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S4-89 23日目:ゴブリン共の悪だくみに加担 [ソーサリー4:王たちの冠]

「その瓶を見せてみろ。」君がため息をつく。
ゴブリンが2本の瓶を差し出す。「見ての通り、あの隊長はシチューを食べようとしているから、あれに毒を入れるつもりだ。俺は以前薬屋に使い走りをした時、これを盗んだんだ。でも使い方をほとんど知らなくてな。」
「俺達の鼻も、あんた達人間や獣人ほど利かないんだ。俺達だとあいつに見破られてしまったかもな。」
君は専門家ではないが、この要塞の奴隷の境遇で育ったゴブリンに比べれば、君の受けた訓練の方が間違いなく優れている。
瓶を嗅ぐと、片方はもう一方よりも遥かに臭いが強いことが分かった。シチューで臭いが誤魔化せるか疑問なほどだ。臭いに鈍感なゴブリンでは、この2つの違いは明らかに判別不可能だ。
もう片方は甘いナッツの香りで、特に即効性のある系統に属している。これなら誰にも気付かれずにすり抜けるだろう。
「それで、」ゴブリンが君を急かす。「どっちがいいんだ?」
君が臭いの強くない方を推すと、それはすぐにシチューに混ぜられた。
「残りの瓶はあんたが持っていってくれ。」ゴブリンが君に瓶を押し付ける。「それが俺達から見つからない方がいいからな。さあ、あいつの食事を用意してくるぞ。」
そう言うと、ゴブリンはシチューを手に角を曲がって消えた。
君も食堂へと戻る。

拳闘が開催されている、壁のそばの開けた場所へ向かう。
そこでは衛兵達が大きな輪になって立ち並び、素手で戦う二人を観戦している。力強いアッパーカットが入り、一方が床に倒れると、群衆が歓声を送る。
背の高い女が静かにするよう合図する。
「血濡れの傑作、ウルムリック!賞金を持っていきな。さあ、小休止したら次の戦いが始まるよ。さっさとエールを飲んで、賭け金を賭けとくれ。」
主催者にあいさつすると、彼女は君の背中をポンと叩いた。「あたしらみたいな下級兵と仲良くしてもらえるなら歓迎だよ!賭けるかい?それとも出場する?」
「観戦しているだけだ。」
「そうかい。」彼女は肩をすくめると、他の者からの賭けに応じようと背を向けた。
対戦が始まると、それは急所攻撃が多用された血なまぐさいものだった。最後に、獣人の女がくずおれ、歓声が上がる。
賭け金が精算されると、主催者は別の挑戦者を求めて辺りを見回した。
「どんなルールなんだ?」
「あんた、頭が弱いのかい?どちらかが倒れるまでどつくだけさ!さあ、賭けるか出場するかして、さもなきゃどいとくれ。」
主催者が出場者へ張り上げるしわがれ声を聞きながら、食堂の中央へと戻る。


【変化点】
・+毒薬

【感想】
賭けたり拳闘に出場したりして(女バードマンなどと対戦)、それなりに稼げますが、真っ当なエージェントなら、大魔法使いのお膝元まで来てさすがにそんなことはしないでしょう。
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