SSブログ

S4-4 17日目:洞窟の亡骸、吊り橋の異変 [ソーサリー4:王たちの冠]

北の端に位置する洞窟に向かう。入り口に、やや古い蹄の跡がいくつかある。中は深そうだが、いたって無人のように見える。どんな獣がこの足跡を付けたにせよ、そいつは別の道を行ったか、最も奥に隠れているかのどちらかだろう。
洞窟の入り口に歩み寄る。だが、すぐに君は立ち止った。入り口のすぐ内側の岩に座った人影が目に入ったのだ!
陰に隠れているが、裸の人間のような姿をしている。君の方に向けられた背中には、長いたてがみが垂れ下がっている。君はその人影が振り向かないうちに忍び寄っている格好になった。
「そこにいるのは誰だ?」君が声を掛ける。だが、その人影には何の反応もない。
手を伸ばしてそいつの肩に手を置く。すると、その身体はぐらつき、岩から床へと倒れ込んでしまった!
その人物を見下ろす。胴体は人間の女性だが、脚は毛深く蹄がある。顔は人間とヤギの合いの子で、2本の短い角が額から生えている。
そして、彼女は明らかに死んでいる。埋葬することを除けば、してやれることは何もない。
注意を広い洞窟の中に向ける。特に変わったところはない。
外に出ることにする。

道まで戻ってきた。太陽はほぼ沈み、空は深いピンク色だ。もうすぐ暗くなりそうだ。
「HOT!」
星に目をやりながら、魔法を創り上げる。君の手のひらに火の玉が渦巻く。
今出てきた洞窟に火球を打ち込む。耳障りな爆発音がして、煙が漂い出る。
さあ、旅を続ける頃合いだ。

洞窟を後にする。階段は広くなり、深い渓谷の縁に沿って続く道へと変わっている。少し向こうには渓谷に突き出た岩があり、その上に2本の棒が両側に立ち、狭くてかなり古い木の橋が結わえられている。
橋は少なくとも百年は昔のものに違いない。崖の下でよく見えないものの、深く埋め込まれた梁で支えられている。まだしっかりしているように見える。
目を上げて渓谷の向こう側を眺める。こちら側より高い山がそそり立っている。頂上付近の割れ目が細い道に交わり、山頂には大きな鳥の巣らしきものが見える。
こちら側の道の先には、先ほど洞窟の外で見かけたものによく似た蹄の跡が見える。蹄の列は橋を避けて通り過ぎている。
もし橋が安全なら、要塞への近道になるだろう。

細い木の橋のたもとまで進む。かなりの長さだ。少なくとも、カーレのジャバジ河の2倍くらいはある。だが、踏板は無傷のままで揺れも少ないし、旅の中で出くわした奇妙な橋の番人ヴァンカスの気配もない。
支え綱をグイっと引っ張る。橋が垂れ下がっている分だけそれなりの遊びがあるが、緩くはない。向こう側にしっかりと繋がれているに違いない。
次に、踏板を足で強く踏み付ける。堅さが伝わってくる。ロープと同じくらい信用できそうだ。だが、他の全ての板がそうであるかは分からない。
できるだけのことは試した。

指の関節が白くなるほどロープを握り締めながら、橋の上をゆっくりとした歩調で進む。ロープがピンと張るにつれ、踏み出した時の下への動きも大きくなり、前に進むのに大変な勇気が必要になる。
立ち止まってロープの端から下を見る。
すぐに後悔する羽目になった。スナッタの森を横断する橋ほど高くはないが、あれは擦り減った2本の綱で吊られていたわけでなかった。こちらの方がどう考えても不安だ。
君の体重でロープがきしんでうなる。左手のロープを強く引っ張る。ピンと張りつめている。
ここに立ち尽くすのは最悪の選択だが、渡り切ろうとするなら勇気を奮い起こさねばならない。

1枚ずつ床板を踏みしめて進み続ける。
その時、何の前触れもなく、左手のロープがほつれてプツンと千切れた!板が前後左右に激しく揺れる。
右手のロープはまだ持ちこたえている‐今のところは、だが。


【変化点】
・現在/最大体力:14/17→11/17(魔法)

【感想】
火葬代わりに火の玉を打ち込む主人公。一見非情に見えますが、後になってこれが正解だったと判明します。
次に洞窟群に別れを告げ、吊り橋に挑みます。なお、これはコレタスの橋ではありません。絶妙に細工されていたのか、渡る前に試した時は問題なかったのに、いざ渡り始めてから崩壊の危機。まあ、ゲームあるあるですね。
Screenshot_20190519-135302b.jpg
nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:ゲーム

nice! 0

コメント 2

伝説の勇者

POPの次はHOTを投げ込む事になるとは。
震え病のウィルスもこれで焼き払われるんでしょうか。
壊れそうな長い吊り橋を渡るのに役立つ呪文は無いのかと思いましたが、ソーサリーの呪文の中には意外に無いんですよね。ZENで浮遊しながら渡るというのも考えましたが、さすがに長距離は持たないでしょうし。
by 伝説の勇者 (2019-06-16 21:54) 

teamtomtom

この洞窟群ではPOPもHOTも連射が可能ですが、汚物は消毒だ~!という名言を参考に(笑)、ここではHOTを選択しました。
橋の落下を乗り切れば、谷底からまた上がってこれます。それにしても、こうも都合よくロープが切れるとは、おそらく罠が仕掛けられていたのでしょうね。
by teamtomtom (2019-07-08 21:58) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。