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S2-16 8日目:クーガの祭壇で第7貴人の銀バッジを入手 [ソーサリー2:罠の港街カーレ]

狭い入口から中に滑り込むと、少しだけ広い空間が広がっていた。壁は冷たい石で、窓はない。それでも部屋は暗くなかった。一隅には小さな祭壇があり、その上には淡く寒々しい色の火が灯った2本のロウソクで照らし出されて、小さな偶像が立っていたのだ。
この場所には死と腐敗の臭いがする。祭壇は血で染まった薄手の帯状の布で覆われている。この館の他のものとは違い、祭壇は質素で粗末な作りだ。でこぼこの石と木の厚板で急ごしらえしたのだろう。
その上の肥った神の像も、粗い粘土を型に入れて作られたものだ。土着の神の類だろう。像の足元に「クーガ」という名が見える。像の頭の上には短い銘文が刻まれ、顔には4つの赤い点が描かれている。
突然の恐怖に襲われ、後ろをちらりと見やる。秘密の扉が動き出して、ここに閉じ込められはしないだろうか?
銘文は子供が書いたかのような殴り書きだ。読みながら、目を細めずにはいられない。
「我が両目を取り戻し給え」
君はその場でガタガタと震え始めた。
像の顔の点は、指先で塗られたもののように見える。もしかすると、この神を礼拝する作法を表しているのかもしれない。だが、何をすればいいのか、またどんな順序で成せばいいのかが、どこにも説明されていない。ただ場所のみ‐左右の目、額にある第3の目、口‐が示されている。
細長い布は包帯で、それぞれが両腕を広げた長さほどあり、親指と同じくらい太い。どの包帯にも2箇所ずつ、指2、3本ほど離れて血痕がある。30本もしくは40本の包帯が、まるで吹き流しのように祭壇から垂れ下がっている。
血の付いた包帯の山に素早く目を走らせる。何かが光っている。包帯をかき分けると、銀のバッジがあった。これはカーレの第7貴人のバッジだ!純銀製なので、おそらく価値があるだろう。君はそれを注意深く荷物に加えた。
この不愉快な場所に、これ以上見るべきものは何もない。君は部屋を抜け出して暖炉の外に出ると、廊下に戻った。
たった今出てきた小部屋と比べれば、暗くがらんとした廊下は居心地良く感じる。だが、そんなに長く留まるつもりもない。ここにこれ以上いても発見はないだろう。

今やここは幽霊屋敷だ。君は足早に扉から前庭の陽光の中へと出た。家の外では太陽がまぶしく輝いている。
扉のそばには泉があり、まだ水が湧いている。一すくいして深く飲み干す。爽快な気分だ。


【変化点】
・現在/最大体力:10/20→13/20(泉)
・+カーレの第7貴人の銀バッジ

【手掛かり】
・クーガの3つの目:クーガの儀式には彼の3つの目がかかわっている。左目、右目、そして額にある第3の目だ。

【感想】
ここはブラッドソード第1巻で出てくる青の塔の祭壇の間みたいなものでしょうか。あそこも血染めの皮があったり近くに石棺があったりで、この上なく不気味な場所でした。
後で判明しますが、この館に住んでいた貴人が襲撃を受けて盲目となった際に、この秘密の部屋に逃げ込んでしばらく潜伏していたようです。包帯の血は目の周りに巻いて手当てしたためで、殴り書きは自身の信仰する神への祈願だと思われます。
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