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S1-6 1日目:カントパーニの門をくぐる [ソーサリー1:シャムタンティの丘]

居留地では、小規模の隊商がサイトマスター戦士団に武器、鎧、食料、衣服を供給している。君は軍曹とともに、パン種の入っていない平パンやチーズを商う露店へ向かった。
「1日分の食糧が金貨2枚だよ。」露店の主人が言った。
君の背負い袋の中にはまだまだ空きがある。「4日分もらおうか。」
君が金貨8枚を払うと、主人は背負い袋に注意深く食料を入れてくれた。
「食事は毎日摂るのだ。さもなくば、飢えに苦しむことになるぞ。」君のそばに立つ軍曹が言った。「たくさん食べるほど力がつくが、それは必ずしも必要ではない。」

ついに強固な門の下まで来た。それには封印が施されている。
軍曹は門の板に手を置いた。「門は時々現れる侵入者を防ぐために施錠されている。だが、お前には何の造作もないことだろう。この地の星のおかげで、DOPの呪文が使えるのだからな。」そう言うと、彼は後ろに引いた。
「DOP!」
君は呪文を唱えた。一つ、また一つ、門の錠の金具がきしみ始める。そして帆布の屋根に降り注ぐ雹のような騒音とともに、ちょうつがいがついに開いた。
「この門は最後の勇者が行方不明になって以来、開かれたことはなかった。」軍曹が言った。「お前が彼より幸運であらんことを。おそらく、お前は旅の途中で彼と会うだろう。」
「もし俺が彼に追いついたのなら、彼は遅過ぎるということだ。」
地平線上の何かを見つめながら、彼がうなずく。「彼は戻ってくると俺は信じている。だが、その姿は変わり果てているだろう。お前は彼と同じ運命をたどらぬようにな。」彼は君の肩を叩いた。

壁の陰の中に並んで足を踏み入れる。
「この先の道中は安全とは無縁なのだから、カーレへの旅の安全を祈っても仕方あるまい。」開いた門ごしに遠くを見つめながら軍曹はつぶやいた。
サイトマスターは驚異的な遠見の能力を持つ家系から選ばれる。彼はどのようにして見ることができるのだろう?
「前方に何が待ち受けているのか教えてくれないか。」
「この道はまずカントパーニへと続いている。隊商の居留地だが、ほとんどはごろつきや盗賊だ。太陽が真上に来る前にそこにたどり着くべきだ。そこからはクリスタタンティへ至る道が三本あるが、安全な道は一本もない。カクハバードは悪魔どもの住む恐ろしい土地なのだから。」
「カーレの向こうは?」
「そんなに遠くまでは見通せない。」軍曹は言った。「だが、あの罠の港街をひとたび通り抜ければバクランドだ。そこでは昼と夜が太陽以外の力によって支配されているという。そして、お前は常に見張られることになるだろう。」
出発の時間だ。君は彼に礼を言うと、門を通り抜けた。君の旅立ちを見守る人々の顔には、君の成功と無事を祈る気持ちがあふれている。
早朝の空気は身が引き締まるようにさわやかだ。日の出が山の斜面に穏やかで美しい陰影を生み出し、前方に待ち受ける邪悪を覆い隠していた。


【変化点】
・現在/最大体力:20/20→19/20(魔法)
・金貨:24→16枚(保存食)
・食料:0→4日分(保存食)

【感想】
ここでは、主人公の直前に選出されて旅立った男性の勇者の事が少し触れられています。第3部までプレイした限りでは、彼以外にも、これまでの勇者の一人(こちらは女性!)に出会ったという人物にある場所で会いました。やはり苦難の旅をしているようです。そして実は、このサイトマスターの軍曹とも○○することに!
呪文は以下の画面で3文字選ぶことで唱えられます。それにしても、「DOP」一発で開く門ってどうなん?カーレの北門はあんなに厳重なのに。バードマンに簡単に侵入されたことからも分かるように、アナランドの警備はザルのようです。
WS004970.JPG
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コメント 2

かずお

はじめまして。ブラッドソードの頃から読み続けていましたかずおと申します。当時ガラケーで見てましたのでコメント出来ませんでした。今回ここで…引越し三回されてますが…ソーサリーとは。呪文入力の画面ですか?これは電子書籍版ならではですね。今後も読み続けていきますので身体だけは壊さない様に。それでは!ハイ、ユー、ヤン
by かずお (2015-10-03 20:46) 

teamtomtom

記念すべき最初のコメント、どうもありがとうございます!まだこのブログの設定がよく分かっていなくて、開始間もない10月にコメントいただいたにもかかわらず、今頃になって気づいた次第です。失礼しました。(まさか承認が必要だったとは…。)
ブラッドソード関連を止めたわけではなく、今が旬のソーサリー(アプリ版)を優先させている状態です。引き続きお楽しみ頂けたら幸いです。
by teamtomtom (2016-01-27 23:00) 

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