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S4-70 22日目:正夢になった青銅の神殿 [ソーサリー4:王たちの冠]

トンネルを進んでいくと、すべすべした木の落とし戸にたどり着いた。それを開け、どこか知らない場所に出る。

今君がいるのは、青銅のドームの傍らだ。それは君が最初思ったようなテントではなく、むしろ完全な半球に近い。その表面は液体金属の光沢のように移ろいながら輝いている。
明るい色調と完璧に近い曲線を見つめながら、ドームの周りを巡る。これに近いものを造れそうな職人には、これまで一度もお目にかかったことがない。
半球の縁は地面にめり込んで見えない。実際には球が埋められている可能性もあるが、確かなことは分からない。見た限りでは、扉や開口部も見当たらない。
ドームに片手を置く。金属のような冷たさだ。手のひらの下に微かな振動を感じる。
「fAR!」
地面にあぐらをかいて座り水晶の球に手のひらを置く。身体の周囲に星を思い描いた形に集めると、全てが変わっていった…。

君の前に、剣を手にした自分がいる。剣は青銅のドームの表面に半ば埋め込まれている。
剣の刃に注意を移す。まるで油を塗ったばかりのように、何かでギラギラしている。
映像の中の君が一歩前に出て片手をドームに突き出すと、手はその金属の表面に飲み込まれた。

映像はそこで消えた。このドームは呪文を受け付けないのだろうか?
「RAZ!」
蜜蝋を少し使い、君の暗殺者の剣の刃に塗る。それから呪文を唱えると、刃がまばゆく輝き出し、金属はさらに硬くカミソリのように鋭利になった。
魔法で研ぎ澄まされた剣をドームに突っ込む。どういうわけか、刃の先端がドームの金属の表面に入り込んでいく。
魔法の武器をドームの中に深く押し込む。何の抵抗もなく、水が分かれるように剣がやすやすと入っていく。
もう少し押すと柄までめり込んだ。なおも押し続けると、指までドームに入ってしまう。何の感覚もないまま、青銅の表面が君の手を覆う。
固い決意で、そのままドームの表面に踏み込む。壁が溶けてなくなっていくが、何も感じられない。

君はドーム内部のガランとした空間に出た。
常識外れの奇妙な小部屋だ。君の剣の刃の輝きが消えていく。
中央には一体の骸骨が立ち、両手が天井に向かって掲げられている。その先から不思議な光が発せられている。
足を通じて、外で感じたのと同じ軽い振動が伝わってくる。ドームが歌っている。
ドーム内をぐるりと一周する。壁は滑らかで光輝いている。青銅というよりも黄金だ。町のすす汚れも、君がここに入ってきた痕跡もない。
その時、壁に美しい声が響き渡った。「アナランド人、」女性の声がささやく。「ついに安息の場所を見出したのですね。」


【変化点】
・-蜜蝋(1回分)

【感想】
この神殿にたどり着くには、今回のルートの他に、HOWの呪文を駆使して路地を何回か探索する方法もあります。そちらは、S4-65でヒントのあったブリアを探し出し、主人公と共に大魔法使いと対決するという、トゥルーエンドの攻略ルートの一部です(今回目指しているのは原作のハッピーエンド)。
S3-34で習得した逆呪文がここで役に立ってます。
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