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S4-109 22日目:廃塔の地下室の壁に書き付けを発見 [ソーサリー4:王たちの冠]

丈の長い草の間をゆっくり進むと、背の低い廃墟に出くわした。
コムギや雑草の茎が岩の間から突き出ている。残った壁には曲線状の塔の面影がある。衛兵用の小塔だったのかもしれない。
残骸の中心に進み出る。低い壁は大まかな円形を成しているが、頭よりも高くはなく、内側は草ぼうぼうだ。
半壊した壁の一つには、錆びた武器が収められた棚がある。
調べてみるものの、ここの武器はどれも錆だらけで先端が欠けている。それに、例えこんなに状態が悪くなかったとしても、職人の腕前は君の暗殺者の剣には到底及ばない。ここにどんな衛兵が配置されていたのであれ、こんな安物の鉄の武器が支給されていたに違いない。君は蜜蜂にこっぴどく追われた挙句、田舎の市場にあるような粗悪な造りの武器を見つける羽目になったというわけだ。これらはどのくらい古いのだろう?

長い草むらのさらに奥へ分け入る。
地面を探っている時、壊れた槍の先端の上に足を下ろしてしまう。
金属の先端がブーツを貫き、君のつま先から血が噴き出る。
地面に座って槍を引き抜く。

だが、この痛みは必要な対価だったのかもしれない。手当をしている最中に、草場に隠れた落とし戸を見つけたのだ。
何回か引っ張っていると、錆びたちょうつがいが音を上げ、落とし戸が開いた。
湿った地面の匂いが君の鼻腔を満たす。短い階段が下へ続いている。
土に指を突っ込んで梯子の横木を掴みながら、階段を下っていく。

土に直接掘られた、窮屈な部屋に降り立つ。
小さなベッドとテーブルが、そこしかないという場所に、壁に接して置かれている。
ベッドの木枠はすっかり腐り、テーブルは穴だらけだ。数枚の紙やがらくたの類がターブル上に散乱している。
火口箱で火花を起こす。松明を作るには何か燃やす物が必要だ。
フレイヤーの巻き物を取り出し、火口箱の火花で紙の角を燃やす。
揺らめく明かりの中、小部屋の壁が急に生気を宿し、あらゆる面を覆うくねくねした筆跡を浮かび上がらせた。それらは読解不能だが、地下の暗がりで君の目をムズムズさせるには十分なほど圧倒的な力強さを帯びている。
暗がりの端にある文字をたどっていると、君が声に出しているわけではないのに、それらは共鳴し、君の心の中で鳴り響いた。
言葉が君をあちこちへと躍らせる。身体がのたうち回り、ねじれるようだ。
目で追っている草書体の詩が急に頂点へ達すると、君の心の中で声がし始めた。「私は図書室にいる。囚われの身として。ノックを2回してから祈りを捧げよ。さすれば、そなたは受け入れられるだろう。」
そこで殴り書きは終わった。まるで書き手の閃きが枯渇したかのようだ。あるいは、疲れ果ててそれ以上書けなくなったのかもしれない。
パチパチという音とともに巻き物が燃え尽き、後には灰だけが残った。


【変化点】
・現在/最大体力:9/19→8/19(負傷)
・-フレイヤーの巻き物

【手掛かり】
図書室の扉の秘密:図書室に続く扉は幻影の壁だ。2回ノックしてから祈りのしぐさで手を触れれば開くだろう。

【感想】
図書室は以前大魔王に殺された因縁の場所なのですが、しかるべきルートで訪れれば、今回のヒントが役に立ちます。
それにしても、秘密の地下室はワクワクします。B2-16とか、B4-13とか。
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