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S4-37 20日目:住民の幽霊から聖水をもらう [ソーサリー4:王たちの冠]

「どんな経緯で死んだんだ?」君が尋ねる。
「台地が裂けたんじゃ。全ての家が倒れ、炎に包まれた。この噴火口だけが残り、わしらはここに閉じ込められてしもうた。岩が押しつぶし、熱が焼き焦がしてきよった。」
君の周囲で嘆き悲しむ声が上がる。「まだ肌でそれを感じるの!」一人が叫ぶ。
「俺がしてやれることがあるかい?」
「死者をどうやって助けるというんじゃ?」
「火を消してくれ!」一人が叫ぶ。「あんたはアナランド人じゃないのか?」
一瞬君が凍り付く。
「…俺がアナランド人だ。」君が宣言する。
「偉大なるお方よ。」「予言されていたあの人が。」次々と声が返ってくる。「私達の救世主だわ。」「俺達の希望だ。」
「あんた達を助けるには遅すぎたよ。」君が言う。「もう死んでしまったのだから。」
「向こうの要塞の下には死の川が流れておってな。中には人々が囚われ、大魔法使いにすり潰されながら何とか生きながらえておる。」
あらゆる声が叫ぶ中、一斉に上がった声が喧騒を貫く。「呪文を破るんだ。彼を倒してくれ。そうすれば成仏できる。」
「どうやったら奴の元にたどり着ける?」
「奴は自分の塔に隠れておる、」声が答える。「わしらから、死から、死神からも身を隠してな。じゃが、奴の塔に入るにはある鍵が必要じゃ。」
噴火口から何かがせり上がってきて、君の足元に置かれた。拾い上げると、それは内側から光り輝く水の入った瓶だった。
「それを落とすでないぞ。」声がささやく。「それはカオス神自らが祝福されたものじゃ…。」
それを掲げて眺める。聖水だ。確かに力のある品だが、それでどうやって大魔法使いの塔の扉を開けるのだろう?
呪文が弱まってきた。頭のかつらを脱ぐと、彼らの言葉は再び意味のない音に戻った。
束の間、瓶を光にかざす。輝きの中に、冷酷なあの神の笑顔が見えたような気がしたが、やがて見えなくなった。
蒸気が噴き上がり、やがて近くの苔の上に露のように落ち着く。

噴火口から遠ざかるにつれ、空気が冷たくなっていく。


【変化点】
・+聖水

【手掛かり】
・聖水が塔への鍵だ:アルグバッド噴火口の幽霊が、聖水が塔への鍵になると教えてくれた。だが、そんなに単純なはずがない…。

【感想】
カオスは、S3-22で主人公に非情な選択を迫ってきた、いけ好かない神です。
ここで幽霊から聖水をもらった際、RESを唱えてから聖水を噴火口に注ぐこともできます。アプリ版でたまに出てくる鬼畜の所業がここにも[がく~(落胆した顔)]
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