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S2-14 8日目:図書室で一人相撲 [ソーサリー2:罠の港街カーレ]

階段まで戻り、先ほどとは反対側の扉を開ける。
ここは真っ暗な図書室だ。部屋の奥に、君を見つめてくる1対の目がある。
「そこにいるのは誰だ?」君が呼びかける。部屋の向こう側にいるそいつから返事はない。実のところ、そいつは音を全く立てておらず、瞬きすらしていない。
凝視してくる目を真っ直ぐ見返しながら、大胆に前進する。君が近づいても、相手の目は瞬きどころかピクリとも動かない。
立ち止まって睨めっこする。苦痛を伴う行為だったが、数分が経過しても君は瞬きしなかった。

やがて目がヒリヒリと痛くなってきた。それでも相手の目に反応はない。
やがて、君はその理由を理解した。その目は大きな肖像画のものだった。それは向かいの壁に掛けられ、天井の隙間から差し込む微かな日光を除けば、暗闇の中にあったのだ。
描かれているのは高慢で厳格な顔つきの男性だ。だらしない革の鎧を身に着け、片方の腕には蛇の模様を縫い付けている。
絵は壁全体を覆っている。モデルとなった男の2倍の大きさはあるに違いない。
絵の中の男を観察しようと、君は少し後ずさった。男に関する際立った点はその目だ。冷たく残酷で、狡猾さと生き抜こうとする意志でギラギラしている。もし自分に好都合ならば、平気で君に害をなすような男の目だ。
その他の点としては、彼は片手を剣の柄に置き、もう一方の手で短剣を操り、背筋を伸ばして堂々と立っている。彼に関する全てから、権力と威圧感がにじみ出ている。
絵はこの館で暮らしていた男のものとみて間違いない。そして、別の誰かに対してあまりに大きな影響力を及ぼしたため、ここに隠れ住めなくなったのだろう。
君が動くと、絵の中の目もそれに合わせて動くような気がする。
壁から額縁の角を持ち上げて背後をのぞいてみる。だが暗過ぎて、例え何かが隠されていたとしても見えそうもない。
両手を広げて額縁を掴み、持ち上げて掛け金を外す。これなら持てそうだ-、君がそう思ったのも束の間、絵の本当の重さがのしかかってくると、君は後ろへとよろめいていった…。
後ろ向きに足踏みしながら、バランスを保とうと試みる。絵が今にも倒れそうに迫ってくる。もしここで向きを変えられたなら、壁に絵を寄り掛けられるだろう…。
君は握り直してバランスを取るため、踏み止まろうとした。だが、額縁はあまりに重かった。君は自分の足の上に絵を落としてしまった!苦痛の叫びを上げる。絵はぐらつき、やがて傾くと、壁にもう一度寄り掛かった。
絵が掛かっていた場所を眺める。だが、そこには何も興味を引くものはなかった。ただ黒い輪郭があるだけだ。
絵から注意をそらす。この部屋には他に何もない

部屋から出る。2階にはこれ以上探索すべきものはない。今回はごく普通のままの階段を下りて1階の広間へと戻る。


【変化点】
・現在/最大体力:16/20→13/20(絵を持ち上げる)→10/20(絵を取り落とす)

【感想】
ここはさしずめディオの図書室。恐ろしい(?)罠で体力が大幅に削られました。
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伝説の勇者

無人の館の探検で、最も危険だったのが、ただの絵画だというのは、ある意味リアルかも。
こういう時こそ、PEPが役立ちそうな気がするのに、使わせてもらえない…
by 伝説の勇者 (2016-05-28 22:05) 

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