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S3-13 10日目:新たに灯台を発見するも、毒薬で死にかける [ソーサリー3:七匹の大蛇]

暗闇の中、道をたどって歩き続ける。
平原は広大で空虚だ。南には地割れが口を開けている。北に向かって、石だらけの緩い上り道が伸びている。
途中で道を外れ、灯台の光で荒野から姿を変えた原っぱを歩く。月が昇り、星も多くなってきた。
やがて、石でできた塔の基部に着く。月光が扉の輪郭を照らし出す。
扉を試してみるが、鍵がかかっている。だが少なくとも、前の塔とは違い、こちらには扉がある。
「DOP!」
天上の星を探り、呪文を形作る。すると、扉の内側でカチッという音がして、扉はすぐに両側に開いた。
星がどんどん増えてきた。

扉を抜けてひんやりした塔の中に入る。最後に誰かが足跡を残してからどれだけの年月が経ったのだろう?
洞穴のように広くて深い空間に立つ。頭上は闇の中で、屋根があるのか分からない。君の足音が虚ろに響く。空気には新鮮味がない。おそらく何世紀もこのままだったのだろう、部屋の空気は薄く気分が悪くなる。
淀んだ空気を胸一杯に吸い込むと、何か甘ったるい匂いがした。少ししてから、それが墓地や納骨堂の臭いに近いことに思い当たる。だが腐敗臭というわけではない。
部屋の隅を調べるが、ほぼ真っ暗闇の中では何も判別できない。塔に窓はないが、いずれにせよ外も暗いのだ。
「SUN!」
星を順番に身体の回りにまとわせていくと、太陽石が魔法の白い光を放ち始めた!暖かい光が部屋を満たす。
宝石の光の中で周囲を見回すと、石組みを登っていく影のような奇妙な形が目に入った。それは光から後退していく。闇ツタだ。階段と天井を分厚いマットのように覆っている。闇ツタは暗い場所にしか育たない、ツル状の植物だ。幸いなことに、過剰に食べ過ぎなければ害にはならない。ここに立ち込めている匂いは、この植物が放つ芳香だったのだ。
すぐには階段に向かわず、部屋の隅々を明かりで照らして調べる。興味を引く物はなさそうに思えてきた時、君は古い背負い袋らしき物につまずいた。
袋を開けると、驚いたことに垂れ蓋の内側にアナランドのなめし業者の焼き印を見つけた。中を漁ると、栓をされた3本の瓶を見つけた。
紫色の液体の瓶を持ち上げて振ってみる。液体の色は薄いが、微かに輝いている。これはもちろん、君にも分かる。ブリムベリーだ!素晴らしい発見だ。
茶色の瓶にはどろっとした得体の知れない油が入っている。栓を抜くと、木の香りが鼻をつく。これはカーレでも手に入れた木の皮のエッセンスだ。味見しなかったのは幸いだった!紫の瓶のそばにしまうことにする。
薄い黄色の液体はすっぱそうな見た目だ。瓶には蛇の印が描かれている。
栓を開けて、優雅に振ってから舐めてみる。
次の瞬間、喉が絞めつけられ、瞳が乾いてきた。これは毒だ!
吐こうとするが、舌がピンと伸びたまま麻痺してしまい、口を開けられない。最後の力を振り絞って精神を統一し、目を閉じて慈悲の神に祈る。
すぐに平穏さで身体が満たされる。クーガが君の身体を浄化してくれたのだ。ほっと溜息をつく。
黄色の瓶も荷物に加える。慎重に扱えば、どこかで役に立つかもしれない。
毒のせいで息もつかせぬほどパニックに陥った記憶はなおも残ったが、発見物に満足して背負い袋を閉じる。


【変化点】
・現在/最大体力:18/19→17/19(魔法)
・+ブリムベリーの搾り汁
・+木の皮のエッセンス
・+毒薬

【感想】
この袋はおそらく先行した別の勇者が置いていったものでしょう。第2部でヴァンゴーンを倒してすでに毒薬を入手している場合は、ここには毒薬は出てこない模様。
ところで、基本的には灯台の光が当たった場所は古代世界、当たっていない場所は旧世界となりますが、光が重複して当たった場所は旧世界となります。また、灯台の光の境界は常に揺らいでいるため、その辺りに移動する際は、主人公のアイコンをドラッグしたタイミングによっては旧世界になったり古代世界になったりします。例えば、ここの冒頭の灯台に入る直前の文章は旧世界の夜のもので非常にシンプルですが、古代世界の夜では以下のように長文でした。

道に沿って歩き続ける。歩くにつれ、道の舗装が滑らかで良くなる。まるでまぶたのない目のように、月がゆっくりと空を渡っていく。
広い草原を歩く。片側はさらさら音を立てて流れる河で、もう片方は暖かい夜に包まれている。どこか近くから、歌ったり飲み食いする音が聞こえてくる。近くに村があるに違いない。
浮かれ騒ぐ音がどこから来ているのか確かめようと立ち止まる。だが、草原を吹き抜ける風のせいでよく分からない。空では夜鳴き鳥が鳴いている。
河の水音に耳を澄ます。バドゥーバク峰の東のどこかには、あの名高いスナッタの森がある。いかにも大蛇が隠れそうな場所ではないか?
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伝説の勇者

灯台の光の有無で世界が変わり、しかも光が揺れる…何だかややこしそうですね。
光が揺れるという設定にしたのは、同じ場所の両方の世界を調べる際に、いちいち灯台まで戻って光を操作しなくても済むようにするためでしょうけど、同じ場所に居座ってる間に世界の交代に巻き込まれたりしそうですね。
by 伝説の勇者 (2017-11-23 22:16) 

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