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S4-99 24日目:尊い犠牲を払い、脱出に成功 [ソーサリー4:王たちの冠]

ミニマイトを片手ですくい上げる。彼は君の指にきちんと納まっている。
奪われた翼の根元が、君の手のひらでピクピク動いてこすれる。
「恩に着る。」君が告げる。
「そんなふうに言わないでよ。」ミニマイトが恐怖をこらえながら返事する。「死ぬつもりはないさ。落ちる途中で何かを掴むんだ。鳥に掴まってもいいな。そんな感じにするから。」
慎重に狙いをつけ、君はミニマイトを壁の鉄格子目がけて投げた。彼が手足を腹に抱えて丸くなる。
君の狙いはあやまたず、ミニマイトはかすれていく悲鳴とともに消えていった。

君は本当の一人ぼっちになった。それと同時に、星の光のパワーが身体に戻ってきたのを感じる。
「ZIp!」
周囲に星を配列させると、指にはめた緑色の金属の指輪が光を放ち始めた。
突然、君は猛烈な速さで空中を駆け抜けた…。

君は扉の反対側に再び現れた。全てが不思議なほど静まり返っている。
鍵が床に落ちている。そして、君の暗殺者の剣が牢屋の扉に立て掛けられている。
喜び勇んで剣をさっと掴み、鍵も拾い上げる。また投獄されるような不愉快な目に遭った際は、きっと役に立つだろう。
さあ、階上に進むしか道はない。

次第に夜が明けていく中、グルグル曲がる階段を急ぐ。窓の外から、叫び声や鎧のぶつかる音がここまで流れてくる。
窓から顔を出して恐るべき光景を目の当たりにする。眼下の中庭は、戦の準備を終えた兵士でいっぱいだった。その隊列は既に道にあふれ出し、下の町の中にまで及んでいる。その中には、ミュータントや巨人、その他の醜悪な怪物がいる。
奴らは道中のあらゆるものをためらいなく殺戮するはずだ。街は炎を上げて燃え、城壁は破壊されるだろう。

唐突に、階段が石のアーチで終わる。重い木の扉がある。
扉を開けると、そこは本であふれた広い部屋だった。


【変化点】
・+牢屋の鍵:ミニマイトが投獄された内郭にある塔の牢の鍵

【感想】
羽根さえ千切られていなければ!でも、主人公には彼の死を悲しむ暇すらありません。
とはいえ、かたき討ちの機会はいずれやってきます。そして、この牢屋の鍵こそが、冠奪還の文字通りキーアイテムとなるのです。
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↑「君はジャンを手にかけた」「大魔法使いは君を欺いた」辛い状況が次々と突き付けられます。
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