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S4-8 18日目:指導者シフーリと面会 [ソーサリー4:王たちの冠]

村に入ると、君の案内役達は無口になった。よく手入れされた小屋も2つ3つあるが、フーフボーンの多くが岩壁の穴に住んでいるのは明らかだ。
外から見た感じでは、洞窟は清潔で広い様子だ。山腹全体は穴だらけになっているに違いない。
驚くほどたくさんのフーフボーン達が出てきて、口を開けて君を見つめている。ゆったりした衣服をまとった、一人の年かさのフーフボーンが洞窟から進み出た。
君の案内役の一人が両腕をまっすぐ広げる。「シフーリ、」彼女が言う。「シフーリ、お客を連れて参りました。」
シフーリは案内役と同じように、君に向かって両腕を伸ばした。「ようこそ、」彼女が告げる。「我々が客をもてなすことはあまりないんだよ。」
君も同じ身振りをすると、シフーリはそれに満足した。「我らの習慣に敬意を払うとは見上げたもんだ。」
「俺はあんた方の村人の一人を洞窟で見つけたんだ。」死んだフーフボーンの少女を発見したことを順序立てて語る。
「やっぱりそうかい。それはシヒンブリだよ。可哀そうな子。彼女は酷い病を患ってしまって、村に迷惑を掛けるくらいならと、夜の間に抜け出したんだ。死に場所を求めて斜面を下っていく彼女を歩哨が見ている。」
「どんな病に?」君が尋ねる。
「震え病といってね、執念深い幽霊のように山々にはびこり、我らの種族を苦しめる病さ。」彼女は山羊のような霞んだ瞳で君を見上げた。「彼女の亡骸をどうした?」
「火葬した。」君が告げる。
「それは賢明だった、」シフーリが答える。「震え病は感染力が凄まじいから。」
彼女が君の案内役の方を見た。「このご仁はどこから来なさった?」
「アナランドからと。」案内役が答える。「使命の最中だと言っています。」
「そうなのかい?」シフーリが尋ねる。
「ああ。」
彼女の眼が大きく開かれる。「旅の目的は言わずともよいが、これだけは知りたいね。それは大魔法使いを苦しめるのかい?」
「大いに。」
「お見事!」彼女が答える。「でも、マンパンでは注意おし。あそこは混沌とした残酷な場所だよ。大魔法使いはあそこを完全に支配しているけど、いつも押さえつけているわけじゃないから、些細な犯罪や厄介ごとは見逃されている。でもお客人、あんたは別さ。奴にはザメン中にスパイがいるんだ。そちらが向かってきていることは先刻承知だろう。」
「俺は奴の大蛇どもを始末した。」
「そうなのかい?それなら上手くいくかもしれないね。」
「村に入ってもいいだろうか?」
フーフボーンの指導者が駈歩で後ろに下がり、頭をひょいとかがめる。「食べて休んで、ゆっくりしてお行き。その気があるなら、交易にも応じるよ。」

村の中心部に入る。見物していたフーフボーン達は、ある者は洞窟に、またある者は火の回りに集まるなど、自分の集団に戻っていき、次第に散らばっていった。


【感想】
原作でも登場した、フーフボーンの女長老シフーリとの会話。ここと、この後の会話で彼女に良い印象を持ってもらいつつ、失礼のないように振る舞えば、別れ際に樫の木の槍をタダで譲ってもらえます。
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