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S4-132 23日目:下マンパン一の占い師、ファーレン・ホワイデ [ソーサリー4:王たちの冠]

テントの連なりに戻り、今度は占い師の館の外の長い列に加わる。列の怪物達は驚くべき辛抱強さで自分の番を待っている。
君の前の怪物は、長い金髪と2本の鉤状の歯が突き出たホブゴブリンだ。
「この建物の中には何があるんだ?」
「あんた知らないのかい?それなのに、どうして並んでるのさ?」
「だから教えてくれ。」
「占い師のホワイデだよ。でも、あんたはまだ一度も入ったことがないんだね。」彼女が不思議そうに首を振る。「とんでもなく長い列の一番最後に並んだっていうのに。」
「ホワイデと言ったのか?」
「そうファーレン・ホワイデ、下マンパンで一番当たる占い師さ。」彼女がしゃべりながら笑うと、歯が脇から覗く。「知ってるのかい?噂くらいは聞いてるんだね。」
「この列は動いているのか?」
「もちろん動くさ。」彼女が答えてから顔をしかめる。「多分だけど。」彼女が皮膚を掻く手を止める。「もういいかい?あたしゃ静かに待ちたいんだけど。」

ひたすら待つ。痩せた化け物が妙な半笑いを浮かべて建物から出てきた。次のドワーフが中に入る。

列を抜け出し、石造りの建物の扉へ向かって歩く。君の抜けたところはすぐに詰められた。
ウッドゴーレムが君を止める。「貴様、自分が何をしてるか分かってるんだろうな?」
「待つ価値があるかどうか確かめたいんだ。」
「ああ、その価値はあるぞ。」ウッドゴーレムが答える。「俺はこれで13回目だ。」
君はそいつを脇に押しやると、建物の中にぶしつけに割り込んだ。驚いたことに、列をなして待っている連中は何の反応も示さない。

君が低い建物に入った時、入れ替わりでブラックエルフが出ていった。
中は空っぽのようだ。だがすぐに、扉の背後にうずくまる不格好な人影に気付く。手には壺をしっかり握っている。
「そこで何をしている?」君が詰問すると、そいつは壺を降ろした。
「済まない、」恥ずかしそうに彼が言う。「あんたが来るのが見えたから。あんたはトラブルの元だと俺は知ってるんだ。」
「あんたを傷つけるつもりはない。」君が告げても、彼は首を振るばかりだ。
「それは嘘かもしれないじゃないか。」彼が答える。「あるいは、まだ俺を傷つけてないだけかもしれない。先が見えるのは厄介でしかない。いつだってトラブルが訪れるのが見えてしまう。」
「あんたがファーレン・ホワイデか?」君が尋ねる。
彼がうなずく。「そうだ。下マンパンで一番の占い師だ。でも実のところ、わししかいないんだよ。他の者は皆…、あまり名が知れてなくて。」
「あんたは本当に占い師なのか?」
悲し気に彼がうなずく。「残念ながら、そうなんだ。」ため息をついて付け足す。「もう行ってくれないか。」


【感想】
こんなところに彼がいました。アプリ版製作者にとってはお荷物なのかも。それよりも、ウッドゴーレムって会話できるのか…。
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