SSブログ

S1-3 1日目:魔法の呪文の書を受け取る [ソーサリー1:シャムタンティの丘]

他から少し後ろに引っ込んだ小屋が魔術師の長のものだ。象形文字と奇妙な記号で飾られ、戸口からはひどい臭いが漂ってくる。
彼は何日もかけて君の魔法の呪文の書を用意してくれていた。ここアナランドではなくシャムタンティの丘とその彼方において、君が使えるであろう呪文を星図から苦心して読み解いているのだ。
君が戸を持ち上げて中に入ると、長は寝不足の落ちくぼんだ目で君を見上げ、君の手に魔法の呪文の書を置いた。「これをどう使うか理解しておるか?」

「教えてください。」
「各々の呪文は三つの星の並びで編み出される。」長の解説が始まる。「例えば、ZAPはザラザシュトラ、アイギス、ピイニを並べることで作られる。だがそれは重要ではない。呪文を何と唱えるか、そしてそれが何をなすかが大事なのじゃ。ZAPを唱えれば、お前は稲妻を操れるようになる。HOTは火の球を、FOFはお前の周りに力場を作り出す。まだ続けるか?」

「どうぞそのまま。」
長がうなずく。「LAWはリリス、アイギス、ウェックスから形作られ、お前は知性の低い生き物の意志を操れるようになる。WALはその並びから分かるように、LAWとは違う星からなる全く別の呪文で、不可視の障壁を作り出す。」彼は革装丁の本を指で軽く叩きながら付け加えた。「あとの残りは本で見るがよい。」

「いいえ、もっと知りたいのです。」
君の言葉に、長は驚いたようだ。「さよう-、DOPは鍵に役立つ呪文、WOKは戦いで身を守る盾、DUMは相手を不器用にするじゃろう。」彼はぼんやりと耳をかいた。「幾つかの呪文はお前に肉体的な労力をしいるじゃろうが、それらは集中力やある種の道具なしでは働かなくなるというわけではない。このことを知るためには、お前は呪文の書を読まねばならんぞ。」


【変化点】
・+魔法の呪文の書

【感想】
今回の主人公はみな魔法が使えるようです(つまり純粋な戦士は選択不可)。しかも、魔法の呪文の書を携行して旅に出られます(あえて携行しない選択も可能ですが)。原作でも、アナランドと同じような魔法を使う魔法使いがカクハバードにいたので、もはや門外不出にする意味がないのかもしれません。
あと、このAndroid版「ソーサリー!」の魔法は、種類や使えるシーンや使い方が修正及び追加されています。例えば、ZAPの消費体力は4点ではなく3点になったり、触媒が必要な魔法は体力を消耗せずに使えたりします。
WS008281a.jpg
対抗呪文の概念や新たな呪文が追加!
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

伝説の勇者

気まぐれでファティマの庭園を覗いてみたら、そこのリンクから今更ながらここにたどり着きました。
これから少しずつ読んでいきたいと思います。

呪文の綴りが星の並びというのは面白い解釈ですね。
岩魔人を召喚する呪文が追加されているとは。ドラゴンの歯からドラゴンを召喚する呪文とかがあったら面白そうです。
正直、原作は48もの呪文がありながら、肝心なところで使いたい呪文が選択肢に無かったり(例:さらし台の男の選択肢に、最も役立つはずのTELが無い)、まるで役に立たない呪文があったり(特にPEP)と、豊富な呪文を持て余していた印象があったので、使えるシーンや使い方の追加・修正は嬉しいですね。
個人的には、原作では選択肢にあるかどうか以外に使い分けの意味を感じられなかったFOFとTELの差別化がされているのかどうかが気になったり。
by 伝説の勇者 (2016-02-05 23:47) 

teamtomtom

記念すべき2件目のコメント(以下略、笑)。前のブログはブラッドソードの雰囲気をそのまま残しておきたかったので、新たに別のブログで始めたというわけです。
PEPについては、第3部終了時点で火酒が入手できていないので、原作に引き続き今回も不遇となりそうな予感が…。もっとも、全ての選択肢を確認したわけではないですし、ましてや第4部でどうなるかは神のみぞ知るといったところ。いずれにせよ、新たな呪文や対抗呪文もあるので、物足りないと感じることは決してないでしょう!
by teamtomtom (2016-02-06 16:36) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。