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S2-2 7日目:けんか腰の物乞いと格闘 [ソーサリー2:罠の港街カーレ]

すでに黄昏になった。大都市カーレは地平線上にずっとぼんやり見えてはいたが、狭く見通しの悪い道を行きつ戻りつしながらぐるぐるたどったため、なかなかたどり着けずにいた。
君が生きている人間を見たのは一度だけだ。その黒衣の人物は、頭上の丘を足早に越えていき君の視界から姿を消した。
そのため、角を曲がって物乞いを見つけた時、君は自然と疑り深くなっていた。物乞いは独り言をつぶやきながら、岩の上で這いつくばっている。
君はむき出しの地層の後ろで、向こうから見られないように立ち止まった。物乞いはさほど脅威には見えない。
そのまま静かに観察を続ける。物乞いは哀れな人間のようだ。2、3分おきに左右に首を振っては独り言をつぶやいている。「奴らは岩場に隠れております、上官殿。岩場に隠れております。」

君は挨拶をしながら歩いて行った。すると、物乞いは外套の内側から短い杖を取り出して、さっと立ち上がった。「そこにいるのは誰だ?カーレに何の用だ?」
「ごきげんよう、ご老人。」
「挨拶は結構。」彼が唸り声を出す。「わしは質問しておる。お前は誰だ?どこに向かおうとしている?」
「旅の者だ。」
男は杖を君に突きつけた。「旅人だと?どこを旅すると?」
「カーレだ。」
「それは言うまでもなかろう。だが、なぜだ?」さらに激しく杖を突き出す。「答えよ。さもなくば責任を取ってもらうことになるぞ。」
「あんたは誰だ?かなり勇ましいようだが。」
男は年代物の誇りをのぞかせて言った。「わしは衛兵だ。わしを通さずしてカーレには入れぬぞ!」そして、老齢と明らかな体調不良にもかかわらず、彼は杖を振り回しながら迫ってきた。
「あんたとは戦えないよ。武器を持っていないからな。」
彼は何度か君の顔の近くに杖を突き出したが、君は片手で杖の先を横に払った。
「いいだろう。」彼が言う。「対等の条件でやろうじゃないか。」杖を脇に放り投げると、彼はこぶしを上げた。指の関節はかさぶたで黒ずんでいる。
ため息をつきながら、君もこぶしを上げて構える。

<第1ラウンド>
物乞いは手ごわい対戦相手ではない。簡単に力で上回れるはずだ。そこで君は次の攻撃に備えて少しエネルギーを節約しながら、やや強めに殴りつけた。
物乞いは防御する位置にこぶしを上げていたため、君は最低限のダメージしか与えられなかった。
それでも彼は息も切れ切れで、弱々しい力でパンチを繰り出そうとしている。「今からお前を殴ってやるから、ただそこに突っ立ってろ。」喘ぎながら彼が言った。

<第2ラウンド>
二頭筋をみなぎらせて強く腕を振るい、慎重な攻撃を試みた物乞いを再び圧倒する。
「星を仰ぐ準備をするんだな!」奴が言う。「こぶしを引っ込めた方がいいぞ!」

<第3ラウンド>
物乞いは一発で君をノックアウトさせようとしてきた!その打撃は君よりも強く、君は怪我をした。君はあまりに無防備だったため、余計にダメージを受けてしまった。
君は息切れしたが、彼の方もゼイゼイいっている。

<第3ラウンド>
少し重心を後ろに保ったまま中程度の打撃を繰り出し、弱い攻撃を試みた物乞いを押し切る。
「じっとしろ。」男がブツブツと言う。

<第4ラウンド>
それなりの力でもう一度物乞いを殴りつける。男はうめいて泥の中にくずおれた。


【変化点】
・現在/最大体力:20/20→18/20(拳闘)

【感想】
いきなり第2部の初戦闘ですが、合間に以下のような初心者用の注意書きが入っています。
・拳闘では、ダメージは低く、パワーはより速く回復する。
・中程度の攻撃が勝ちやすいが、たまに防御して次のターンのためにパワーを蓄えることをお勧めする。
・(画面上で)キャラクターを右に(スワイプして)引っ張ることで中程度の攻撃ができる。
・弱い攻撃を上回ることはたやすいが、できる限り少しのパワーを使うよう心掛けるべきだ。
・防御するには、キャラクターを左に(スワイプして)引っ張ること。
・力負けしそうだと思った時は、弱い攻撃か防御をすべきだ。
・君が相手より強い攻撃ができると思うところまで右に引っ張ることで、相手を圧倒できる。
・上手いじゃないか!相手の体力がゼロになったら、君の勝ちだ。
S2-beggar.jpg
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