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S4-157 24日目:胸壁から決死の跳躍! [ソーサリー4:王たちの冠]

ここでの君の使命は完了した。部屋を横切り、扉ではなく窓へ向かう。
「何をするつもりさ?」ジャンが尋ねる。
「怖がらなくていい。」そう友人に請け合うと、君は身体を窓の縁の上に引き上げた。そして、残りの2,3インチを這い上がり、胸壁の屋根へとよじ登った。

胸壁の天辺は強風が吹き荒れ、君を屋根瓦から引き剥がそうとしてくる。まるで死んだ大魔法使いが命じているかのようだ。
ジャンが君の肩に爪を食い込ませながら身震いする。「冠を落とさないでよ。」彼がささやく。
眼下には、町の広場に召集された大魔法使いの軍隊が見える。その向こう、マンパンの外側には、濃い煙が立ち昇っている。
軍隊を見下ろす。よく見ると、訓練は行き届いておらず、装備も貧弱なのが分かる。取るに足りない要塞から、こんなちっぽけで準備不足の寄せ集めが西方へ長い行軍をしようというのだ。冠のパワー-全兵士に対する強制力-がなければ、連中が成功するはずはない。
こいつらはほっておいても、きっと雲散霧消するだろう。
君は冠を握り締めた手を掲げ、空高く振った。要塞の近くで待機している金冠ワシが見つけてくれるよう祈りながら。

何も起こらない。
「ここから降りる案があるといいんだけど。」ミニマイトが不平を言う。
彼を無視して手の中の冠を見つめる。大魔法使いを倒し、冠を奪還したのだ。自分がどんなに大きなことを成し遂げたのか、今頃になって実感が湧いてくる。
全てはこの古ぼけた冠-別の時代からもたらされた遺物-のせいなのだ。こんな擦り減った小石のような代物が世界中に波紋を広げているとは、どうしても信じられない。
こんな気がしてくるなんて、まるでここに置いていけと冠が求めているみたいだ。
君は急いで冠を背負い袋にしまった。

君が上空を見上げたちょうどその時、西の方から鋭い音が聞こえてきた。
「ああ、やっと来たか。」君がつぶやく。ジャンが不思議そうに耳をつつく。
続いて、羽ばたく音が聞こえてくる。胸壁の中からフランカーの呼ぶ声がする。「何か聞こえる。鳥だ。」
「僕には何も見えないや。」周囲を眺めながらミニマイトが言う。「音は聞こえるけど、姿が見えない。」
「そこにいるのか?」君が呼び掛ける。
返事はなかったものの、けたたましい鳴き声がした。アナランドの金冠ワシは姿を消せるのだ。
フランカーが胸壁の窓から飛び出してきて、君の脇に腰を下ろした。「俺にも見えないが、音は聞こえる!」
一か八かジャンプするしかない。ジャンが君の腕にしがみつく。
立ち上がって胸壁の縁から踏み出す…。


【感想】
何もわざわざ自分から窮地に立たなくても。
Screenshot_20201007-223308.jpg
↑屋根裏部屋⇒胸壁⇒屋根へ移動
Screenshot_20201007-223529.jpg
↑清水の舞台じゃなくてマンパンの屋根
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