SSブログ

S3-8 10日目:シャドラックとの別れ [ソーサリー3:七匹の大蛇]

シャドラックが咳き込んで身震いする。
「友よ、」彼がつぶやく。「行かずに済めばよいのだが、わしはもう行かねばならん。輪を閉じるためにな。」彼は杖を手に立ち上がった。
「何をするつもりなんだ?」
「休息じゃよ。」それが心底ありがたいといった様子でため息をつく。「足を大地に踏ん張り、腕を枝として張り巡らし、地面に水がある限り日光を浴びるつもりじゃよ。これでさらばじゃ。」シーソーのように腕を広げて笑う。
急に酷く咳き込み始める。「もうあまり時間がなくてな。」
「さようなら。それと、ありがとう。」
シャドラックがうなずく。「お主とはまた会うじゃろう。思うに、わしらはすでに会ったことがあるんじゃ。」
洞穴の入り口で彼が手を振る。「その中に、お主に残していく物がある。では気をつけてな。イシュタラを行く時、お主が大蛇に襲われることはない。だが、元の時間に戻らねば奴らは倒せぬ。」
「どうすれば2つの場所を行き来できる?」
「灯台に行くといい。」彼が謎めいた答えを返す。「お主の時間でまだ残っているものがあれば、古代の光を少しは宿しておるやもしれん。少なくとも、ここの北に1つある。川のそばじゃ。」
腕を伸ばすと、彼は君の頭の両側に手を置いた。大いなる光が身体の中に流れ込んでくるのを感じる。それが終わると、彼は振り向いて草地を横切って歩み去った。
「待ってくれ!」
後ろから声を掛けるが、次の瞬間彼の姿はかき消え、草原に漂うもやの中に溶けていった。
彼の言葉を思い出す。この地は呪われてバラバラになった、と。彼は君を呼び寄せるために力を使ってくれたようだが、今再び離れ離れになったのだ。
洞穴の入り口に一人残される。
もう一度洞穴の中を覗き込むと、今度は壁のフックに奇妙な形の角が掛けられているのを見つけた。風変わりな形に曲がったそれには皮で装飾が施されている。この角笛は大変な希少品だ!
慎重に取り上げ、唇に持っていって一吹きする。澄んだ美しい音色が発せられると、その反響で空気が揺れ動いた。
贈り物のお礼をそっとつぶやく。

古道に戻り、岩を後にする。
北には、シャドラックが言っていた緑のツタに覆われた塔が垣間見える。西には、確かに以前にはなかった若い木がいつの間にか立っている。
太陽石の光が2度瞬き、それから消えた。


【変化点】
・現在/最大体力:13/19→19/19(祝福)
・+疾風の角笛

【手掛かり】
・7匹の大蛇の弱点:7匹の大蛇が君の旅を脅かしている。君の接近を大魔法使いに知らせようとしているのだ!だが奴らには皆弱点がある。もしそれを見つけられれば、奴らを倒せるだろう。

【感想】
原作同様、シャドラックは様々な情報を教えてくれる大変ありがたい存在です。今回の選択肢以外を選べば他にも有用な情報をまだまだ教えてくれますが、彼がこの世界にいられる時間には限りがあるため、全部を聞くことはできません。
例えば、蛇の指輪を見せた場合。

主人公「これが何か分かるだろうか?」
シャドラック「今まで目にしたことはなかったが、これは蛇の指輪じゃろう。古代世界には2つか3つしか存在しないがの。あるいは、お主には分からぬじゃろうが、唯一のものが2つの世界を行ったり来たりしているのやもしれん。」
主人公「何をしてくれるんだ?」
シャドラック「確か、呪文の触媒じゃったはず。どんな呪文なのかは知らぬが。お主も知っての通り、わしは魔法使いではないのでな。山の魔法使いを訪ねてみよ。ここから登って森を抜けるんじゃ。」

そんな彼の正体は、古代世界イシュタラの木の精霊のようです。S3-5で登場したあの木ですね。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。