SSブログ

S4-104 21日目:マカリティックをやり過ごし、光まぶしい廊下を進む [ソーサリー4:王たちの冠]

マカリティックを迂回しようと、君は化け物とスローダンスを踊るように部屋を回った。
じりじりと扉に近づくと、奴は扉から離れた。
そのまま扉に向かい、あと少しで取っ手に手が届きそうになった時、化け物がのしのしと向かってきた。あの臭い息が臭ってくるほど近い。
君は化け物に飛び掛かると、そいつの背中に剣を突き刺した。暗殺者の剣が深く埋め込まれ、脂ぎった体内に留まる。
そいつはよろめいたが、倒れはしなかった。奴の鼻が君の耳の辺りまで伸びてくる。
化け物の身体から剣を引き抜こうとするものの、粘液だらけの肥満体の割にそいつが素早く動く。
化け物があまりに近くに来たため、悪臭が途方もなく強まる。
奴の鼻が君の耳を見つけると、そのささやき声はまるで笑い声のようになった。
飛びすさろうとするものの、奴の鼻から出たガスの雲が君を追いかける。それでも、君の魔法の力場を抜けることはなかった。
その隙に扉を引っ張って開けて、後ろ手に閉じる。
安堵のため息をつき、キツネの精霊に祈りを捧げる。

長細い廊下を進む。やがて曲がり、その先が少し視界から外れる。
天井には相変わらずガラスがはめられているが、粘液や苔は急に見当たらなくなった。
頭上から感じられる視線を無視して2,3歩進むと、向こうの突き当りで何かが凄まじい光を発していることに気付く。
廊下を進むにつれその光は激しくなり、間もなく、眩しいなどといった生易しいものではなくなってきた。
背負い袋を開けて、目を守る何かを探る。
君は裏が金張りの鏡を掲げると、その影に顔が入るようにした。強い風に対して盾をかざすようなものだ。
鏡に感じる光の圧力に負けぬよう、全体重をかける。
一瞬の後、廊下の行き止まりの方から、何かが割れる微かな音がしてきた。火も上がっている。
鏡をしっかり高くかざし続ける。君を攻撃しているものが何であれ、対抗するだけのパワーはないようだ。
しばらくして、唐突に何かが粉々になる音が響き、光が消えた。
瞬きして急な暗闇に目が慣れてくると、割れた何かが隣の部屋へ続く扉を守っていたことに気付いた。

暗闇の中、奥の扉まで歩いていく。聞こえてくるのは君の足音だけだ。
そこにあったのは砕けた像だった。
君が倒したその残骸を眺める。粗雑ではあるものの、人間の形になるように棒でつながれている。
つまりこれはグリマルキン-一つの呪文の力とだけ交信できるように作られた器械-なのだ。これまでにも幾つか見てきた。造るのは難しいが、驚くほどのパワーを宿す代物だ。
残骸の近くに太陽石が落ちている。これが呪文のパワーの源に違いない。割れずに元の形のままだ。
拾い上げて、慎重にポケットに入れる。


【変化点】
・現在/最大体力:7/17→12/17(祈り)
・+太陽石

【感想】
FOFの力場は、空気の出入りを完全に遮断するわけではなさそうですが、少なくともマカリティックの猛毒の息でダメージを負わない程度には締め出してくれるようです。
このSUNの呪文用にセットされたグリマルキンには、FOGの呪文で対抗することもできます。現実では、輻射圧を感じるには凄まじい面積が必要ですが。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。