S3-89 17日目：怪魚の群れを撃退、対岸に降り立つ [ソーサリー3：七匹の大蛇]
湖の岸辺に戻る。鳴子が銀色の鈴がロープからぶら下がり、日差しを受けて輝いている。
舟が浅瀬で上下に揺れている。
真珠の指輪から発せられていた露のような光が次第に弱くなり、そして消える。
小舟を浅瀬に押し出し、素早く岸から漕ぎ出る。
水上で小舟を漕ぐ。まだ冷たいが新鮮な風が少しそよいでいる。
漕ぎ続けていると、少し前方で水が泡立った。今度のものは避けられそうもない。水の中から、飛び魚の小さな群れが空中に躍り出て君に向かってきたのだ！
「HOT!」
星座を調べながら呪文を唱え、手のひらに火の玉を創り出す。それを魚群のど真ん中に放つ。火の玉が炸裂すると、群れの半分ぐらいは水上で塵と化した。だが残りは君の肌を噛み千切ろうと、なおも向かってくる。こいつらと戦わねばならない！
＜第1ラウンド＞
弧を描いて泳いでいた魚が、歯とヒレと水しぶきだらけの水中から一丸となって飛び出す！一番の大物を串刺しにしようと剣を突き出すが、奴らの歯が肌に食い込み、思わず身体を強張らせる。
＜第2ラウンド＞
水上では足がかりがないので、腕に持った剣以上の重さを威力に上乗せできない。それでも、恐るべき集団を剣で薙ぎ払う。それは水と戦うのに近かった。剣は群れを捉えたが、2,3匹の魚が水の中に落ちたのみだ。
魚が水中で激しく動き回っている。今や明らかに興奮状態にある。
＜第3ラウンド＞
深呼吸して水に飛び込む。魚は君に噛みつこうとしたが、どれも君には届かない。
＜第4ラウンド＞
立ち泳ぎしながら、飛び魚に渾身の一撃を振るう。群れの最期の一匹が水の中に消え、再び姿を見せることはなかった。全部死ぬか逃げるかしたのだ。どちらにせよ長居は無用だ。
この対戦はひどく疲れるものだった。安堵のため息をつき、キツネの精霊に祈りを捧げる。
近くの水面に浮いていた2,3匹の魚を回収する。これを料理できる火が手に入れば、うまい食事になるはずだ。
舟を漕いで水の上を進む。今日は晴れになりそうだ。また暑くなるだろう。
オールを引っ張って水の上をスイスイ進む。今まで一度も、あるいはずいぶん長い間だったか、漕いだことはなかった。君が育ったチャウベリーの野辺は小さい池が2つ3つあるばかりで、大きいものはなかったのだ。
それにしても、と君が想像する。大魔法使いと彼の軍隊から逃れようとゴブリン共が南を目指すなら、その火消しをできるものは何もないだろう。ただ冠を取り戻すことだけがそれを妨げられる。冠は獣のような連中を今までずっと抑え込んできたほどのものなのだから。
ひょっとするといつの日か、アナランドの全住民が船に乗り込んで、もっと平穏な陸地を目指して航海する日が来るかもしれない。
君は物思いにふけりながら、舟を漕いだ。
風が唸り声をあげながら、君の背負い袋や剣に触れていく。
湖の南端にたどり着いた。広々とした石造りの波止場が、2体の魔法使いの像の間に設けられている。像はまるで星座を直接掴み取ろうとするかのように、空に向かって手を伸ばしている。
舟を停泊させて岸に降り立つ。波止場からは高地ザメンへ向かう道が伸びている。
7匹の大蛇は全て倒した。今こそ上陸して高地ザメンを、そして王たちの冠を目指して進むのだ。
先に進む前に、波止場の両端にそびえ立つ魔法使いの像を眺める。左が男性、右が女性だ。二人とも片手を空に掲げている。星のパワーに手を伸ばし、それらをしっかりまとわせ、指先で星座を動かすのだ。
像には権力、パワー、自信が見て取れる。魔法は万物を増進させる力だと言われている。
おそらく、かつてはそうだったのだろう。だが今や、魔法は単に君の頼みの綱でしかないし、より多くの魔法が大魔法使いの手中になってしまえば、それは全世界の死を意味することになるのだ。
何かが像のつま先の間で輝く。
近寄ってみると、それは左の像の4番目と5番目の指の間に押し込まれた小さな青水晶だった。
だが、無駄にしていい時間はない。先を急ぐことにする。
【変化点】
・現在／最大体力：17/17→14/17（魔法）→9/17（戦闘）→14/17（祈り）
・＋生魚（2食分、ただし調理が必要）
【感想】
驚いたことに、主人公は途中から泳ぎながら戦っていたようです。水に弱い持ち物もあるので、荷物は舟の中に置いてきているようですが。
↑意外と強敵！
舟が浅瀬で上下に揺れている。
真珠の指輪から発せられていた露のような光が次第に弱くなり、そして消える。
小舟を浅瀬に押し出し、素早く岸から漕ぎ出る。
水上で小舟を漕ぐ。まだ冷たいが新鮮な風が少しそよいでいる。
