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S2-19 8日目:お返しにシリシを占い、乱闘騒ぎに [ソーサリー2:罠の港街カーレ]

君は少し時間をかけて気持ちを落ちつけた。水晶の重みが手のひらに心地いい。
「fAR!」
水晶の玉に両手を置きながら呪文を唱える。精神が澄みわたり、ある光景が浮かび上がる。だがそれは、シリシではなく君自身のものだ。

君は天井の低い石造りの神殿の中にいる。カーレの街のどこかだ。長い白ローブの男が君のすぐ手の届くところにいる。
「これまで一度も尋ねられたことのない問いに対する答えは?」男が君に話し掛けている。
君の口がそれに答えようと開くのが見える…。

その光景を維持しようと、できる限り精神を集中させる。やがて、それが消え去りかけた時、君の手に何かが触れた。別の存在が君に加わる…。

「シリシ。」君がささやく。その光景の中で、君は白ローブの男がその言葉に打ち負かされて頭を垂れるのを見た…。

光景は消えた。自分の運命を聞きたそうにシリシが熱心に君を見ている。密猟者達も熱中してにじり寄る。
「あんたの未来が見える…。」君は語り始めた。「あんたは友人をなくすだろう。」君が言うと、彼女の笑顔が少し消えた。
「それで全部かい?」いらいらした様子で彼女が尋ねる。
「あんたがある秘密を打ち明けるのが見える。」君が続けると、彼女は君の言葉に呆然となった。明らかに君が本物の能力者だと信じているのだ。
重苦しい決断が彼女の顔をよぎったように見えた。彼女は君をちらりと見て決心を固めると、もう一度うなずいてから密猟者達に向き直った。「皆の者、静まるのじゃ。」厳かに彼女が言う。「この旅のお人は正しい。皆に一つ告げねばならんようじゃ。」
君が見守る中、彼女が悲しげに続ける。「あたしゃ予言者なんかじゃない。それがあたしの秘密だよ。」
彼らは自分達の耳が信じられなかったに違いない。一人は彼女の告白を否定し、もう一人はもっと最初から分かるように教えてくれと主張した。かつて賭けで大損したと思われる3人目の男はひどく怒り狂ったため、他の何人かに引き戻された。
そして数分のうちに、集団全体が全力で殴り合いながら泥の中で転げまわる事態となった。
これはやっかいな争いだ。君はぬかるみに踏み入って、お互いを火の中に投げ込ませないため、彼らを引き離そうとした。だが、彼らを引き離すためにできることは何もなかった。
しばらくすると、誰かが君の手から水晶の玉を取り上げ、別な者の頭に打ち付けて割ってしまった。
君は折り重なった身体の下から這い出ると、安全な道へと急いで戻った。

向こうにちょうど見える壁の方へ戻る道を下り続ける。何棟かの建物が右手に見えてくる。静かで誰の姿も見えない。
扉が開いた大きな家に差しかかる。中から香の芳香が漂ってくる。
立ち止まって中をのぞいてみるが、暗くてよく分からない。広くて明かりのない場所のようだ。
何かを唱える低い声が外まで聞こえてくる。女性の声だ。


【変化点】
・精霊:類人猿→ゴリラ

【手掛かり】
・質問の答えは…:未来の光景の中で、君はこれまで一度も尋ねられたことのない問いに対する答えを見た。それは「シリシ」。

【感想】
この場面では、自分は所持していないものの、身近に水晶の玉があったため「fAR」の呪文を唱えることができました。今後も似たようなシチュエーションが出てきます。
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