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S1-9 1日目:草原を引き返し、地の果ての海岸へ [ソーサリー1:シャムタンティの丘]

草原を前へ前へと進むほど、草の丈はどんどん高くなる。まるで、草の高さはそのままで地面だけが消え去ったかのようだ。
間もなく、垂れ下がった茎の上にもシャムタンティの壁が見えなくなり、さらに数歩後には前が全く見えなくなった。
君はついに、引き返す決心をした。だが周囲を見回しても、歩いてきた道は既に閉じている。これでは、どこに行くべきか分からない!
そこで最善の策として、丘の斜面を登って戻ることにした。次第に草が低くなり歩きやすくなる。数時間後、ついに君は大蛇の死骸のそばまで戻ってくることができた。

草の中を歩いて時間を無駄に費やしてしまった。次は違う道を行き、遅れを取り戻さなければならない。北に向かったのでは、先ほど不思議な生き物を見かけた川辺にまた行き着くことになる。そこで君は元の道へと戻ることにした。
さらに1時間かけて小山を登り、その頂上から小さな居留地へと続く道を見つける。あれがカントパーニに違いない。
この距離からでは、町の詳細は-ひどく貧しいことを除けば-判別できない。両側の野原は茶色の泥だらけで、囲いの中の動物は乾いたツタのようにやせこけてしなびている。サイトマスター戦士団がわざわざこの場所を守らないのも不思議ではない。ここには守るべきものなど何もないのだ。
軍曹による町の描写のせいか、もしくは単に君の本能がささやく予感なのかもしれないが、とにかく君は町を避けることにした。

およそ1マイルかそこら道を逸れ、雑木林を歩いて通り抜ける。高台のてっぺんからはシムソーサ川の向こう岸がよく見えた。川は危険な対岸からカントパーニを守る形で陸地を切り離している。そこには粗末な小屋が集まった別の村があり、ここからでも地面から突き出た鋭い杭が見える-首狩り族の典型的な光景だ。自分の首が大事なら最も避けるべき場所だろう。
東の方角には青い微かな光が見えた。海だ!海岸線の下には、幽霊が現れると噂されるダドゥーリーの洞窟がある。
カクハバード海の断崖は非常に興味をそそられる。君は今までアナランドを離れたことがなかったため、この伝説の地には強く引きつけられた。
言い伝えでは、最初の魔術師達はこの地の洞窟の岩のひび割れから生まれ、サラマンダーによって引きずり出されたそうだ。また、ここの地下道は月の動きに合わせて動くという。そして、その入り口を風が通り過ぎる時に奏でる歌を君が歌えば、それを聞いた者は誰でも君と恋に落ちると言われている。
もしその断片でも真実ならば、ダドゥーリーで勝ち取るものには一握りの金貨の価値はあるだろう。君は小さな丘を下り、断崖の端に近づいた。数百フィート下では、波が浜に寄せては砕けていく。今まで絶え間なく続いてきた光景だ。


【変化点】
・精霊:レイヨウ→カラス

【感想】
原作にもダドゥーリーという地名は出てきたと思いますが、今回のように冒険の舞台となることはなかったはずで、それだけでも大感激というもの。
ちなみに第1部と第2部は、原作と同様に、特定地点に移動することで昼夜が切り替わりますが、第3部は移動距離に応じて時間経過し、時刻が変化していきます。今回は、早朝にアナランドを発ったものの草原でかなり時間を浪費したため、現在は夕刻と考えるべきでしょう。
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