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S1-7 1日目:シャムタンティの丘を進む [ソーサリー1:シャムタンティの丘]

道は荒れ果てた低木地の斜面をぬって曲がりくねっている。こんな辺境には人っ子一人住んでおらず、不気味な静けさを時おり破るのは、ただカラスの鳴き声だけだ。その声を聴く呪文もあるが、君はそれに必要な道具を持っていない。カラス達が飛び過ぎる時に空中で一瞬止まって君を監視しているかのように思え、不安な気持ちになる。まるで君が彼らの領域を侵しているかのようだ。

壁を発ってほぼ一時間後、空気が汚れてきた。シャムタンティの丘にはびこるバクランドの害毒が君の身体からエネルギーを奪い去っていくのを感じる。君は吐き気を催し、衰弱していった。
人々が君に警告したのはこのことだったのだ。ここに長く滞在するほど身体は慣れてくるだろう。だが今この時は十分気をつけなければならない。

カントパーニへの道は長くうねりながら伸びているため、丸一日を費やしてしまうだろう。そこで代わりに、道を外れてひざ丈の草原を抜け、北へ向かうことにする。
その行程は骨の折れる上り斜面で始まったが、数時間後には頂上から黄色い草原の見晴らしのいい景色を眺めることができた。北には粗雑な小屋からなる小さな村が見えるが、人影は見当たらない。左手には長大な壁がぼんやりと見え、その影が君の足元まで伸びている。
壁の上に目をやると、見慣れた人影が片手を挙げているのが見えた。もちろん彼には君が見える。そして、胸壁に立つ彼は君の進み具合も観察できるのだ。
さらに時間が経過した。風が君を前へといざないながら、丈の高い草の間を吹き抜けていく。だがその辺りの地面には、ネズミやもっと凶悪な生き物がいるかもしれない。川やその先の土手へと近道をした方が安全だろうか。

結局、川の土手がある北の方角を大まかに目指しながら頂上へ向かうことにする。土手でもう一度道に出れば、もっと早く進めるはずだ。
頂上を過ぎて丘の中腹を下りながら、君は遠くで何かが動いたのに気づく。川べりで何かが起きている。
その場に立ち止まって目を凝らす。人影は人間だろうか?だが、そよ風になびくシーツのように川べりを飛び跳ねるその動きは、人間にしては速過ぎる。
確信が得られるまで、君はもう少し待った。その生き物は空中に浮かんだり飛んだりしている。釣りでもしているのだろうか。十分無害な連中のように見えたが、念のため川には近づかないことにしよう。


【変化点】
・現在/最大体力:19/20→10/10(バクランドの汚染)

【感想】
カントパーニへ向かう道の途中で、別の道を選べるようになりました。原作では多くの人がカントパーニで色々と買い込むかと思いますが、今回は当然(?)、カントパーニに寄らない新ルートを選択します。攻略上のメリットは皆無ですが(買い物ができないという点ではむしろ不利)、世界背景にかかわるイベントが見られます。「ブラッドソード」のリプレイでもそうでしたが、今回も情報が多く得られるルートを優先していきたいと思います。
あと、大きな変更点として挙げられるのが、いきなりの体力半減!バクランドの危険を具現化しているようですが、もうこの時点で引き返したくなります。血とか吐いてるんじゃない?
WS008283a.jpg
この謎の人影(=エルヴィン)が遊んでいる川は、後でも出てきますが、シムソーサ川という名前がついています。
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