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S2-18 8日目:予言者シリシのお告げ [ソーサリー2:罠の港街カーレ]

「シリシとは誰だ?」
「シリシは俺達の宝さ。」一人が言う。「彼女は俺達がやるべきことを教えてくれるんだ。あんたにも分かるよ。」
彼女がこちらにやって来た。密猟者達と互いの頬にキスをして挨拶している。君は彼女が何かを布にくるんで大事そうに運んでいるのに気づいた。
君のそばの男が彼女に座るよう合図する。「こいつは俺達の客人だ。」
「ごきげんよう。」シリシが言う。「何かお手伝いしようかえ?」
「どうやって?」
彼女が笑う。「この人達はお前さんに言わなかったとみえるね。」そう言いながら、彼女は正座して地面の上に布を置いた。包みをゆっくりと開くと、水晶の玉が露わになった。
「あんたは占い師なのか?」
「彼女は全てを見るのさ。」密猟者の一人が大声で言う。
「例えば、どの畑がほったらかしにされるか、とかをな。」別の者が腹の底から笑いながら言った。
「俺の運命を占ってもらいたい。」男達が喝采を送る中、君は彼女の正面に座った。
彼女が手のひらを差し出す。「銀製のものであたしの手のひらに十字を切りな。」
君は人気のない館で見つけた貴人のバッジを取り出して、彼女の手のひらに置いた。
突然彼女が目を見開いた。それが何なのか理解したのだ。彼女は探るような目つきで君を見ている。その表情はやがて困惑へと変わった。「どうやってこれを手に入れなすった?」彼女がささやく。「あんたは貴人なのかい?」
「見つけたんだ。」
彼女は長い間君の目を見つめていたが、やがてうなずいた。「まあ、よいわ。これは銀でできているから使えるだろ。」指を閉じて、そしてうなずく「まずまずだね。」
彼女は手のひらを水晶の玉に置くと、もぐもぐと唱え始めた。それは君が今まで唱えてきたような予言の呪文とは違うようだ。
1分が経ち、シリシが瞬きをした。「長い旅が見えるよ。遠くの国へ。危険と興奮がそこにはある。」
「他には何が?」
密猟者達が指を上げて静かにするよう促す。目を閉じたまま、シリシが続ける。「もっと見えるよ。短剣と魚に用心するのじゃ。大いなる悲しみの場所へと続く白い石畳の道が見える。お前を裏切るであろう盲目の男も。」
彼女は地面の草の上に置いた手のひらを持ち上げて微笑んだ。誰かが彼女に焼いた豚の肉を手渡した。
「あんたの運命を俺に占わせてくれ。」君が言うと、彼女の占いに続き、全員また静かになった。「あんたはいつも他人のことを占う。自分のことに興味があるはずだ。」
彼女は食べるのを止めて君を見つめた。密猟者達が興奮してざわつく。これは珍しい挑戦だ。
「おぬしが?」彼女が詰問する。「お前さんに占いの何が分かるというんじゃ?」
「俺は魔法使いでね。」
薄く黒い眉を吊り上げて、彼女が控え目に驚く。「あんたがかい?」
君が水晶の玉に手を伸ばす。彼女は君から目を離さずにそれを君の手の中に置くと、挑むように君の前に腰を下ろした。「それなら、この哀れな老いぼれシリシの何が見えるか教えてもらおうか。」挑戦的に目を光らせながら彼女が言う。


【変化点】
・-銀バッジ

【感想】
実は彼女はニセ予言者です。別の選択肢では、密猟者に対しても主人公と同じ内容のお告げをしていました。
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伝説の勇者

「手のひらに十字を切る」って、そのまんま手のひらに十字を描くのかと思ったら、単に支払うって事なんですね。
ニセ占い師…スーパーブラックオニキスの大僧正ルカのように、正解とは逆の事を言うタイプかと思ったら(「盲目の男が裏切る」というのは最後の開門呪文を教えてくれる乞食の事っぽく聞こえますし)、他の者にも同じ事を言うのなら違うという事ですね。
by 伝説の勇者 (2016-05-28 22:28) 

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