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S4-125 23日目:いつの間にかBIGになる [ソーサリー4:王たちの冠]

自分の身体を調べる。特に変わりはない気がする。しかし、塔の方はそうではない。もう扉を通って外に出られそうもない。

じきに塔の大きさと身体が同じくらいになった。できる限り首を左右に振って、何か助けになりそうなものを探す。だが、何も見つからない。
これでお終いなのか?瓶に閉じ込められた蜂のように、塔に囚われてしまったのか?
祝福された槍を構えて、天井を支える。
塔の収縮が緩慢になってきたが、今度は槍が段々たわんできた。
2つの力が互いに競り合い続ければ、やがて緊張の瞬間が訪れるだろう…。

その瞬間が来た。爆発を予期して頭を覆う。
だが、砕けたのは槍ではなく、塔の壁の方だった!
塔は単なる石のアーチだけとなっていた。
槍を拾い上げて外に出る。
塔を後にすると、君にかけられた魔法が消えていくのを感じる。世界が再び広くなったのだろうか。いや、君が普通の大きさに戻ったという方がありえそうだ。

道に戻って少し歩く。まだ冷たいが新鮮な空気が少しそよぐ。
道は外壁に沿って続いている。雲が2,3個、空を流れていく。

次の塔に入る。部屋は様々な格好の像で一杯だ。冷ややかな沈黙が辺りを満たしている。ここは展示室の類だろうか?
さらに部屋の中に踏み込む。家具は見当たらない。埃から判断すると、長い間誰もここには来ていないようだ。
像で混雑しているせいで見通しが悪い。
像の間を行ったり来たりしながら、すり抜けて進む。
像の精巧さは尋常ではないほど凝っているが、そのポーズはごく平凡だ。顔は撫でられそうなほど柔らかく見える。誰が彫ったにせよ、類まれなる才能の持ち主だったのだろう。
順々に像を調べていく。老いた男性、若い女性、子供、表情も色々だ。希望、恐怖、困惑、あらゆる体験が収集されている。
幾つかの像は妙に日常的なものだ。ある者は、靴の下からはみ出て見える何かを拾おうと、身体を屈めた体勢をしている。
君が動くにつれ、像の目が君を追っているような気がしてくる。


【感想】
残念ながらアプリ版では、祝福された堅木の槍が活躍する場面はここだけですが、それにしても大した威力です。
Screenshot_20210605-154654a.jpg
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