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S2-17 8日目:密猟者集団と焚き火を囲んで意気投合 [ソーサリー2:罠の港街カーレ]

家の裏手に回り込む小道を行く。だが、裏口はただ板張りだけがされており、きっちり閉じられている。新たな道は見つけられそうにない。
所々崩れた低い石壁があり、その向こうには畑の中を抜けていく道がある。塀をよじ登ってその道をたどることにする。

広い牧草地に出た。左手には岩でできた断崖が続き、道に影を落としている。この崖の上に、カーレの街の大部分が巨大なヒキガエルのようにうずくまっているのだ。畑そのものは低地にある。

下カーレの居住地の裏手を離れ、道は続く。誰もカーレを去ることはできないので、できる限りのことをしようと、人々は壁の中のこの場所で農業を営んでいるのだ。
30分か1時間ほど歩いた後、広い道に出くわした。近くの畑からブーブー言う声が聞える。まるで誰かが残酷に痛めつけられているかのようだ。
見ると、右手の泥の中で6頭の豚が地面を掘り返している。ちょうどその向こうには、何者かの集団がたき火を囲んで寄り集まっている。そこからは、よだれの出そうな匂いが漂ってくる。
カーレは君が分からないような生き物で満ちているようだ。彼らの半分は何かの生き物で、もう半分は別な何かだ。だが、座って話し込んでいる奇妙な生き物達の様子からは、彼らには自分達の違いが目に入っていないように思われる。
一人が君に気づき、大きなかぎづめのある手で合図してきた。君は塀を乗り越えて彼らに近づいた。2、3歩も進むと、肉の焼ける匂いがして、焼き串に刺されて火の上で回されている大きな豚が見えてきた。
君に気づいて手を振った生き物が近づいてくる。そいつはかぎのように曲がった歯でニヤリと笑うと、頭を君の方に傾げてあいさつした。
「やあ、」魔法を使うべきか迷ったものの、君はそのまま呼びかけた。「いい匂いだな。」
「ああ、」そいつがうなずく。「一番噛みごたえのある奴を選んだからな。」君に座るよう合図する。彼らの気前の良さがなぜだか分かった。奴らは密猟者なのだ。
君も火を囲んで加わることにする。彼らはもぞもぞと動いて君のために場所を空けてくれた。
「豚を分けてくれないか?」君が尋ねる。
彼らが笑う。「俺達のじゃない。それに肉はたっぷりあるんだ。自分で取りな!」
君は火に近づくと、豚の足をぐいと引き抜いてがつがつとむさぼった。肉は汁気たっぷりでこってりとしている。ここしばらくで最高の食事だ。君が感謝を述べると、彼らは関心なさそうに肩をすくめた。
「カーレには初めて来たんだ。」豚の足にかぶりつきながら、君は居並ぶ密猟者達に言った。「この街について何か教えてくれないか?」
彼らは互いの顔を見合わせると、君の問いに大笑いした。
「カーレは大都市だ。」ようやく一人が答える。「皆が皆、力で互いを押しのけ合う。」そいつは豚から足を引きちぎると、肉を引き裂いてみせた。「もしできるなら、あんたはどれにも近寄らない方がいいぜ。」
「ここに長く留まるつもりはない。俺は北門を目指しているんだ。道を見つけるのを手伝ってくれないか?」
密猟者のリーダーが興味深そうに君を見る。「街から出てバクランドに行くのか?何だってそんな所に?」
「使命の途中なんだ。」このごろつきどもはあまりにみすぼらしく、大魔法使いに雇われてはいないだろうと君は確信していた。
リーダーはうなずき、君の答えを受け入れた。「北門は閉ざされている。門を開ける呪文はカーレの上位の貴人達しか知らん。あんたが知らねばならんのは4行だ。」
その時、畑の向こうで一人の女性が歌を歌い始めた。密猟者達は笑みを交わすと、互いの背中をバンバンと叩いた。「シリシが来た。彼女に話すといい。」


【変化点】
・現在/最大体力:13/20→14/20(肉)
・精霊:ゴリラ→類人猿

【手掛かり】
・4人の貴人が呪文を知っている:カーレの貴人のうち、4人が北門の呪文を1行ずつ与えられている。できることなら、彼らを見つけてその秘密を学ぶのだ。

【感想】
いわゆる原始肉。
北門が呪文で閉じられていることは、原作では牢屋の老人が教えてくれますが、Android版の今回のルートではここで初めて知ることになりました。別のルートならまた違ってくるでしょう。
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↑謎の英文。
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