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S4-130 23日目:思い出の品を売る行商人 [ソーサリー4:王たちの冠]

市場には大きなテントが2つ3つと、石造りの建物も幾つか建っている。自分のテントに神秘と不思議が待ち受けていると声高に触れ込んでいる行商人もいる。とある隅では、石の建物の外に怪物達が長い行列を成している。
ほとんどの小屋はありふれたものだ。ぞんざいな造りの家事道具や、ちゃちな装身具といったところだ。実際のところ、売り子の数の割には商品が少な過ぎる。
それでも露店をぶらついていると、自分の商品を誇示する武器屋と、布の上に一風変わった商品を広げたへっぴり腰の行商人が目に留まった。

君が近づいていくと、行商人はにっこり笑って、毛布の上に並べた雑多な品々を手で示した。欠けた陶器類、なまくらのナイフ、中身のない額縁などだ。男は年寄りではないが、過酷な生活のせいで老けて見える。
「がらくた、廃品、そして記念品だよ!」彼が声を張り上げる。「お目が高いお客さん向けだ!」
「あんたはどこの出身だ?」
「元々はイルクララ湖畔の出なんだが、それも随分前のことだ。若い頃に放浪し、ここに流れ着いたってわけさ。で、ここで人生を終えるんだ。」彼が肩をすくめる。「本当はそんなこと望んじゃいないんだがね。」
「どうやってこういった品物を入手したんだ?」
彼がしなびた花を指差す。「これは眠っているウェアウルフの後ろポケットにあった。このにかわは謎解き大会である男から勝ち取った。そしてこの鏡は太古の沼の木に引っ掛かっていたやつだ。」
「随分な冒険をしたんだな。」男をじろじろ観察する。
「若い頃は色々やったものさ。引っ張りだこの踊り手だった時は、持ち前の手練で47人の子供の親になったんだぜ。」男の奇抜な発言に、君は薄ら笑いを浮かべてうなずく。
「それで、何か買ってくれるのかい?」彼が尋ねる。
がらくたをじっくりと眺めると、2,3個ほど役に立ちそうなものが見つかった。
「こぼさないようにしてくれよ!」君がにかわの瓶を持ち上げると、行商人が言ってくる。「そいつは金貨15枚だ。」
男に金貨を手渡す。
もう行くことにする。行商人はウィンクすると、君の旅の安全を祈ってくれた。


【変化点】
・金貨:134→119枚
・+にかわの瓶(1回分)

【感想】
思い出補正があるとはいえ、にかわ一瓶が金貨15枚とはボッタクリやろ!それにしても、この男の発言はどこまでが本当なのやら?
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