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S2-15 8日目:書斎の暖炉の奥に秘密の通路を発見 [ソーサリー2:罠の港街カーレ]

扉を押し開いて、分厚い絨毯の敷かれた鏡板張りの広い部屋に入る。ここは書斎の類だ。
扉の縁の下からこぼれる光の源はすぐに分かった。部屋の一方の壁を占める巨大な暖炉で、パチパチと火が燃え盛っているのだ。
部屋を調べて回る。家具は豪華で、ゴブリンの骨の模様で彫刻や色付けがなされている。だが、金目の物‐装飾品や宝石‐は見当たらない。家主の気配もない。誰が住んでいたのであれ、その人物はすでに引っ越したか、もしくはもっとあり得そうなのは、この場所は完膚なきまでに略奪され尽くしたのだろう。
扉が閉まったままなので、汗ばむほど暑いのではないかと予想していたが、館にある他の部屋と同様、ここの空気もひんやりと冷たい。
手を温めようと火に近づくが、そこから熱が全く発せられていないと気づく。火は燃料なしで燃えている。暖炉はイノシシを丸ごと調理できるほど大きいが、薪、灰、石炭といったものが全く見当たらない。それにもかかわらず、炎は人の背丈と同じくらい高く伸び、光輝いている。
炎の根元をじっくりと眺めた結果、そこではまったく何も燃えていないことが分かる。火柱が生命を得て暖炉の上に指を広げているのだ。
あまりに眩しいので、炎の向こう側はよく見えない。だが、暖炉からは少し距離があるように見える。
君は決心を固めると、頭を屈めて暖炉の中へ踏み込んだ。
炎が君を包み込み、パチパチと音を立てて君の耳にささやきかける。まるで蛇の巣穴に立っているかのようだ。
だが、熱は感じなかった。肌に水ぶくれができることもなければ、服が燃えることもない。悪魔のような炎の真っ只中に立ち、その影響をまったく感じないのだ!
今いる場所から、思ったよりもっと奥に暖炉が伸びているのがうかがえる。トンネルだろうか?それとも、今にもその口を閉じようとしている罠の中にいるのだろうか?
ゆっくりと暖炉を横切り、火の中を通って、炎に隠されていた低い石造りのアルコーブに入る。壁は固い石の厚板でできている。ここには財宝もなければ秘密の扉もない。
向かいの壁に奇妙な痕がある。小さい穴から外側に向かう、引っかき傷のような長い溝だ。
石壁の溝に指を走らせる。正面扉の鍵穴で見かけた溝とそっくりだ。それらはのみで彫られたというよりは、短剣の先で浅くぞんざいに刻まれたもののようだが、中心の小さな穴はもっと明瞭な形がある。
その穴に指を入れてみる。ボタンは見つからない。研磨されたように滑らかだ。まるで石造建築物に設けられた抜け穴のように見える。
その穴にぴったりはまるものを荷物から探す。
君は歩行杖を取り出し、その先端を穴の中に差し込んだ。カチッという音がして、それは完璧にはまった。
しばらくの間は何も起こらなかったが、しばらくすると、とてもゆっくりと石が動き始めた。君の左手に通路が口を開く。
秘密の通路をのぞき込む。向こうは暗闇で何も判別できない。これが何なのか確かめるためには、中に入るしかないだろう。


【感想】
ディオの館の幻の広間と地下室…、ちょっと苦しいか。
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