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S4-127 23日目:FOFの塔を最後に、中枢大学を去る [ソーサリー4:王たちの冠]

輝く力場の向こうを透かし見ると、部屋の中にテーブルとひと山の黄色い砂のようなものが判別できた。
滑らかな力場の表面を手でなぞる。完全に魔法によるものだ。力場のドーム特有の名状しがたい弾力性と計り知れない強度を備えている。
だが、これは何故こんなに大きいのだろう?それに、何故こんなに長く維持できるのだろう?しかも、これを唱えたのは誰なんだ?
この塔は明らかに呪文で守られている。
暗殺者の剣を抜いて、障壁に斬り付ける。だがあっけなく弾き返された。塔が君の攻撃を通すことはないだろう。
「mUD!」
星を眺めながら魔法を編み出し、塔の基部に砂をばらまく。
しかし、流砂は現れなかった。その代わり、力場が明滅し始め、それから煙を上げると、ついには消えてしまった。
やはり、あの力場はFOFの呪文によるもので、君のmUDの呪文が打ち消してくれたのだ!
今や塔は君に開かれ、止めるものは何もない。そうまでして守りたいものとは一体何だろう?

塔の中は質実剛健なたたずまいだ。中央にテーブルがあり、その上に1枚の紙が載っている。黄色い砂の山がテーブルの足の周りに盛られている。
紙には殴り書きがある。見習い魔法使いが書いたと思われる2,3の簡単な星の配置と、対抗魔法の技術討論の最初の部分だ。
そこにつづられた書き付けは中身に乏しかったが、その結論は興味深いものだった。

 対抗魔法は宇宙の真実であり、完全に証明されている。
 もし正しく見極められさえすれば、取り消されぬ魔法など存在しない。
 偉大なる工芸品そのものといえど、いったん徹底的に理解してしまえば、
 それに打ち勝つことも可能なのだ…。

さあ、もう移動する頃合いだ。
危険な池を越える飛び石を再び渡る。太陽が昇るにつれ、風が出てきた。

別の分かれ道に出くわす。西の低い塔は要塞の壁に組み込まれている。今出てきた北の塔には、すでに障壁が復活している。
どの道もうんざりして気が重くなる。どちらに行ったものだろうか?

塔と短剣のような控え壁の間を道はくねくねと曲がっていく。
そしてついに、始まりの地点まで戻ってきた。道はここで分岐し、一方は近くの塔-dImを司る-のアーチ状の戸口へ続いている。
ここはじっとしていたい場所ではない。


【変化点】
・-砂(1回分)

【感想】
上の本文にも書いた主人公の思いと重なりますが、中枢大学巡りはいまいち乗り気になれなかったので、なるべく少なく済ませました。攻略ルートが一本道だとつまらないですが、かといって寄り道させられるのも困ります。
今回は、金冠ワシに救出されて迷い込んだところ、搦手となる抜け道こそ見つからなかったものの、ZEdの解呪ができた上、スローベンドアの秘密も幾つか入手できて結果オーライ、という体裁にしときます。
Screenshot_20210612-180454.jpg
↑今回巡った塔の一覧
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