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S3-33 12日目:バドゥーバク峰に向けて夜通し歩く [ソーサリー3:七匹の大蛇]

草地を横断し、古道に合流する。冷たい夜が更けていく。
道はきちんと舗装され、多くの旅人が通った跡や湯気を立てている家畜の糞が残っている。
誰かが荷物の包みを落としている。見ると、それは布で巻かれており、生臭い魚の臭いがぷんぷん漂っている!
そばを荷車が止まりもせずに通り過ぎていく。
君は包みを拾い上げた。魚は新鮮で数時間前に別の荷車から落ちたばかりに違いない。だがこんな場所のどこで新鮮な魚が手に入るのだろう?

舗装された道を歩き続ける。道は緩やかに曲がっていく。
やがて道は途切れた。かすかな光が東の方に差している。
東西を走る道はここで北に分岐している。東への道は山からの落石でほとんど埋もれている。

山腹へ登っていく道をたどり始める。
地平線の向こうから朝日が昇ってきた。バクランドに来てから3日目の夜明けだ。
夜通し起きていたため、体力が落ちてしまった。
東の方を眺めても、この地域を二分しているバドゥーバク峰よりも先は見えない。だが、峰の間を抜ける道がまだあるかもしれない。

今君がいる場所には奇妙なことが起こっている。おびただしい数の小石が、君を通り過ぎて坂を転がり落ちていくのだ。
君は小石の流れに手を差し入れた。石が君の手にぶつかるが、ほとんどはコリアンダーの種ほどの大きさもない。
君は小石を1つ2つ掴んでみたが、手にしたそれは小さ過ぎて呪文の役には立ちそうにない。
だが状況は変わりつつあった。間もなく、君の足の大きさほどもある石が山腹を転がり落ちてきた。ここに到達するまであと1,2分しかない。
それでも君は、石の激流からちょうどいい大きさの石を1つだけ掴み取ることができた。
そうこうしているうちに、もっと大量の石が暴風雨のような音を立てながら降ってきた。
「WAL!」
岩石の滝が壁に当たって、君に害を与えることなく跳ね返る。だが、今や前方の道は塞がれている。

魔法の壁にしっかり守られたまま、目を閉じて慈悲の神クーガに祈りを捧げる。
その時突然、地面が横に揺れた。君は岩石の激流となった斜面をただ転がり落ちるしかなかった。見えざる魔法の壁は、元いた上の方で消えてしまった。
君は手足を使って、今や垂直に切り立った斜面を登ろうとした。だがそれは動いており、後ろ側に反っている。
しばらく君はぶら下がっていたが、すぐに落下した…。

少しして君は固い地面に着地した。見上げると、畏怖の念を抱かせる光景がそこには広がっていた。
君の前に、途方もなく巨大なロックデーモンがぬっと立っているのだ!君は眠っているそいつの背中を歩いていたのだが、今やそいつは目を覚ましてしまった!


【変化点】
・現在/最大体力:13/19→9/19(徹夜)→6/19(魔法)→12/19(祈り)
・+生魚(2食分、ただし調理が必要)
・+玉石(1個)

【感想】
後の時代のバクランドと異なり、イシュタラは荷車とすれ違うほどには人口があるようです。
なお、落石やロックデーモンは旧世界のイベントです。例によって、灯台の光の周辺部は時の風で両方の時代を移ろっているので、うまくタイミングを見計らって移動しています。
今回は休んでいる間も惜しいので徹夜の強行軍となっていますが、おかげで体力がガタ落ち。せめて朝を迎える前に食事をしておけばよかった…。
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