S2-71 9日目:スライムイーターの通り道に入り込む [ソーサリー2:罠の港街カーレ]
通りへ戻る道を見つけ、分岐点まで進む。そこでは、右手に細い横道が狭い建物の間に伸びている。一方、大通りは樹木に覆われた崖の方へ向かって曲がりながら視界から消えている。
大きな建物の裏手の間を走る右の脇道を選ぶ。誰もこの道を通らないのか、辺りは人っ子一人いない。だが奇妙なことに、普通は見られる生ごみや汚物がここには一切見当たらない。
立ち止まって通りをもっと入念に調べる。舗装に使われた丸石はかなり滑らかで、砂漠にある骸骨の乾いた骨のようだ。まるで全てのシミや汚れがすっかり取り除かれたかのようだ。
素早く歩く。この道はあまりに狭いので安全とは言えないし、早く通り過ぎるに越したことはない。
歩き続けていると、左側に大きな建物が現れた。通りに面した両開きの扉は開いたままだ。
君にはこれが奇妙なことに思えた。そんな大きな入り口が必要な乗り物や機械は、この通りに収まらないからだ。
扉から中をうかがっても、空っぽの空間があるだけで何もない。荘園領主の邸宅のような趣きの建物は完全に無人だ。もしかすると倉庫なのかもしれないが、中には何の蓄えも見当たらない。床と壁は微かに光って見える。
もっと詳しく調べようと中に入る。壁や天井を覆っているその光沢の正体は、薄い粘液の層のようだ。
突然ゴロゴロ鳴る音が聞こえてくる。外の通りから聞こえてくるその音はどんどん近づいてきている!
開いた扉のそばで立ち止まり、近づいてくる何かが見えないか、通りの向こうを眺める。
まだ何も見えず、音が聞こえるだけだ。熊やトロールなどの唸り声よりもむしろ、酷く空っぽになった胃袋が鳴る音の方がもっと近い…。
それが何であるにせよ、そいつはこの道をやってくる。君は館の中に駆け込み、奥の柱の陰に隠れた。
やがて濃い影が戸口に差し込み、屋内は暗くなった。次にそいつは館の中まで入り込み、君からは通りの方が見えなくなった。
薄暗がりの中、君にはそいつが何者なのかが分かった。異常に巨大なスライムイーターだ!しかも君はここに閉じ込められてしまった!
この巨大な生き物は分厚い分泌物に覆われ、さながら腐った果物の果肉のようだ。そいつが館内を満たしていく。こうして、カーレの通りのゴミや汚物をいつもたらふく食っているのだ。
どこか出口がないか辺りを見回すが、この建物には他に扉も窓もない。壁も堅くて頑丈だ…。
今や部屋は真っ暗になった。スライムイーターの粘液が部屋の隅々まで広がってくる。
「mUD!」
君は背負い袋に手を伸ばして砂を掴み取ると、床の上にばらまいて呪文を唱えた。しばらくすると周囲の砂の粒が渦を巻いていき、スライムイーターの真下に流砂が出来上がった!
君はその生き物がゆっくりと下に沈んでいくのをただ見守った。そいつには抗うだけの力はなく、沈めば沈むほど引き込まれる速さも増していく。
最後のあがきで粘液が飛び散った後、奴の姿は完全になくなり、館の中には元のような静寂と明るさが戻った。
即席の流砂が閉じる。君は安堵のため息をついた。
しばらくの間、館の隅の暗がりを探る。扉の近くに金貨を4枚見つける。あちこちから数個の玉石も見つかった。
全て背負い袋にしまい、館を後にして通りを下る。
【変化点】
・金貨:37→41
・‐砂
・+玉石(3個)
【感想】
危険から身を隠したと思ったら罠にはまっていたというパターン。
例によって、下水道にはこいつの小型版がいます。こいつらが街のゴミ処理を一手に担っているのでしょうから、都市計画的に上手いこと配置したなと思います。それとも自然に発生したとか?
