SSブログ

S1-17 1日目:蜜蜂の巣を駆除 [ソーサリー1:シャムタンティの丘]

感謝の言葉をつぶやき続ける老人を地上に残し、高い木の枝の間を登る。蜂の巣はまるで熟したフルーツのように最も高い枝にぶら下がり、その周りでは蜂の大群がブンブン音を立てて飛び回っている。
「BIG!」
十分なバランスを確保すると、君は呪文を唱えた。あっという間に身長が3倍に伸びる。
蜂は怒り狂って君を取り囲んだが、蜂が刺しても君にはほとんど何も感じられなかった。君は手を伸ばすと、リンゴのように巣をもぎり取った。
地上に降りて巣を割ると、たっぷり蜂蜜を含んだ蜂の巣とひと塊の蜜蝋を取り出せた。蜂の巣は1食分になる。そして、蜜蝋はボールのように丸めて持っていくことにする。
「なんとまあ。」老人がつぶやいた。「エルヴィンに追われた時にお前さんがいてくれたなら、奴らに見せつけてやれたものを。」
呪文の効き目が切れると、君は元の大きさに戻った。日が沈みかけている。もう行かなくては。
「おお!」唐突に彼が叫んだ。「謎かけを聴きたくはないか?わしはエルヴィンから聴いたんじゃが。」
君が身振りで示すと、彼はこんな詩をうたってくれた。

 そいつはそこに見えれど、彼にはお前が見えはせぬ
 棘もつ獣は箱の中なれど、左にはそいつがおりはせぬ
 鍵の守護がそいつのさだめ
 幸運奪われし魔女を捕らうため

聴き終えた後、彼におじぎをして礼を言う。それから前方の道へと注意を向ける。
高台を行くルートの方が君には安全に思えた。谷では上からの観察は容易だが、道に迷うのもまた容易だ。だが丘であればどちらでも好きな方へ行くことができる。もちろん、夜になれば坂の上で冷気にさらされることになるが、そのくらいは問題ではない。なぜなら、この旅は決してたやすい運命にはないからだ。
君が坂を上り始めると、老人のぶつぶつ言う声はすぐに遠ざかった。
道はくねくねしながら丘を上り、森の中へと入っていった。午後の木もれ日がきらきらと君の目を欺く。君を見つめる奇形の動物か何かを何度も目に捉えるものの、そのどれもが妙な角度で枝や葉を見ただけのことだった。
1時間ほど歩くとやや空腹を感じ始めた。だが食料は節約した方が賢明かもしれない。

ペースを保ちながら、曲がりくねった道に沿って丘の斜面を上り続ける。やがて地平線で太陽が瞬き、そして沈んだ。空気がひんやりしてきて、見通しもきかなくなる。
だが、すぐに満月が昇り、行く手を照らしてくれるようになった。それは同時に、君の姿が丸見えになるにもまた十分な明るさだ。


【変化点】
・現在/最大体力:7/10→5/10(魔法)
・+蜜蝋(2回分)
・食料:3→4日分(蜂の巣)

【感想】
ここでは食料として蜂の巣を入手しましたが、この先通常の保存食以外にも、魚や肉(火を通して調理する必要あり)、フルーツなども登場します。
WS008285.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ゲーム

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。