SSブログ

S3-86 16日目:水の大蛇を討ち取る! [ソーサリー3:七匹の大蛇]

舟を漕いで湖上を進む。君の体重が戻り、舟にゆっくり着地する。夜気は酷寒で、息が唇で凍り付く。
漕ぐのは重労働だが、着実に前進している。水面は不思議なくらい穏やかだ。漕ぐのが楽になり、舟はぐんぐん進んでいく。程なく湖を渡り切れそうだ!
その時、左舷方向に微かなあぶくが立ち昇るのが見えた。
泡に近づくと、それは舟を取り巻き、そして真下に入った。船べりから見下ろす。何かが深みから昇ってくる…。
舟を方向転換させて泡から離れる。だが、逃れるだけの速さはなかった。ひょろ長い姿が、水面を突き抜けて出てくる。それは舟の片側でとぐろを巻き、水の滴る皮の翼を両側に広げた。
君はこの遭遇に半笑いを浮かべた。こいつが水の大蛇だ!
「SSS!」
蛇の指輪を掲げ、呪文を唱える。大蛇がのたうち回って叫ぶ。君の意思に自分が影響されていくのを感じて怒っているのだ!
「愚かな冒険者が!」そいつが金切り声を上げる。「お前を殺してやる!」
「マンパンにはどんな警備が敷かれているんだ?」
水の大蛇が渋々答える。「衛兵が4人、門を固めている。」
「他の大蛇はどこだ?」君が尋ねる。
「我らは別々に行くことにしたのだ。ある者はマンパンへ伝言するため、またある者はお前を待ち伏せて殺すためにな!」
大蛇がつばを吐きかける。「もうたくさんだ!」
呪文の効果が消えた。
今や、水の大蛇は水から出て、暗い空を背に巨体を宙に浮かせている。そいつが顎を大きく開く…。
君は投げつける物を求めて、背負い袋の中を覗き込んだ。
陽の大蛇の入った球を引っ張り出し、それを水の大蛇の開いた口に投げ入れる。
奴にはそれが何だか分からなかった。残忍な喜びで目を輝かせると、そいつはガラスの玉をバリバリとかみ砕いた。歯が閉じられる直前、陽の大蛇の炎の輝きが見える。
「貴様が食ったのは陽の大蛇だぞ!」この2匹の大蛇がつがいだとフェネストラが語ったことを思い出しながら、君が熱狂的に叫ぶ。
君の言葉で大蛇が両眼を大きく見開く。そいつが何かしゃべろうと口を開けると、炎が立ち昇った。奴の胃袋が、猛烈な熱を帯びて目に見えて脈打ち始める。
君は前に出て、そいつの胃袋を剣で切り裂いた。熱い炎が噴き出し、大蛇の血と湖水を蒸気に変える。
爆発を予期して君が後退する。
そしてついに、爆発が起きた。その威力と光は凄まじく、蒸発した水で巨大な雲が沸き上がった。
倒した-奴は内側から焼き尽くされたのだ!それに、陽の大蛇の弱点は水なのだから、もしかすると両方とも倒せたのではないか?


【感想】
原作同様、あぶくへのアプローチを間違えると、水の大蛇によって水中に引き込まれてゲームオーバーになってしまいます。
陽の大蛇の入った球の使い道は幾つかあるのですが、今回は水の大蛇にぶつけてみました。
WS008206a.jpg
WS009395.JPG
nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:ゲーム

nice! 0

コメント 2

伝説の勇者

蛇同士を共倒れにするとは、陽の蛇の使い道としてはかなり納得のいくものでした。水の蛇の倒し方としても、油をかけるよりも説得力ありましたし。
大蛇の中では地味な印象のある水の蛇ですが、水蒸気爆発とは、最も派手な最期を遂げた大蛇になりましたね。
by 伝説の勇者 (2018-12-08 21:50) 

teamtomtom

水の大蛇と陽の大蛇がつがいという新設定に加え、共倒れにする選択肢もあるのがアプリ版の凄いところです。ともすると弱点を突くだけの単調な作業になりがちな大蛇との対決が、これのお陰で一気に面白くなりました。あと、一部の大蛇とは再戦可能なところも。

by teamtomtom (2018-12-16 20:17) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。