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S3-39 12日目:魔法の滑り台でクラッタバク平原に降り立つ [ソーサリー3:七匹の大蛇]

崖の縁から足を踏み出して、ブリアが教えてくれた裂け目へ身を投げ出す。君は山腹を滑り降り始めた。両側の岩肌にぶつかったり擦られたりしながら落ちていく。
目を閉じる。心臓が喉元までせり上がってくる。

死の降下は勢いを増していく。吹き付ける風が君の息を詰まらせる。
死ぬかもしれない。君は残り時間で何とか考えをまとめようとした。
もうすぐ谷底だ。鋭い岩が迫ってくる。

数回鼓動が打つ間に、君の降下は急に緩やかになった。山のふもとにふわりとたどり着く。
石の裂け目の底で立ち上がる。心臓はまだ早鐘のように打っている。生きているのが不思議なくらいだ。
ここの地面は固く岩だらけだが、丘のふもとを離れた所には、歩くのが極めて危険な湿原が広がっているのが見える。
だが君が知る範囲で、上に戻る方法はもうないのだ!
「dOC!」
飲み薬に呪文を掛けると、それは輝いて泡立ち始めた。
魔法の薬を飲む。爽快な気分だ!
旅を続けることにしよう。

平原を横切る。今の時刻は日差しが熱い。
地面の起伏が変わるたびに上り下りしながら前進する。午後は終わりに近づきつつある。
南の遠くの方に何かが見える。人工的なものだろうか、それとも岩が浸食されて偶発的にできた自然の産物だろうか?とはいえ、あれは低い石造建築のように見える。

もっと近くに行くまで、それがどんな構造をしているのか、それが何なのか、君にははっきりとは分からなかったが、それは石の土台の上に建つ廃墟だった。列柱は折れて崩壊している。
手の込んだ柱の彫刻から、それがかつてある種の寺院だったことがうかがえる。だがここは、カーレでズィーター卿を発見した寺院より百倍以上も荒れ果てている。

建物の裏手に回り込む。東側は正面よりもさらに傷んでいる。風が壁の穴を吹き抜けていく。
隅の方に、砂埃の中でほぼ四角形に見える痕跡に気づく。古い石の上にひざまずいて、注意深く指先で埃を払いのける。何かがここにはめ込まれている。
上げ蓋だ!
砂が平原を舞い飛び、君の目に入って一瞬前が見えなくなる。
君は年季の入った上げ蓋の取っ手を掴むと、力を込めて引っ張った。蝶番が軋み、悲鳴のような音を立てる。
上げ蓋が開いた。数段の階段と不快な臭いがあらわになる。そして、下では何か物音がして動いている…。
階下の暗闇を見下ろすと、2つの目が見返してきた。耳障りな息遣いが聞こえる。
「そこにいるのは誰だ?」君が問いかける。
返事はないが、鎖の金属音がする。君は伝説の剣を抜くと、暗い階下へと降りていった…。


【変化点】
・現在/最大体力:7/17→13/17(魔法)
・‐ブリムベリーの搾り汁(1回分)

【感想】
バドゥーバク峰を越える方法としては、今回の石の滑り台だけでなく、かつて橋が架かっていた断崖絶壁から身を投げたり、カリアンマ村の廃坑を抜けたりするルートがあります。どれも魅力的なルートなので、日数制限がなければ(しなければいいだけかも?)、全部行きたいくらいです。
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