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S3-27 11日目:ウールーの店でバクランド旅行記を買う [ソーサリー3:七匹の大蛇]

薄暗がりに慣れるのに少し時間を要したが、目が慣れてくると、そこが貴重品や魔法の道具や装備の宝庫だと分かった。君の反応を見てウールーがにんまりする。
「それで旅の方、何が好みかな?武器?魔法?それとも、工芸品?特別な人への旅のお土産になるようなお宝とか?ここには何でもあるよ。」
そんなに持ち合わせがない君は、どこから見ようか迷った。

本や巻き物の棚を眺める。くるくる巻かれた巻き物と重い革装丁の本に興味を惹かれる。
巻き物には『日記:バクランドの秘密』と書名がされている。君がそれを興味深く眺めていると、ウールーが後ろにやって来た。
「それはブラックエルフの学者フィズラムの書でね、」彼が声を掛けてくる。「彼は偉大な思想家だった。」
「これには何が書かれてるんだ?」君が尋ねる。
「フィズラムのバクランド大旅行にはこの辺りの谷や山などが書かれとる。わしらの同族がバドゥーバクを旅して集めた知識の集大成、といった感じかの。」
「彼にどんな出来事が?」
「実に感動する話だよ。彼が飢えて、さらに姿の見えないスナッタキャットに襲われてひどく傷ついていた時に、ある女魔術師に出会った。彼女はフィズラムを引き入れ、そこで友情が芽生えた。だがたったの2日で、彼は再びそこを出て旅立った。」
ウールーが指を立てた。「巻き物はほんの金貨2枚だよ。」彼が告げる。
「それで、彼は何故そこを去ったんだ?」
「そこまでは書かれてないねえ。」ウールーが答える。「多分フィズラムには大いなる任務があったから、そこに留まって知識を授けてくれるようフェネストラが望んだにもかかわらず、立ち去ったんじゃないかな。」
「それから彼に何が起こった?」君が尋ねる。
「最後に?」ウールーが答える。「彼は老齢で亡くなったよ、全ての賢人と同じように。」
値段は小銭程度で、中には役に立つ情報があるかもしれない。君が金貨2枚を支払うと、ウールーは恭しくお辞儀をして君に巻き物を手渡した。
すぐに巻き物を開いて眺める。ほとんどは小さくて判読しがたい筆跡で書かれている。
「それを書いた時、彼は酷く具合が悪かったんだ。」ウールーが弁解するように言う。「他の箇所はもっと読みやすいから。」
巻き物を彼に手渡す。「これを読んでくれ。」
ウールーが肩をすくめる。「いいとも。でも条件が一つある。わしが読んで聞かせたら、この巻き物はわしがもらう。」彼が笑う。「また売るためにな。分かってもらえるかな?」
君が巻き物を手渡すと、ウールーはそれを読もうと水晶玉を目に近づけた。
「ええと、」彼がつぶやく。「ほら、わしが言ったように、彼は女魔術師について語っておる。フィズラムは二人の人物に出会った。一人目は偉大なる『シャム』で、彼女はただのノームに変装して山岳地帯を旅している。二人目はスナッタの森に住む素敵なフェネストラだ。フィズラムは森で何日も道に迷ったが、彼女に会ってからはそれを決して後悔しなかったようだ。」
「なるほど。それで他には?」君が先を促す。
「ええと…。」ウールーが爪を文字の行に沿って走らせる。「平原にある環状の石柱群がかつて強大なパワーを宿していたことや、以前住んでいた村人が使っていたというバドゥーバク峰を抜ける失われたトンネルの伝説について彼は言及しているな。土着の神々はどれも信用するなとも言っている。」ウールーが巻き物をクルクルと巻く。「これで全部だ。」
「それに金貨2枚の価値なんてないぞ。」君が彼に文句を言う。
ウールーが申し訳なさそうに肩をすくめる。「知識を買ったのなら、それはもう元には戻らないよ。多分他に気に入ったものを見つけられるだろうから、それを値引きしてあげよう。」


【変化点】
・金貨:77→75枚(巻き物)

【手掛かり】
・スナッタキャットは目に見えない!:スナッタの森のスナッタキャットは瞼を閉じると姿が見えなくなる。
・魔女フェネストラ:スナッタの森で魔女フェネストラを見つけなければならない。
・シャム:シャムの本当の名は丘のディンタインタ。彼女はたいていノームに変装して旅している。

【感想】
ウールーの店は、いわゆるアンティークショップのような雰囲気に近そうです。当時、原作の挿絵を見てワクワクしたのをよく覚えています。
フィズラムとの経緯を後で実際にフェネストラに聞くこともできます。でも確か、返事は素っ気なかったような…。
主人公は巻き物の内容が足りないと文句をつけていますが、実際にはヒントが結構盛りだくさんです。
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