意識のうちに、君は自分の頭に冠を載せていた。まるで君の頭蓋骨にあつらえたかのようにぴったりだ。
「駄目だって、」机の上からジャンが呼び掛けてくる。「僕がいるから何も起こらないよ。」
「少し考えさせてくれ!」君が叫ぶ。
冠は究極の力-この世の意思を具現化するパワー-を備えている。あらゆるものを今よりもより良く作り変えられるし、凡人よりももっと優れたことができるのだ。
だがそれは同時に、他者の助言や客観的視点を失い、孤独になることも意味する。世界は冠の使用者の思念を複製した人間であふれてしまうだろう。
ニッコリと微笑んで、君は冠を脱いだ。「こいつは俺には向いてない。」そう断言する。


【変化点】
・+王たちの冠:まさにこれだ。王たちの冠そのものだ!

【感想】
アプリ版には主人公自らが冠を被るという、素敵な選択肢が追加されています。被った場合、ジャンを窓から放り出したり、フランカーを自害に追い込んだり、挙句の果てにはマンパン&アナランドの支配に乗り出すという、結構ダークな展開も可能に。ディンタインタも真っ青。
ishikamen.png
↑いやそれ仮面やし
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マギ派の残党

カーレ~クーガ神殿にて
・儀式後
「君、もう異教徒と“儀式”はしたのかい?
 まだだよなぁ?
 異教徒の初めてはカーレの住民ではないッ!
 このアナランド人(仮名)だッ!!」

……いやあ、よく毒矢を喰らわなかったなあw(妄想)
by マギ派の残党 (2022-01-11 22:47) 

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