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S4-34 20日目:歩哨のコウモリに通報される [ソーサリー4:王たちの冠]

翌朝、立ち上がって、陽光の下で辺りを見回す。少し前方に黒い塊が木にぶら下がっている。
その漆黒の塊は長く、少なくとも6フィートはある。微かに左右に揺れながら、木に引っ掛かっている。

近寄っていくと、塊から地面の杭へと鎖が伸びていることに気付く。それに、この塊はどこか毛むくじゃらでもある。
さらに近づくと、長い口先と大きなピンク色の口を見つけた。こいつは巨大コウモリだ!シャムタンティの丘にいた奴よりも遥かに大きい。
幸いにも、そいつは上下逆さまでぶら下がったまま、翼を畳んでまだ眠っている。この化け物の深いいびきが聞こえる。
地面とコウモリの足を繋ぐ鎖を目で追う。コウモリが木から飛び立つには十分だが、それ以上遠くには行けそうにない長さだ。
誰がこんな噴火口のど真ん中に巨大コウモリを置いたのだろう?
じりじりと後退する。化け物は少し身じろぎしたが、それ以上は何もなかった。
鎖につながれたコウモリはまだ目を覚ましていない。気付かれずにすり抜けられるかもしれない。

背負い袋をしっかり背負い、化け物の下を這って進んでいく。君が木の下を通り過ぎる時も、そいつは騒々しく眠っていた。
だが、化け物が鼻を鳴らして気を取られた君は、小枝を踏んで音を立ててしまった。
君は他の小枝に注意しながらも、お構いなしにそのまま進み続け、もうすぐ岩場という所までたどり着いた。
だが、時すでに遅く、被害は生じていた。皮の翼が羽ばたく音が背後から聞こえ、2つの鉤爪が君の背中を引っかいた。
地面にひっくり返り、苦痛で息を吐き出す。
コウモリが手の届かない高さまで上昇していく。まるで木よりも高く飛ぼうとしているかのようだ。

そのまま見送ると、そいつは一番高く飛んだところで口を大きく開いた。
音は発せられなかった。あるいは、少なくとも君には何も聞こえなかった。
だが、君が北の方角に目を向けると同時に、2つの黒い影がマンパン要塞の上空を離れるのが見えた。

君が見守る中、影が次第に大きくなる。間もなく、それが何かはっきりと分かった。
バードマンだ、君のいる場所をまっすぐ目指している。
対処する時間は2,3分しかない。


【変化点】
・現在/最大体力:10/17→12/17(睡眠)→10/17(巨大コウモリの攻撃)

【感想】
巨大コウモリをやり過ごしたり倒したりするのは比較的たやすいのですが、後で特別なイベントを起こすには、主人公の現在地を大魔法使いに知られている必要があるため、ここであえて通報される選択肢を選びました。せっかく第3部で七匹の大蛇を全て討ち取ったのですが、イベント優先のため、あえてね。
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