大きな建物の裏手の間を走る右の脇道を選ぶ。誰もこの道を通らないのか、辺りは人っ子一人いない。だが奇妙なことに、普通は見られる生ごみや汚物がここには一切見当たらない。
立ち止まって通りをもっと入念に調べる。舗装に使われた丸石はかなり滑らかで、砂漠にある骸骨の乾いた骨のようだ。まるで全てのシミや汚れがすっかり取り除かれたかのようだ。
素早く歩く。この道はあまりに狭いので安全とは言えないし、早く通り過ぎるに越したことはない。
歩き続けていると、左側に大きな建物が現れた。通りに面した両開きの扉は開いたままだ。
君にはこれが奇妙なことに思えた。そんな大きな入り口が必要な乗り物や機械は、この通りに収まらないからだ。
扉から中をうかがっても、空っぽの空間があるだけで何もない。荘園領主の邸宅のような趣きの建物は完全に無人だ。もしかすると倉庫なのかもしれないが、中には何の蓄えも見当たらない。床と壁は微かに光って見える。
もっと詳しく調べようと中に入る。壁や天井を覆っているその光沢の正体は、薄い粘液の層のようだ。
突然ゴロゴロ鳴る音が聞こえてくる。外の通りから聞こえてくるその音はどんどん近づいてきている!
開いた扉のそばで立ち止まり、近づいてくる何かが見えないか、通りの向こうを眺める。
まだ何も見えず、音が聞こえるだけだ。熊やトロールなどの唸り声よりもむしろ、酷く空っぽになった胃袋が鳴る音の方がもっと近い…。
それが何であるにせよ、そいつはこの道をやってくる。君は館の中に駆け込み、奥の柱の陰に隠れた。
やがて濃い影が戸口に差し込み、屋内は暗くなった。次にそいつは館の中まで入り込み、君からは通りの方が見えなくなった。
薄暗がりの中、君にはそいつが何者なのかが分かった。異常に巨大なスライムイーターだ!しかも君はここに閉じ込められてしまった!
この巨大な生き物は分厚い分泌物に覆われ、さながら腐った果物の果肉のようだ。そいつが館内を満たしていく。こうして、カーレの通りのゴミや汚物をいつもたらふく食っているのだ。
どこか出口がないか辺りを見回すが、この建物には他に扉も窓もない。壁も堅くて頑丈だ…。
今や部屋は真っ暗になった。スライムイーターの粘液が部屋の隅々まで広がってくる。
「mUD!」
君は背負い袋に手を伸ばして砂を掴み取ると、床の上にばらまいて呪文を唱えた。しばらくすると周囲の砂の粒が渦を巻いていき、スライムイーターの真下に流砂が出来上がった!
君はその生き物がゆっくりと下に沈んでいくのをただ見守った。そいつには抗うだけの力はなく、沈めば沈むほど引き込まれる速さも増していく。
最後のあがきで粘液が飛び散った後、奴の姿は完全になくなり、館の中には元のような静寂と明るさが戻った。
即席の流砂が閉じる。君は安堵のため息をついた。
しばらくの間、館の隅の暗がりを探る。扉の近くに金貨を4枚見つける。あちこちから数個の玉石も見つかった。
全て背負い袋にしまい、館を後にして通りを下る。
【変化点】
・金貨:37→41
・‐砂
・+玉石(3個)
【感想】
危険から身を隠したと思ったら罠にはまっていたというパターン。
例によって、下水道にはこいつの小型版がいます。こいつらが街のゴミ処理を一手に担っているのでしょうから、都市計画的に上手いこと配置したなと思います。それとも自然に発生したとか?
まさか地上でも肥喰らいが出現するとは。
こいつが清掃係として有効利用されているという事は、主人公は図らずもカーレの住人に迷惑をかけてしまったという事になりますね…LAWで操って追い払えば良かったか?
もしこいつが死体も食べるのだとしたら、生き骸の処分にも使えそうですね(もう生き骸の話はいいってば)。
by 伝説の勇者 (2017-01-14 21:23)
スライムイーターは原作の表紙も飾ったくらいなので、こうして見せ場(?)があるのはいいことです。単なる攻撃力では表せない、姿形に由来した手ごわさがありました。確かにあの貴人の死体の始末もできそうですね。もっとも、今回は主人公が退治してしまいましたが(笑)。
by teamtomtom (2017-01-28 16:28)