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S3-40 12日目:司祭シャラを地下牢から救出し、スロフの信徒となる [ソーサリー3:七匹の大蛇]

暗闇で視界が覆われて何も見えなくなる。それでも確かに、手が届きそうなくらい近くに誰かの‐もしくは何かの‐息遣いが聞こえる。
鼻栓を鼻の穴に入れるや否や、ほっと安心してため息をつく。
目が慣れてきた。ゆっくりと詳細が見えてきた。君が立っているのは、寺院の基部の中に造り込まれた、明らかに牢獄の類の狭い地下室だ。奥の壁には、髭ぼうぼうのやせ細った半裸の男が鎖で繋がれている。
「信じられん、」彼はあえいだ。「人間じゃ!ああ、わしは人間を目にしておる!」
彼は君に向かって来ようとしたが、足首に巻き付けられた鎖によってすぐに引き戻された。
「あんたは誰だ?」君が尋ねる。
「わしの名は…、」彼が思い出そうと目を回す。「シャラ、そうシャラと申す!ここのスロフの司祭じゃ。」
男はまた君の方に向かって手探りした。目を大きく見開き、興奮のあまり口からよだれを垂らしている。
「誰があんたを鎖で繋いだんだ?」君が尋ねる。
「クラッタマンじゃ。あのくそったれどもめ!」彼が呪いの言葉を吐く。「奴らは寺院を略奪し、値打ちのある物は全て奪っていきおった!おまけに、わしをここに繋いでな!」
「SUS!」
星の光を身体の周りに並べると、なじみのある穏やかな声が君に語り掛けてきた。この地下には危険があるが、それは目には見えず、老人そのものが危険なわけでもない…。謎の伝言を告げると、声は消えていった。
その時、ネズミが地下牢の床を走り抜けた。老人はそれをさっと引っ掴み、2つにちぎって生のままむさぼり食べ始めた。
君がまじまじと見ていると、彼は半分を君に寄越してきた。
だが君は首を振ってそれを断り、古い錆びた鎖に剣を振り下ろしてあっという間に両断した。
男は大喜びで飛び出し、君に腕を回して抱き着いてきた!
「恩に着ますぞ、旅の方!自由になれるとは、ああ何と素晴らしい!」彼は階段を駆け上がって陽光の中に躍り出た。辺りを跳ね回っているのが聞こえる。
君は汚い地下牢を手早く探ったが、何も見つからなかった。もしここがかつて宝物庫だったとしても、男を繋いだ何者かによって、すっかり持ち去られてしまったに違いない。
目を上げると、老人が上げ蓋の縁に手を掛けているのが見えた。君を閉じ込めようとしているのか…?
「やめろ!」君が叫ぶ。
まごついた表情で彼が君を見つめる。「何をじゃ?」
彼は上げ蓋を閉じようとしていたのではなく、単にふらついて身体を起こそうとしていただけだったのだ。
君は階段を上って彼に合流した。

老人が寺院の外で足を組んで座りながら微笑む。「素晴らしい、」彼がささやく。「二度と日の目は拝めぬと思っておった。どうお礼をすればよいのやら。」
「礼ならいらない。」
シャラがうなずく。「お前さんこそ真の勇者じゃ。」彼が祝福を授けるしぐさをする。「スロフの恵みをそなたに。」彼の言葉と共に、身体が癒されるのを感じる。彼は本当に司祭だったのだ!
「スロフについて教えてくれ。」君が尋ねる。「正しい女神なのか?」
「至高の神ですぞ!」彼が答える。「スロフは大地そのものの女神じゃ。この地は呪われたと言われておるが、スロフなしではバラバラになったことじゃろう。」
「俺もスロフの信者になれるだろうか?」
「もちろん!」彼が答える。「わしが信者にして進ぜよう。」
彼は君の額に手のひらを置くと、ぶつぶつとつぶやき始めた。クーガの深い声が遠のいていく!代わりに、スロフの力とぬくもりが君の心に入ってくるのを感じる。
「それはそうと、この地には奇妙な塔があるが、」君が尋ねる。「あれは何なんだ?」
「とても古くてな、」彼がうなずく。「古代人によって建てられたんじゃ。何のためにかは知らぬが、塔はこの地を繋ぎとめていると聞いたことがある。」
「7匹の大蛇を知っているか?」君が尋ねる。
「連中の噂を聞いたことがある。」彼が答える。「恐るべき者共よ。」
「どこで見つけられる?」
男が肩をすくめる。「わしは何週間も地下牢に繋がれておったんじゃ、」彼が答える。「スロフにかけて、どうやってわしがそれを知ることができよう?」
司祭は微笑むとぴょんと立ち上がった。
「ではこれにて。わしは勤めに戻らねばならん。もうずいぶん長く休んでしまったからの。」
彼は寺院の中に入ると、瞑想のために腰を下ろした。
柱の一つが斜めに動いたように見えた-それとも君の錯覚だろうか?


【変化点】
・現在/最大体力:13/17→12/17(魔法)→15/17(スロフの祝福)
・信仰神:クーガ→スロフ

【感想】
さくっと改宗。原作では改宗はご法度ですし、S3-27でも土着の神を信用するなとのヒントがあったのですが、アプリ版のスロフ神は”さほど”問題はありません(全く問題がないわけではない)。
この寺院にはまだまだイベントが残されており、本堂に入ると原作同様に崩壊し、井戸の中では大量の宝石を発掘することができます。今回は日数縛りのため、やむなく割愛…。
ちなみにこの司祭、寺院が崩壊すると、『寺院がなくなった以上、自分はもう司祭ではない』と屁理屈をのたまい、『掴み草のワインや賭博を楽しみたい』と言い残して立ち去っていきます。
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