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S4-100 24日目:大魔法使いの正体を知るも… [ソーサリー4:王たちの冠]

扉は広い図書室に通じていたが、そこは本が散乱してめちゃくちゃだった。
本棚からは本が落ちている。まるで取り壊されたかのようだ。紙が数ページほど床に散らばっている。
その上、大きな穴が塔の壁に開き、瓦礫が積み上がっている。ここで何が起きたのだろう?
本を見て回る。ほとんどは本棚から落っこちた状態だが、何冊かは深い鉤爪のようなもので薙ぎ払われている。
床の上に一冊の本が開いたままになり、ページがパタパタめくれている。題名は『完了の取り消し』だ。
その本を床から拾い上げ、ページをめくる。間違いの訂正や誤りの修正について述べられているが、他者の呪文に対抗したり打ち消したりすることについても触れられている。
見ると、暗闇の呪文が陽光の呪文で対抗できるとある。

それ以上読み進める前に、急に何かが壁の穴をくぐって部屋の中に入ってきた。
その姿は、ほぼ悪魔以外の何者でもなかった。山羊のような短い角を生やし、地獄を思わせる目つきをしている。
そしてその頭には、決して今目にすることになるとは考えもしなかったもの-王たちの冠-が鎮座している。
「お前は何者だ?」君が語気を強めて尋ねる。
「誰だと思う?」怪物が応じる。「大魔法使いは自分の魂の半分を寿命と交換した-貴様を殺せるよう、永らえるためにな。我は奴と取引した、その長命の存在ぞ。」
ほんの一瞬、一対の翼が現れ、そいつの背中を禍々しく飾り、やがて消えた。
「貴様は脱獄したようだが、」悪魔が告げる。「残念ながら遅過ぎたな。我の変身は完了した。古代世界の全てをもって我が空腹を満たすとしよう。」
両腕を開いて呪文を唱えようと試みる。しかし、悪魔が首を振る。「貴様はもう魔法を使えぬ。」
たちまち、星の光のパワーが君から抜けていく。
最後の望みを懸け、穴を背にした化け物に体当たりしようと突進する。
そいつは蹄のある両足を大きく広げると、君を招き入れた-炎、融けた灰、短く鋭い山羊の歯の抱擁の中へ。
君は悪魔と化した大魔法使いに貪り食われてしまった!


【変化点】
・死亡

【対抗呪文】
・FOG⇔SUN

【感想】
悪魔と化した大魔法使い。これこそまさに、原作での呼称『大魔王』がしっくりくる存在です。こうなると、もはやどうやってもかないません。剣を構えると剣を破壊され、精霊に祈ろうとすると精霊を失ってしまいます。
というわけで、記念すべき第4部の100話目で主人公は命を落としてしまいました…。
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↑大魔王「勝ったッ!第4部完!」
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