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S4-123 22日目:自分がSIXいる塔 [ソーサリー4:王たちの冠]

「何故お前は俺をだまそうとしたんだ?」
「どうしてだと思う?」ゴブリンが噛み付くように言う。「あんたが剣を振り回しながら部屋に入って来たから、俺は自分の身を守ろうとかつらを被ったんだ。あんたが実際に信じるとは思わなかったけどな…。」
君が距離を詰めると、奴は恐怖で縮こまった。
「俺は他の塔から逃げてきたんだ。」そいつが力なくかつらを取る。「こいつをどこで手に入れたかなんて聞かないでくれよ。」
ゴブリンを剣で刺そうと脅かしてやると、奴はひるんだ。呪文がなければ、こいつはいたって無力だ。
「殺さないでくれ。」奴が言う。「俺は何も知らないんだ。」最悪の事態を想像して、奴が立ちすくむ。
結局、そいつを見逃してやることに決める。
ゴブリンが平伏して君に感謝する。「あんたは優しい冒険者だ、」彼が言う。「あの噂は全部嘘だったんだな。あんたにお礼できるものは何もないんだが…、このかつらはいるかい?」
ゴブリンがかつらを脱いで君に寄越す。酷い臭いだ。
君がそれを拒否すると、奴は頭に戻した。「多分、その方がいいんだろう。俺はこいつがだんだんなじんできたし。」
部屋を探っても何も見つからない。ここは見事に空っぽだ。「ネズミなら時々見かけたけどな、」ゴブリンが言い添える。「でも他には何もない。」
それには何も答えず、取るに足らないゴブリンをその場に残して立ち去る。

別の道を急ぐ。想像よりも空中高く渡されている。夜の空気が冷たい。

君が塔に入ると、壁に等間隔に位置する全く同じ外見の扉から、5つの人影が同時に入ってきた。
その姿はどれも君自身と瓜二つだ。
戸口の安全な所から様子を伺うと、他の何人かは君と同じ動作をしたが、一人は足早に部屋を駆け抜け、別の一人は片手を上げて挨拶してきた。
そいつに挨拶を返す。別の一人は向かいの扉から出ていき、別の二人は部屋の真ん中に進み出た。
「KIN!」
頭上の天体に手を伸ばし、呪文を創り出しながら鏡を掲げると、鏡がキラキラと輝き始めた。
だが、それ以上何も起こらず、次の瞬間には部屋にいた人物は皆姿を消していた。
対抗呪文だろうか?つまり、自己複製の呪文は鏡像の呪文によって打ち消されるのだ。

塔はすっかり空っぽになった。4つの幻影の扉は消え去り、君が入ってきた扉とその反対側の扉だけが残された。ここには他に何もない。


【対抗呪文】
・SIX⇔KIN

【感想】
マンパン内はやり直しが自由にできないので、SIXの塔で自分と戦う選択肢もあり得るのかは確認していません。6つ巴の戦いはややこしそう。
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