漕ぎ続けていると、少し前方で水が泡立った。今度のものは避けられそうもない。水の中から、飛び魚の小さな群れが空中に躍り出て君に向かってきたのだ！
「HOT!」
星座を調べながら呪文を唱え、手のひらに火の玉を創り出す。それを魚群のど真ん中に放つ。火の玉が炸裂すると、群れの半分ぐらいは水上で塵と化した。だが残りは君の肌を噛み千切ろうと、なおも向かってくる。こいつらと戦わねばならない！
＜第1ラウンド＞
弧を描いて泳いでいた魚が、歯とヒレと水しぶきだらけの水中から一丸となって飛び出す！一番の大物を串刺しにしようと剣を突き出すが、奴らの歯が肌に食い込み、思わず身体を強張らせる。
＜第2ラウンド＞
水上では足がかりがないので、腕に持った剣以上の重さを威力に上乗せできない。それでも、恐るべき集団を剣で薙ぎ払う。それは水と戦うのに近かった。剣は群れを捉えたが、2,3匹の魚が水の中に落ちたのみだ。
魚が水中で激しく動き回っている。今や明らかに興奮状態にある。
＜第3ラウンド＞
深呼吸して水に飛び込む。魚は君に噛みつこうとしたが、どれも君には届かない。
＜第4ラウンド＞
立ち泳ぎしながら、飛び魚に渾身の一撃を振るう。群れの最期の一匹が水の中に消え、再び姿を見せることはなかった。全部死ぬか逃げるかしたのだ。どちらにせよ長居は無用だ。
この対戦はひどく疲れるものだった。安堵のため息をつき、キツネの精霊に祈りを捧げる。
近くの水面に浮いていた2,3匹の魚を回収する。これを料理できる火が手に入れば、うまい食事になるはずだ。
舟を漕いで水の上を進む。今日は晴れになりそうだ。また暑くなるだろう。
オールを引っ張って水の上をスイスイ進む。今まで一度も、あるいはずいぶん長い間だったか、漕いだことはなかった。君が育ったチャウベリーの野辺は小さい池が2つ3つあるばかりで、大きいものはなかったのだ。
それにしても、と君が想像する。大魔法使いと彼の軍隊から逃れようとゴブリン共が南を目指すなら、その火消しをできるものは何もないだろう。ただ冠を取り戻すことだけがそれを妨げられる。冠は獣のような連中を今までずっと抑え込んできたほどのものなのだから。
ひょっとするといつの日か、アナランドの全住民が船に乗り込んで、もっと平穏な陸地を目指して航海する日が来るかもしれない。
君は物思いにふけりながら、舟を漕いだ。
風が唸り声をあげながら、君の背負い袋や剣に触れていく。
湖の南端にたどり着いた。広々とした石造りの波止場が、2体の魔法使いの像の間に設けられている。像はまるで星座を直接掴み取ろうとするかのように、空に向かって手を伸ばしている。
舟を停泊させて岸に降り立つ。波止場からは高地ザメンへ向かう道が伸びている。
7匹の大蛇は全て倒した。今こそ上陸して高地ザメンを、そして王たちの冠を目指して進むのだ。
先に進む前に、波止場の両端にそびえ立つ魔法使いの像を眺める。左が男性、右が女性だ。二人とも片手を空に掲げている。星のパワーに手を伸ばし、それらをしっかりまとわせ、指先で星座を動かすのだ。
像には権力、パワー、自信が見て取れる。魔法は万物を増進させる力だと言われている。
おそらく、かつてはそうだったのだろう。だが今や、魔法は単に君の頼みの綱でしかないし、より多くの魔法が大魔法使いの手中になってしまえば、それは全世界の死を意味することになるのだ。
何かが像のつま先の間で輝く。
近寄ってみると、それは左の像の4番目と5番目の指の間に押し込まれた小さな青水晶だった。
だが、無駄にしていい時間はない。先を急ぐことにする。
【変化点】
・現在／最大体力：17/17→14/17（魔法）→9/17（戦闘）→14/17（祈り）
・＋生魚（2食分、ただし調理が必要）
【感想】
驚いたことに、主人公は途中から泳ぎながら戦っていたようです。水に弱い持ち物もあるので、荷物は舟の中に置いてきているようですが。
↑意外と強敵！
泳いでいる間は、能力にペナルティはあったんでしょうか。
ここでびしょ濡れで旅をするのは辛そうだと思いましたが、祈りを捧げた際に体も乾かしてもらえそうですね。
モンスター事典では、飛魚は食べると酷い味がする上に、激しい腹痛を数時間引き起こすと書かれていましたが、アプリ版ではその設定は無いんですね。
青水晶はちょっと気になりますね。
by 伝説の勇者 (2018-12-22 22:26)
飛魚は食用には向かない魚だったんですね、バラムツみたいな（これは美味らしいですが）。
青水晶は他の灯台にあるものと同じで、テレポートの力を宿しています。この場所にあることで攻略の幅が広がるのですが、今回は当然（？）省略しました。
by teamtomtom (2018-12-31 23:01)